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エクセル道場 ~秘密結社成り上がり編~

Excel 2013 縦軸と横軸にもう1要素を追加できる“バブル”スタイルのグラフを解説

 散布図には、縦軸と横軸に加えて、グラフ内に“サイズ”を加えたスタイルがある。3つの要素を同時に表現できる“バブル”を紹介!

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■大きさでも比較できる“バブル”スタイル

 散布図は、縦軸と横軸の数値の交点にプロットするスタイルで、対象の位置づけを把握するのに最適なグラフ。そこへ、さらに1要素追加できるのが散布図の“バブル”スタイルだ。プロットされたポイントから、数値に対応したサイズの円形グラフを展開することで、3つの要素を同時に確認できるスグレモノ。
 今回は、バブルスタイルの基本的な作成方法とともに、補足するデータラベルの表示やマイナス数値への対応、グラフ個別の設定方法など、基礎テクニックを紹介していこう。

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■散布図(バブルスタイル)の使いどころ

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↑“おすすめグラフ”のプリセットには、バブルごとに色分けされたフォームも用意

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↑縦軸、横軸は数値がマイナスでもオーケー。バブルサイズはマイナスに対応できない。


■グラフの大きさで第3の要素を表現

 同じ散布図でも、バブルスタイルはグラフを構成する要素が1要素増えるため、基となる表の内容も大幅に変わる。バブルスタイルと表の関係性を理解するとともに、データラベルを追加して、よりグラフを見やすくする方法を紹介。バブルスタイルを極めよう。

Step1 3つの要素を範囲指定してグラフを作成

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↑バブルスタイルの場合、グラフを構成する要素は3つ。そのため、基になる表の作成も、3つの要素を並べて作表する。

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↑ 範囲指定して“挿入"タブの“散布図"アイコンをクリック。

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↑縦軸、横軸、大きさで比較できるバブルスタイルのグラフが完成。


Step2 散布図同様に縦軸と横軸の交点へプロット

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↑いちばん左の項目“悪事回数"を横軸、右隣の“侵攻箇所"を縦軸に設定。バブルスタイルのグラフにした場合は……。

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↑“悪事回数"と“侵攻箇所"の項目が横軸と縦軸に対応。通常の散布図と同様に、2つの項目の交点にプロットされる。


Step03 バブルのサイズで3 つめの要素を表現

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↑指定した範囲の“悪事評価"は、バブルのサイズに対応する値。通常の散布図とは異なり、3つめの要素が表現できる。

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↑基になる表の値に応じて、バブルサイズが変化しているのがわかる。なお、バブルのサイズは、書式設定で調整可能だ。


Step04 項目名やバブルサイズをデータラベルで表示

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↑“グラフツール”の“グラフ要素を追加”で“データラベル”を選択。表示されたメニューから配置場所を選ぶ。

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↑グラフのバブル部分を右クリックしてメニューを表示。“データラベルの書式設定"を選択して、書式設定を呼び出す。

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↑“ラベルオプション"項目の“ セルの値"にチェックを入れる。

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↑ 範囲指定用のウインドーが表示。データラベルの範囲を選択する。

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↑続けて“ラベルオプション"項目の“バブルサイズ"をチェックする。

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↑グラフ側に、指定した2つの項目を組み合わせたラベルが表示。


■各数値の扱い方や個別のグラフ設定

 縦軸と横軸は、数値がマイナスになった場合でも、グラフエリアが拡張され、表示できる。一方のバブルサイズは、数値がマイナスの場合は、グラフエリアに表示されなくなる。またグラフをクリックすると全グラフが指定されるが、再度クリックすることで個別に選択が可能だ。

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↑グラフをクリックすると、全グラフが選択される。

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↑色を変えたいグラフを再度クリック。任意のグラフのみ選択して変更できる。


 以上、エクセルでの"バブルスタイルでの散布図の作り方"についてお届けしました。ぜひ実践に役立ててください。
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