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3DMarkではRadeon RX 6400&GeForce GTX 1650超え

Arc A380搭載グラボを徹底検証!インテルのエントリーゲーマー向けdGPUの現状性能は?

2022年09月18日 09時00分更新

クリエイティブ系アプリではどうか?

 インテルはArc Aシリーズをクリエイティブ系の処理にも利用できるとアピールしている。確かに、次世代コーデックAV1のハードウェアエンコーダーやXMXはクリエイターにも嬉しい機能と言えるだろう。プロフェッショナル向けの「Arc Pro Aシリーズ」の投入はこの流れに沿ったものだ。

 では、簡単ではあるがクリエイティブ系アプリのパフォーマンスもチェックしてみよう。まずはアドビの「Photoshop」と「Lightroom Classic」を実際に動かす、「UL Procyon」の「Photo Editing Benchmark」を試してみた。

UL Procyon:Photo Editing Benchmarkのスコアー

 Arc A380はインテルUHDグラフィックス770にやや上乗せしたような結果。Photohshop+Lightroom Classicの連携で処理を行う「Image Retouching」のスコアーは明確に上昇しているが、Lightroom Classicだけを動かす「Batch Processing」のスコアーはほど近い成績だ。

 つまり、XMXを特別使っていないクリエイティブ系アプリでは、パフォーマンスの向上はあまり期待できないと言うべきだろう。とはいえ、Image RetouchingにおいてはRadeon RX 6400よりも優秀な成績を残しており、決して「向いていない」というわけではない。

 続いては、AIを利用したデノイズ処理を行う「Topaz DeNoise AI」で検証する。100枚のJPEG画像(24メガピクセル)を用意し、そのすべてに対して「Severe Noise」学習モデルを適用して出力する時間を計測した。このアプリではAI処理用のプロセッサーにGPUを選択できるが、比較用にCPUを選択した場合の時間(AI-CPU)も計測している。CPU選択時のメモリー使用量は「High」とした。

Topaz DeNoise AIによるデノイズ処理にかかった時間。AI-GPUがAI処理にGPU演算を利用(デフォルト)した際の時間となる

 Arc A380とインテルUHDグラフィックス770がほぼ同着で、AI処理にCPUを使っても差がほとんど出ていない。ということはAI処理にXMXは使われていないし、GPGPU演算を使ったAI処理でも大した性能向上は発揮できないか、何らかの理由で性能が出し切れていないことを示している。

 比較対象のRadeon RX 6400やGeForce GTX 1650はCPUを指定すると如実に処理時間が長くなる。少なくとも現時点においては、Topaz DeNoise AIのデノイズ処理はRadeonやGeForceを利用したAI処理のほうが効率が良いということだ。

 続いては「Topaz Gigapixel AI」で試してみたい。こちらは800ドット四方の粗めのJPEGファイルを30枚用意し、これを縦横4倍、学習モデル「Very Compressed」を適用して拡大処理する時間を比較した。ここでもCPUをAI処理に指定した際の時間も計測している。

Topaz Gigapixel AIによるアップスケーリングの処理時間

 Arc A380でAI処理にGPUを選択した際の処理時間は、なんと4GPU中最速という結果に。CPUだけで処理した時と比べて、半分以下の時間で処理が終わっている。Radeon RX 6400やGeForce GTX 1650に対してもアドバンテージを示せている点は特筆すべきだろう。

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