インテルは3月30日(現地時間)、オンライン記者会見にてノートPC向けdGPU「Intel ARC A」シリーズを正式発表した。公開したSKUは「Intel ARC 3」ブランドの「A350M」と「A370M」、「Intel ARC 5」ブランドの「A550M」、「Intel ARC 7」ブランドの「A730M」と「A770M」という5つ。
Intel ARC 3を搭載するノートPCは同日より順次発売、Intel ARC 5とIntel ARC 7を搭載するノートPCは、今年初夏に登場予定としている。それぞれのスペックは下記の通り。
Intel ARC Aシリーズの主なスペック | |||||
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ブランド | ARC 3 | ARC 5 | ARC 7 | ||
型番 | A350M | A370M | A550M | A730M | A770M |
Xeコア数 | 6 | 8 | 16 | 24 | 32 |
レイトレーシングユニット数 | 6 | 8 | 16 | 24 | 32 |
グラフィックス クロック |
1150MHz | 1550MHz | 900MHz | 1100MHz | 1650MHz |
メモリー | GDDR6 4GB | GDDR6 4GB | GDDR6 8GB | GDDR6 12GB | GDDR6 16GB |
メモリーバス幅 | 64ビット | 64ビット | 128ビット | 192ビット | 256ビット |
グラフィックス 電力 |
25~35W | 35~50W | 60~80W | 80~120W | 120~150W |
Intel ARCでは、AIエンジンのXe Matrix eXtensions(XMX)を搭載し、昨今のゲーミング市場で欠かせないアップスケーリング技術(Xe Super Sampling:XeSS)に対応する。また、次世代動画圧縮コーデックといわれる「AV1」でのハードウェアアクセラレーションに対応し、より高速なビデオエンコードや高品質のストリーミングを可能にするという。
そのほか、Intel ARCと同社のCPUで連携するDeep Link技術を搭載。CPUやGPUを含め、プラットフォーム全体の電力を効率よく配分できるという。これにより、クリエイティブ作業や膨大な演算処理が求められるアプリケーションのパフォーマンスを、最大30%向上させるとしている。
ゲームパフォーマンスについても言及しており、内蔵GPUとしては高いパフォーマンスを誇る同社の「Intel Iris Xe グラフィックス」と比べて、大きくパフォーマンスが向上していることをアピールした。
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