今回は地味ながらも、意外にやっかいな郵便番号の入力に注目します。ネットで検索しなくても、簡単に郵便番号を入力できる方法を紹介しましょう。
ウィザードでさびしさを解消!? |
■アドインを導入して郵便番号を自動で入力する
住所録を作成するうえで、地味にめんどうなのが郵便番号の入力です。メールの署名欄などに住所は書いてあるものの、郵便番号を記載していない場合も多く、その都度、インターネットなどで調べなければいけません。そこで利用したいのが、住所から郵便番号を割り出してくれるアドインです。
エクセルの標準機能では、住所から郵便番号へ変換することはできません。そこで、オープンソースで開発されている“zipcode7.xla”というアドインを導入することで、郵便番号への変換が利用できるのです。
このアドインを使えば、入力された住所から郵便番号を割り出すことができるほか、範囲指定することで、複数の住所をまとめて変換できるのも便利です。郵便番号からの住所入力にも対応しており、住所録作成にたいへん重宝しますよ。
Step1 郵便番号変換用のアドインをインストール
↑まずは、変換に必要なアドインを“http://excelzipcode7japan.codeplex.com/(関連サイト)”からダウンロードする。
↑ファイルメニューの“オプション”を呼び出し、左側のリストから“アドイン”を選び、下部の“設定”を選択。
Step2 ダウンロードしたアドインをエクセルに登録
↑“参照”ボタンを選んで“zipcode7.xla”を指定する。
↑“郵便番号ウィザード”にチェックを入れて“OK”を選べば完了。
Step3 アドインで郵便番号変換ウィザードを開始
↑メニューの“アドイン”タブを選んで、リボンスペースの“ウィザード”から“郵便番号変換”を入力する。
↑郵便番号から住所に変換するか、住所から郵便番号に変換するかのどちらかを選ぶ。
Step4 ウィザードに従って変換処理を進める
↑変換の基となるセル、変換した値を表示するセルを選択。“7桁の郵便番号”を選び“次へ”をクリック。
↑あらかじめ、変換処理が失敗した場合の挙動を指定しておく。ここでは“コメントに出力する”を選択する。
Step5 住所に対応した7ケタの郵便番号が入力される
↑セルを分けて入力していても、それらをつなげて認識してくれる。
↑処理がエラーだった場合、ウィザードで指定したとおり、コメントが追加される。
アドインが動かないときはOffice更新プログラム『郵便番号辞書』を活用
●Microsoft
●http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=973(関連サイト)
エクセルのバージョンやエディションによっては、アドインを利用しようとすると“ 郵便番号変換エンジンがみつかりません”というエラーが表示されることも。その場合には『郵便番号辞書』をダウンロードしてインストールすればオーケーです。
■書式をカスタムするには?
7ケタの郵便番号を“XXX-XXXX”というようにハイフンをはさんで表示したい場合は、書式設定を変更しましょう。
↑まず、右クリックメニューからセルの書式設定を選択。分類の“その他”で“郵便番号”を選ぶ。
↑文字目のあとに“-”(ハイフン)が挿入される。新規入力時もハイフンは不要だ。
■住所入力に、IMEを使って郵便番号から変換することも
IMEには郵便番号を基に住所へ変換する機能があります。あらかじめ郵便番号がわかっているなら、郵便番号を入力して変換すれば、入力ミスの心配もありません。
↑まずは7ケタの郵便番号を入力する。数字は全角でも半角でも問題はない。
↑すると変換候補に該当の住所が表示される。それを選んで確定すればよい。
以上、住所録などの作成時に便利な“郵便番号入力”に関する技を見てきました。ぜひ実践に役立ててみてください。 『エクセル道場 ~秘密結社成り上がり編』は週刊アスキー本誌に好評連載中です。そちらもぜひチェックして、みどりさんの大奮闘ぶりをお楽しみください!
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