レノボ・ジャパンとNTTコミュニケーションズは3月3日、小中学校での端末1人1台を目指す「GIGAスクール構想」向けパッケージ製品「GIGAスクールパック」受付を開始しました。想定価格は1台4万4990円。GIGAスクール構想の公立校向け端末補助4万5000円の枠内で購入できます。
学習用端末、クラウド学習コンテンツ「まなびポケット」、端末管理用プラットフォームのセットで、端末はWindowsが「Lenovo IdeaPad D330」、Chromebookが「Lenovo 300e 2nd Gen」のどちらか1台。サービス、コンテンツ、プラットフォームは無償で利用可能です。授業支援システム「schoolTakt(スクールタクト)GIGA スクール版」は3年間のライセンスがついています。
コンテンツとして東京書籍の教材「みんなでプログラミング」、アドビのプレゼンツール「Adobe Spark」も使えます。
レノボは小中高生向け端末で世界トップシェア。インドでは昨年150万台超の端末を導入しました。国内では昨年、大分でIdeaPad D330、埼玉でLenovo 300eなどの導入実績があります。
NTTコミュニケーションズは端末が現場で使われることなく「文鎮化」することがないようにサービスを作ったと言います。実際に教員からは「すべての授業で使う自信がない」という声があったという一方、「授業支援システムや、個別学習教材があれば使うかも」という声もあったということで、実際に使われるサービスを作ることで「(端末の)活用にコミットする」としました。
教育現場のICT化は時代の要請。中国では新型コロナウイルス感染対策として子どもたちが自宅でオンライン授業を受けているという報道もありました。GIGAスクールパックは端末価格がおさえられているだけあり使っているうちにどんどんスペックが陳腐化してしまいそうな点がやや気がかりですが、教育現場でパソコンが文具のように使えるようになること自体は便利そうです。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。2歳児くんの保護者です。Facebookでおたより募集中。
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