日本マクドナルドは1月28日、「ごはんバンズ」で人気メニューをサンドした「ごはんバーガー」3種を発表。2月5日から期間限定で販売する。
「ごはんてりやき」が単品で390円、「ごはんベーコンレタス」と「ごはんチキンフィレオ」は単品で410円。バリューセットも用意し、それぞれプラス300円で注文できる。
日本マクドナルド 副社長の下平 篤雄氏は「毎日17時から閉店まで販売している『夜マック』が好調で、夜の時間帯に利用者が増えている。夕食をマクドナルドで食べるという文化が根付いていると感じるが、まだまだ多くのチャンスがあると考えている。
夜はパンではなく、ごはんを食べたいと思う人も多い。年齢を重ねて、和食やごはんが好みになってきた30代、40代にも楽しんでもらえる、マクドナルドらしい商品になった」と話す。
3種類をすべて実食! 筆者的オススメはベーコンレタス
発表会で試食の機会が得られたので、3種類を食べた感想をレポートする。
まずはごはんてりやき。ポークパティー、レタス、スイートレモンソースという「てりやきマックバーガー」の具材を挟んだごはんバーガーだ。
通常のバンズと比べると、ごはんバンズは水分が多いこともあって、ボリュームを感じる。紙に包まれた状態で持ってみると、ずっしりと重い。
注文を受けてから店頭でスチーム調理するというごはんバンズは国産米100%とのこと。米同士が程よく結びついていて、型崩れはしにくい。
両面に醤油だれを塗って焼き上げて仕上げているため、バンズ自体が焼きおにぎりのような風味だ。もちもちとした、でんぷん質の多いお米の食感で、ふだん、それほど量を食べない人なら、一個でも満腹感が得られると思う。
てりやきマックバーガーの具材との相性もバツグン。味付けそのものは変わっていないのだが、ごはんバンズと組み合わせることで、和食っぽくなっている。「レタスとごはん」というタコライスくらいでしか見ない組み合わせも、食べてみると違和感はない。
そして確実にマクドナルドの味である。下平 篤雄氏が「マクドナルドでしか出せない味を目指した」と話していたのがよく伝わる。
3種類の中でもっとも味の想像がつきやすい商品だと思う。それに、ポークパティー=豚肉とごはんとの組み合わせといえば、しょうが焼きや、とんかつでおなじみである。豚肉とごはんは相性がいいのだ。
反対に、3種類の中でもっとも味の想像がつきにくいと思われる、ごはんベーコンレタス。
ところが、意外にもこれが一番おいしいと思った。ビーフパティの味とレタスの食感、ベーコン、チーズ、マスタードソース、それぞれの味の主張をごはんが受け止めているという、いままでに食べたことのない味なのだが、ごはんとの相性がすごくいい。
ごはんてりやきはソースの味が濃いので、「あの味をごはんに挟むと、こうなるよね〜」と想像に近かったのだが、ごはんベーコンレタスは、「こんな感じになるんだ!」とちょっと驚き。
ごはんバンズ自体に味がついているから、シンプルな味付けのベーコンレタスバーガーの具材と組み合わせたときに、お互いのよさが発揮できているという感じ。発表会にゲストとして登壇した、お笑いコンビ ナイツの塙 宣之氏も思わず「え? うまっ!」と言っていた。
発売されてから、どれにするか迷ったら、ぜひごはんベーコンレタスを選んでほしい! 食べる前は「ビーフパティとごはん、合うのかな?」とも思ったが、よく考えたら、ハンバーグをおかずに白米を食べることもある。相性が悪いわけないのだった。
そして、ごはんチキンフィレオ。鶏肉とごはんの組み合わせは、唐揚げ定食などでもおなじみである。しかしチキンフィレオの具材はどちらかというと洋風の味付けだからな。どうかな。
しかしこれもよく合う! ジューシーなチキンパティとレタスの食感、アクセントのオーロラソースの味をごはんバンズがやさしく受け止めており、チキンパティの新たな可能性を発見した。
ごはんバンズのもちもち感と、チキンパティのサクサク感、レタスの歯ごたえが次々と現れ、食感も楽しい。
そして3種類の中では、ごはんチキンフィレオはもっともボリュームがある。チキンパティはとても分厚い。手に持ったときの重さも明らかに一番重く、正確なことは言えないものの、コンビニサイズのおにぎり2.5個分くらいはあるんじゃないだろうか?
このボリューム感は夕ご飯にぴったり!
試食会では、「マックフライポテト」「コカ・コーラ」とのセットで3種類が1個ずつ提供されたのだが、周りで試食している記者たちの様子を見ていると完食している人も散見され、マジで? と思った。
というのは、ごはんバーガーは1個食べただけでもけっこう満足感が得られるボリュームだから、2個食べると、かなりお腹いっぱいになるのだ。3個食べたら、満腹以上だと思う。
確かに、このボリューム感は夕ご飯に最適だ。「ハンバーガーが食べたい」という欲求と、「夜はボリュームのあるものをゆっくり食べたい」という欲求を同時に満たせる。
えー? と思った人もぜひ一度はトライしてほしい。このごはんバーガー、実は愛知県で2019年にテスト販売され、再発売を望む多くの声が寄せられたことから、全国販売に踏み切ったそうなのだ。販売期間は5月中旬までの予定。ごはんという、日本人に馴染み深い食材の新しい一面が発見できるはずだ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります