今回取材に行ったのは最近注目のカプセルトイメーカー奇譚クラブさんです。
やって来たのは、恵比寿の閑静な住宅街。一見すると普通の一軒家が奇譚クラブの社屋です。
もとはデザイン事務所だったという社屋のおしゃれなミーティングルームで、主宰の古屋大貴さんと広報のしきせいたさんにご挨拶。
まず見せていただいたのは、5月に発売されたばかりの『ネイチャーオブジャパン 日本のいきもの』シリーズ(全10種 300円)。
最初ににミズグチさんの目に止まったのが、この伊勢エビ。
組み立てるとこんな感じなんですが、とにかくリアルです。
また、その造形美もさることながら、塗りが恐ろしく丁寧。
同シリーズのオオサンショウウオも体の表面がヌメヌメと生命感に溢れた感じに仕上げられています。
このニホンザルは分割ラインの処理に工夫がなされており、アップで撮ってもほとんどわかりません。
ここまでのクオリティーを保つには、相当な企業努力が必要だと思うんですが、出来に拘り過ぎるあまり100万個売っても200万円しか儲からない製品もあるらしいです。でも、それだけに自社製品に誇りを持って製作されているのを感じます。
また、そんな正統派シリーズ以外にも、変化球的なシリーズも見逃せないのです。シャクライが最近ちょっと気になっていた、こちらの『コップのフチ子』(全7種 200円)も奇譚クラブの製品だったんですね。
こんな感じで、コップのフチにぶら下がるのですが、その健気な様がなんともかわいく癒やされる感じです。
そして、ミズグチさんを唸らせ涙させたという、“生きる”シリーズの『土下座ストラップ』(全7種 200円)。
非常に感慨深いものがあります。本編でミズグチさんも言っていましたが、“土下座”シリーズとせず、“生きる”としたネーミングセンスが、抜群に冴えているなぁと思います。
と、ひととおり代表的な製品を見せていただいたところで、いよいよ工房を見学。そこで、これらの製品の企画総指揮をしてきた佐藤純也さんの話を伺うことに。
最初に見せていただいたのは、こちらのモリアオガエルの製作工程。彩色工程の指示の細かさにアカザーさんも度肝を抜かれたとか。
ちなみに、完成までに全90工程もあるとのことで、このこだわりこそが、あのクオリティーに繋がっているんだなぁ、と思います。
さらに、台座付きシリーズの『日本の清流』(全8種 400円)の指示書なども拝見。
このように模様の細かい位置修正を繰り返し、最後は中国の工場に1~2ヵ月間滞在して仕上げの指示を出すのだとか。
さすがに細かすぎて、工場の人にも煙たがられることもあるそうなんですが、佐藤さん曰く「生きるために欠かせない商品を作っているわけではないですし、そうである以上は、少しでもいいものを作りたいというポリシーはありますね」とのこと。
本当に製品に注ぐ想いが強いんだなぁ、と思いました。
そんな奇譚クラブのカプセルトイは、日本全国のガチャガチャコーナーで手に入るそうです。ちなみにこちらの東急ハンズの“ネイチャーオブジャパン”コーナーには・・・・・・
こんなリアルなジオラマも展示してあるそうです!!
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●奇譚クラブ(外部リンク)
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