散布図には、縦軸と横軸に加えて、グラフ内に“サイズ”を加えたスタイルがある。3つの要素を同時に表現できる“バブル”を紹介!
■大きさでも比較できる“バブル”スタイル
散布図は、縦軸と横軸の数値の交点にプロットするスタイルで、対象の位置づけを把握するのに最適なグラフ。そこへ、さらに1要素追加できるのが散布図の“バブル”スタイルだ。プロットされたポイントから、数値に対応したサイズの円形グラフを展開することで、3つの要素を同時に確認できるスグレモノ。
今回は、バブルスタイルの基本的な作成方法とともに、補足するデータラベルの表示やマイナス数値への対応、グラフ個別の設定方法など、基礎テクニックを紹介していこう。
■散布図(バブルスタイル)の使いどころ
↑“おすすめグラフ”のプリセットには、バブルごとに色分けされたフォームも用意
↑縦軸、横軸は数値がマイナスでもオーケー。バブルサイズはマイナスに対応できない。
■グラフの大きさで第3の要素を表現
同じ散布図でも、バブルスタイルはグラフを構成する要素が1要素増えるため、基となる表の内容も大幅に変わる。バブルスタイルと表の関係性を理解するとともに、データラベルを追加して、よりグラフを見やすくする方法を紹介。バブルスタイルを極めよう。
Step1 3つの要素を範囲指定してグラフを作成
↑バブルスタイルの場合、グラフを構成する要素は3つ。そのため、基になる表の作成も、3つの要素を並べて作表する。
↑ 範囲指定して“挿入"タブの“散布図"アイコンをクリック。
↑縦軸、横軸、大きさで比較できるバブルスタイルのグラフが完成。
Step2 散布図同様に縦軸と横軸の交点へプロット
↑いちばん左の項目“悪事回数"を横軸、右隣の“侵攻箇所"を縦軸に設定。バブルスタイルのグラフにした場合は……。
↑“悪事回数"と“侵攻箇所"の項目が横軸と縦軸に対応。通常の散布図と同様に、2つの項目の交点にプロットされる。
Step03 バブルのサイズで3 つめの要素を表現
↑指定した範囲の“悪事評価"は、バブルのサイズに対応する値。通常の散布図とは異なり、3つめの要素が表現できる。
↑基になる表の値に応じて、バブルサイズが変化しているのがわかる。なお、バブルのサイズは、書式設定で調整可能だ。
Step04 項目名やバブルサイズをデータラベルで表示
↑“グラフツール”の“グラフ要素を追加”で“データラベル”を選択。表示されたメニューから配置場所を選ぶ。
↑グラフのバブル部分を右クリックしてメニューを表示。“データラベルの書式設定"を選択して、書式設定を呼び出す。
↑“ラベルオプション"項目の“ セルの値"にチェックを入れる。
↑ 範囲指定用のウインドーが表示。データラベルの範囲を選択する。
↑続けて“ラベルオプション"項目の“バブルサイズ"をチェックする。
↑グラフ側に、指定した2つの項目を組み合わせたラベルが表示。
■各数値の扱い方や個別のグラフ設定
縦軸と横軸は、数値がマイナスになった場合でも、グラフエリアが拡張され、表示できる。一方のバブルサイズは、数値がマイナスの場合は、グラフエリアに表示されなくなる。またグラフをクリックすると全グラフが指定されるが、再度クリックすることで個別に選択が可能だ。
↑グラフをクリックすると、全グラフが選択される。
↑色を変えたいグラフを再度クリック。任意のグラフのみ選択して変更できる。
以上、エクセルでの"バブルスタイルでの散布図の作り方"についてお届けしました。ぜひ実践に役立ててください。
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