全国FM放送系列であるJFN(JAPAN FM NETWORK)の番組でROLLYがパーソナリティーを務める『D.N.A.~ロックの殿堂~』。同番組内で展開している週アスのコラボコーナー第15回の様子をお届けします。
放送局によって放送日程は若干異なりますが、下記の放送局にて月に一度、第1週に放送しており、6月ぶんは3日より順次開始しております。
ネット局予定:FM秋田、FM新潟、FM富山、岐阜FM、Kiss FM、FM OSAKA、FM山陰、FM香川、FM徳島、FM長崎、FM大分、FM宮崎
※放送局、放送時間などは変更の可能性があります。詳しくは各放送局のHPをご覧ください。
IPサイマルラジオ『radiko』でも聴取可能(一部地域限定)。auのスマートフォン用アプリ『LISMO WAVE』、ドコモのスマートフォン用アプリ『ドコデモFM』なら全国で聴取いただけます。
iPadやiPhoneの大きな魅力は、オーディオの信号処理速度が非常に高速で、リアルタイムに音の加工ができるという点。そのため、これまでも数多くのエフェクトアプリが登場しており、とくにギター用のアプリは秀逸なものがそろっています。以前にも取り上げたZOOMの『Stomp Share』やIK Mulitimedaの『Amplitube』などが、その代表。そう、iPadにギターを接続し、これらのアプリを起動すると、ビンテージギターアンプに接続したかのようなサウンドをつくり出すことができるのです。今回取り上げた米Positive Gridが開発した『JamUp Pro XT』もそうしたアプリのひとつ。フリー版のJamUpと850円のJamUp Pro XTの2種類がありますが、今回はより高機能なJamUp Pro XTを使っています。
実はROLLYさん、すでにJamUp Pro XTのネットCMに登場していたくらいなので、誰よりもこのアプリについてお詳しいのです。ほかのアンプシミュレータアプリと比較してどうなのか聞いてみたところ「アンプやエフェクトという面においては、ほかのアプリと機能的にはほとんど同じ。ただ、ほとんど同じものであっても微妙にニュアンスが違って好き嫌いが分かれるところですね。私が以前、いろいろと試してみたところ、これが結構弾く気にさせる音色なんですよ」と結構お気に入りのご様子。
まずはプリセットから適当に音色を選択。“Johnny Clean”、“Death Metal”、“Country Deluxe”、“800 Lead”など意味深な音色名がいろいろ並んでいます。「これらの音色を見るだけで何かわかるんですか?」とACCNの質問に対し、「ギターがわかる人が見ればだいたい想像がつく名前になってるね。たとえばこの“800 Lead”であれば、おそらくMarshallのギターアンプ、JCM800をイメージしているわけですな」と番組中に解説。さっそくこれを選んでギターを鳴らすと、1960年代後半から1970年代といった感じのハードロックサウンドが飛び出してきます。
また、パラメータを表示させてみると、これまたMarshallな黒と金色のパネルに各種パラメータが並んでいます。さっそくROLLYさん、これをいじりながらギターを弾くと、「これは、まさにホンモノのMarshallやね。ギターアンプのツマミをいじるのとまったく同じ感覚で音の調整もできますよ」と。
さらに別のアンプも選択。数ある中から“AC Boost”を選ぶと、まさにVOXふうデザインの画面が登場。「これはイギリスの昔からあるアンプ。The BeatlesとかQUEENとかのサウンドもこうしたアンプが使われていますよ」とROLLYさん。
いろいろなエフェクトが使えるのもJamUp Pro XTの面白いところ。ひずみ系では“Over Drive”、“Fuzz Face”、“Tube Drive”など、モジュレーション系では“Flanger”、“Chorus”、“Phase”、ディレイ系ではテープエコーの“Echoplex”をイメージさせる“Echo Tape”や“Digital Delay”など……。「今日はちょうどラジオではOzzy Osbourne特集なのでRandy Rhoadsっぽい音を出してみましょうか」とROLLYさんがセッティングしたのはMarshallアンプにChorusを接続したサウンド。“Crazy Train”を弾き出すと、まさにそれっぽいサウンドでした!
ところで、このアンプやエフェクトの選択画面を見てみると、ハッキリ表示されているものと半透明になっているものがあります。実は、この半透明になっているものはオプションの扱いでひとつずつ販売されています。エフェクトはひとつ250円、アンプは450円となっているので、全部そろえたら結構な価格にはなりそうですね。
番組内では触れませんでしたが、このJamUp Pro XTにはアンプシミュレータ、エフェクト以外にもさまざまな機能が搭載されています。まずはチューナー。ギターを弾くにもまずはこれが大切。
また“Jam”という機能があり、iTunesで管理している楽曲をバックに鳴らしてギターを弾くことが可能になっています。
この際、スピードやピッチをいじれるのも大きなポイントです。さらに、いわゆるループバックサンプラー機能が搭載されており、テンポに合わせて曲を弾きながらどんどん音を重ねていく演奏も可能になっています。
そしてマルチトラックレコーダー機能も搭載。これは8トラックの構成ですが、標準だと2トラックまでしか使えず、450円を支払うと8トラックまで利用できるようになっているようです。以上、JamUp Pro XTについてでした。オプションを使わなくても、かなり楽しむことはできるので、試してみてはいかがでしょうか。
なお、iPadにギターを接続するには、そのためのインターフェースが必要となります。これはどのメーカーの製品でも大丈夫ですが、ここでは同じPostive GridのJAMUP Plugを使っています。これはiPadのヘッドホン端子に接続するタイプのもので実売価格も2000円前後とお手ごろになっています。
番組や記事の感想はROLLYさんのツイッター(@RollyBocchan)まで。週刊アスキー本誌にも月一で掲載中です。次回もどうぞお楽しみに。
『JamUp Pro XT』
●Appストア価格 850円(記事作成時の価格です)
●Positive Grid LLC
●関連リンク
JFN『D.N.A.~ロックの殿堂~』
welcome to ROLLY net .com(ROLLY公式サイト)
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