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iPhoneをエフェクターにROLLY大喜利に挑戦!? ロックの殿堂Vol.10

2013年01月12日 15時00分更新

文● 藤本健 編集●相川真由美 撮影●岡田清孝

 全国のFM放送系列であるJFN(JAPAN FM NETWORK)の番組でROLLYがパーソナリティーを務める『D.N.A.~ロックの殿堂~』。同番組内で展開している週アスのコラボコーナー第10回の様子をお届けします。

ロックの殿堂VOl.9-001

 放送局によって放送日程は若干異なりますが、下記の放送局にて月に一度、第1週に放送しており、1月ぶんは1日より順次開始しております

ネット局予定:FM秋田、FM新潟、FM富山、岐阜FM、Kiss FM、FM OSAKA、FM山陰、FM香川、FM徳島、FM長崎、FM大分、FM宮崎
※放送局、放送時間などは変更の可能性があります。詳しくは各放送局のHPをご覧ください。

 IPサイマルラジオ『radiko』でも聴取可能(一部地域限定)。auのスマートフォン用アプリ『LISMO WAVE』、ドコモのスマートフォン用アプリ『ドコデモFM』なら全国で聴取いただけます。

 今回の放送で取り上げたのは、ズームの『MULTI STOMP MS-100BT with Bloutooth』というストンプ型ギターエフェクターです。事前の打ち合わせでROLLYさんから「これをぜひ!」という提案があって決定。11月に発表されてから、ネット上でも話題になっていたハードウェアです。
 大きさ・形は、ごく一般的なコンパクトエフェクター。ちょっと大きめの液晶ディスプレーがカッコイイ感じですが、ヘンなクセはありません。入力をギターに、出力をアンプに接続すれば、誰でもスグ使うことができ、スイッチを踏むことでエフェクトをオン・オフできます。とはいえ、従来のエフェクターの概念を大きく変えるほどのインパクトをもつ、強力な機材となっています。

ロックの殿堂VOL.9-002

 設定によってディレイ、フェイザー、フランジャー、コーラス、オーバードライブ……と何でも使えるマルチエフェクターなのです。その数ナント100種類。いわゆるエフェクターだけでなく、アンプシミュレーターも入っているんですよね。

 マルチエフェクター自体は、デジタル全盛の今の時代ですから、そう珍しいものではありません。しかし、通常マルチエフェクターというと、もっと大きな機材を指します。一方、これはあくまでもコンパクトなストンプ型のエフェクター。100種類あるエフェクターのうちひとつしか選べないわけではなく、たとえばコンプ、フェイザー、ディストーション、グラフィックEQ、アナログディレイ、スプリングリバーブといったように最大6つを順番に並べ同時に使うことも可能で、順番も自在に入れ替えられます。また、それらを並べた形でのプリセット音色がいろいろ入っているのです。番組内では、順番に選択しながらROLLYさんにギターで音色を出してもらいました。

 副編ACCNさんから「大喜利みたい」なんて声も上がっていましたが、まさにそんな感じ。私がプリセットを選択し、名前を読むと、その名称からROLLYさんが即興でフレーズを弾くという流れで収録が行なわれました。

ROLLY×週刊アスキー『MULTI STOMP MS-100BT』音源1

 いかにもというプリセット名になっているので、ROLLYさんも弾きやすかったみたいです。とはいえ、弾き出すとノリノリで止まらなくなるのはいつものこと……。

ROLLY×週刊アスキー『MULTI STOMP MS-100BT』音源2

 プリセットを順番に弾いているだけですが、楽しくっていくら時間があっても足りないといったカンジ。ついにディレクターから「そろそろ終わりにしてくださーい」という指示が……。

ROLLY×週刊アスキー『MULTI STOMP MS-100BT』音源3

 時間の都合上、本番ではあまり細かい設定までは手が回りませんでしたが、100種類あるエフェクターそれぞれにパラメーターが用意されているので、細かくチューニングしていくこともできます。また、6つ並んだエフェクターそれぞれをフットスイッチでオン・オフすることも可能となっています。
 と、ここまでだと、たんに多機能で小さなデジタルエフェクターですが、スゴイのはここから。MS-100BTはiPhoneやiPadとの連携機能をもっていて、画期的なことができます。まず、App Storeで無料配布されているアプリ『StompShare』をダウンロードして起動。画面はお店の陳列棚といった感じで、エフェクターがいろいろ並んでいます。

ロックの殿堂VOL.09-003

 「このお店に並んでいるのは、いかにもという有名エフェクターばかりですね」とROLLYさん。まずROLLYさんが選んだのは『MYC Muff』という機材。「これはBig Muffそのものじゃないですか! 値段は85円ってなってますよ。Big Muffの歴史やサウンドの特徴などが解説されていますね」という通り、元になったオリジナルのエフェクターの説明があって、結構勉強にもなります。

ロックの殿堂VOL.09-004

 “試聴”ボタンをタップすると、そのエフェクターをかけた音がiPhoneで鳴るのですが、85円で購入すると、これをMS-100BTに追加することができるのです。しかも実際の購入の前に“試奏”ボタンをタップすると15分間だけ、試しに使ってみることができるんですよね。

 実際に使えるようにするためには、予めiPhoneとMS-100BTをBluetoothでペアリングしておき、“試奏”ボタンをタップすることで、データが転送されるという流れになります。この際、iPhone側には残り何分何秒というのが表示されるのも面白いところ。

ロックの殿堂VOL.09-005

 転送自体は5秒程度。実際に音が出ると「おぅ! 来た来た!」とROLLYさん、このファズサウンドもお気に入りのよう。さらに『ORANGE SQUEEZER』、『エコープレックス』を試奏。いずれも85円だったのですが、ROLLYさん、気に入って買っておられました。「このMS-100BTさえあれば世界中のエフェクターを手に入れたも同然!」とご満悦。これまで扱ったLine 6のMobilePODやIK MultimediaのAmpliTubeのようにiPhone・iPadそのものをエフェクターにするのではなく、iPhone・iPadを利用して対応モデルを増やしていくという新発想のMS-100BTはステージなどでも存分に活用できそうですね。

 感想など、ぜひROLLYさんのツイッター(@RollyBocchan)まで。ROLLYさんのiPadレビューは週刊アスキー本誌にも掲載中です。次回もどうぞお楽しみに!

『MULTI STOMP MS-100BT with Bloutooth』
●実売価格 1万3000円前後 ●ZOOM
●関連サイト ズーム

StompShare
App Store価格:無料 (価格は記事作成時のものです)

AppStore アプリをダウンロード

●関連リンク
JFN『D.N.A.~ロックの殿堂~』

welcome to ROLLY net .com(ROLLY公式サイト)

藤本健の“DTMステーション”
 

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