週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ノートPC向けdGPU「Intel Arc Aシリーズ」正式発表、Intel ARC 3モデルは予約開始

2022年03月31日 15時00分更新

 インテルは3月30日(現地時間)、オンライン記者会見にてノートPC向けdGPU「Intel ARC A」シリーズを正式発表した。公開したSKUは「Intel ARC 3」ブランドの「A350M」と「A370M」、「Intel ARC 5」ブランドの「A550M」、「Intel ARC 7」ブランドの「A730M」と「A770M」という5つ。

 Intel ARC 3を搭載するノートPCは同日より順次発売、Intel ARC 5とIntel ARC 7を搭載するノートPCは、今年初夏に登場予定としている。それぞれのスペックは下記の通り。

Intel ARC Aシリーズの主なスペック
ブランド ARC 3 ARC 5 ARC 7
型番 A350M A370M A550M A730M A770M
Xeコア数 6 8 16 24 32
レイトレーシングユニット数 6 8 16 24 32
グラフィックス
クロック
1150MHz 1550MHz 900MHz 1100MHz 1650MHz
メモリー GDDR6 4GB GDDR6 4GB GDDR6 8GB GDDR6 12GB GDDR6 16GB
メモリーバス幅 64ビット 64ビット 128ビット 192ビット 256ビット
グラフィックス
電力
25~35W 35~50W 60~80W 80~120W 120~150W

 Intel ARCでは、AIエンジンのXe Matrix eXtensions(XMX)を搭載し、昨今のゲーミング市場で欠かせないアップスケーリング技術(Xe Super Sampling:XeSS)に対応する。また、次世代動画圧縮コーデックといわれる「AV1」でのハードウェアアクセラレーションに対応し、より高速なビデオエンコードや高品質のストリーミングを可能にするという。

 そのほか、Intel ARCと同社のCPUで連携するDeep Link技術を搭載。CPUやGPUを含め、プラットフォーム全体の電力を効率よく配分できるという。これにより、クリエイティブ作業や膨大な演算処理が求められるアプリケーションのパフォーマンスを、最大30%向上させるとしている。

 ゲームパフォーマンスについても言及しており、内蔵GPUとしては高いパフォーマンスを誇る同社の「Intel Iris Xe グラフィックス」と比べて、大きくパフォーマンスが向上していることをアピールした。

フォートナイトやGrand Theft Auto V、ロケットリーグ、VALORANTといったタイトルでは、A370MならフルHD/90fps以上でゲームプレイが可能だという

描画負荷が高いタイトルでも、フルHD/60fps以上でプレイ可能とのこと

Intel Arc Aシリーズを搭載するPCは、エイサーやASUS、デル、HP、NEC PC、レノボ、MSIをはじめ、サムスンや自社のIntel NUCブランドからも登場する予定だ

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります