手軽に数値を強調表示できる条件付き書式。今回は、その条件付き書式のルールを作成したり、編集したりする方法を紹介しよう。
条件付き書式のルールを自在に作成&編集
セルの背景色やフォントの色を変更したり、アイコンやグラフでグラフィカルに表示したり、条件付き書式は、数値を強調して表示したい場合に極めて重宝する。とはいえ、用意されているプリセットだけでは、利用シーンにマッチしないこともある。
そんなときのために、条件付き書式には、新規にルールを作成したり、既存のルールを編集したりする機能も用意されている。条件付き書式のルールの種類と変更の条件、変更後の書式を組み合わせることができ、利用シーンが大幅に広がる。
ルールを作成する
↑特定のセルを参照して、メンバー名のセル書式を変更する独自のルールを新たに作成。合計のポイントが一定の数値を超えると……。
↑セルの背景色が黄色に変化。また、フォントの色も白く変化する。条件を満たしたセルが自動的に変化する。
変更条件の内容などのルール設定方法
ルールの作成は、条件付き書式の“新しいルール”で作成できる。書式の種類や条件の内容などを任意に設定可能だ。また、すでに設定してあるルールの編集にも対応する。“ルールの管理”から、条件や書式の変更はもちろん、ルールを設定した範囲の修正なども実行できる。
●Step01
"新しいルール"で条件をカスタマイズ
↑まずは、ルールを設定するセル範囲の指定から。ドラッグで、対象にしたいセルをまとめて指定する。
↑“ホーム”タブの“条件付き書式”を選ぶ。展開したメニューの中から“新しいルール”を選択する。
●Step02
ルールの種類を選んで変更の条件を設定
↑6種類のルールの中から選んで作成できる仕組み。ここでは" 数式を使用して、書式設定するセルを決定"を選ぶ。
↑下段にあるルールの内容部分が変化する。式を入力するボックスと変更後の書式のプレビューが表示。
↑ルール内容のボックスに数式を設定。まずは、参照するセルのアドレスを入力する。ここでは" =J7 "と入力。
↑続けて、書式変更の条件を設定。ここでは" >=1600 "と入力し、1600以上の場合に書式を変更するルールを作成。
●Step03
変更後の書式を設定して作成完了
↑条件に一致したセルの変更後の書式をあらかじめ設定。"プレビュー"項目の右端にある"書式"ボタンを選択する。
↑セルの書式設定ウインドーで、まずはセルの背景色を設定する。"塗りつぶし"タブを選択して色を選ぶ。
↑続けて、フォントの色を設定。"フォント"タブを選んで"色"項目の一覧の中から変更後の色を選択する。
↑書式を変更するための条件を設定して、変更後の書式を決めたら"OK"ボタンをクリック。新しいルールが完成する。
●Step04
すでに設定しているルールの内容を変更
↑設定したルール内容を編集したい場合は“条件付き書式”のメニューから“ルールの管理”を選ぶ。
↑ルールの管理ウインドーで変更したいルールを選び、" ルールの編集"ボタンを選択する。
↑書式ルールの編集ウインドーが開く。ルール作成時と同様に、ルールの種類や条件などを変更すればよい。
●Step05
ルールを設定したセルの範囲を変更
↑ルールの管理ウインドーにある" 適用先"項目の右側にある範囲選択の参照ボタンをクリック。
↑適用したいセル範囲を指定して、ルールの管理ウインドーに戻る。"OK "ボタンを選択すると……。
↑指定した範囲のセルに同じ条件のルールが適用される。相対参照のため、参照するセルなども自動的に調整。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります