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【私のハマった3冊】温泉、お酒、サウナ 年齢を重ねてわかる日常の楽しみ

2014年10月25日 14時00分更新

1001BOOK

東京湯巡り、徘徊酒
著 島本慶
講談社
1404円

サ道
著 タナカカツキ
PARCO出版
1296円

テイ・トウワ対談集「ハタチ」
著 テイ・トウワ
honeyee.com Inc.
1728円
 

 温泉の魅力にハマった。本屋の食コーナーにあった『東京湯巡り 徘徊酒』を手にとってみると、汗をかいた後に飲むおいしいお酒を飲むために温泉に行き、居酒屋に行く、とある。いつも入浴はカラスの行水で、ましてや汗をかくまでお湯に浸かっているなんてほとんど経験がない。しかし、長風呂することに対して抵抗があるかというと、年齢と共に可能だなという火種はなんとなく感じていた。それらを試すために、本書にあるコースをたどってみたら、汗をかくというのが目的のためいつもより長く入っていただけではなく、「あれ、なんだか長く湯船に浸かっているっていうのはすごく気持ちのいいことなんだな」と感じ、お酒を美味しく飲むための入浴のはずがすっかり温泉の魅力にハマってしまった(もちろんお酒は格別でした)。

 年齢を重ねると温泉の魅力に気づけるとは小耳に挟んでいたが、目的がおいしいお酒を欲するためとは。しかし、汗をかくことが目的なら温泉ではなくサウナでもいいじゃないかと考えた。けれども温泉よりサウナのハードルは高く、ここはタナカカツキ著『サ道』を読んでみてサウナとはなんぞやと学んでみることにした。するとサウナの良さというのは暖まった身体で水風呂に入り、じっとしているとできる”温度の羽”の感覚が心地いいのだという。確かにこの感覚がつかめてくると、とても気持ちが良かった。

 TEI TOWAソロデビュー20周年を記念した、スペシャル対談集『HATACHI』には日記の記述がある。そこには、温泉に入ってお蕎麦屋に行き、さらにそこでお酒を飲む。という日が多く存在していた。けっして実現させることは難しくないのだが、そんな日常の楽しみ方があったなんて年齢を重ねなければ気がつくことはなかった。今回選んだ3冊が日常の、月日を重ねていくことの楽しさを教えてくれた気がする。それでは温泉に行ってきます。
 

あんろ
長野県小諸市にある『あぐりの湯』という温泉の露天風呂は浅間山がみれるパノラマ絶景で最高でした!

※本記事は週刊アスキー11/4号(10月21日発売)の記事を転載したものです。

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