全国のFM放送系列であるJFN(JAPAN FM NETWORK)の番組でROLLYがパーソナリティーを務める『D.N.A.~ロックの殿堂~』。同番組内で展開している週アスのコラボコーナー第11回の様子をお届けします。
放送局によって放送日程は若干異なりますが、下記の放送局にて月に一度、第1週に放送しており、2月ぶんは3日より順次開始しております。
ネット局予定:FM秋田、FM新潟、FM富山、岐阜FM、Kiss FM、FM OSAKA、FM山陰、FM香川、FM徳島、FM長崎、FM大分、FM宮崎
※放送局、放送時間などは変更の可能性があります。詳しくは各放送局のHPをご覧ください。
IPサイマルラジオ『radiko』でも聴取可能(一部地域限定)。auのスマートフォン用アプリ『LISMO WAVE』、ドコモのスマートフォン用アプリ『ドコデモFM』なら全国で聴取いただけます。
今回の放送で取り上げたのは、ドイツのalgoriddim(アルゴリズム)というメーカーのiPad/iPhoneアプリ、『djay』(写真左)とそのコントローラであるベスタクスの『Spin2』(写真右)です。djayと書いてディジェイ、つまりDJと読むわけですが、その名のとおり、これはDJプレイを楽しむことができるというもの。ほぼ同等のソフトがMac用にも存在しているのですが、今回はiPadを使ってROLLYさんにDJプレイにチャレンジしてもらいました。
このdjay、画面を見ると分かるとおり、左右にレコードのターンテーブルが並んだ構成となっていますが、まさにレコードを使うのと同じような感覚でDJプレイが楽しめるアプリとなっています。左右のターンテーブルで再生できるのは、iPadのライブラリとして管理されている音楽。つまり、CDからリッピングした曲やiTunes Storeで購入した曲(以前のDRM付きデータは非対応)を使ってのDJプレイができるというわけなのです。
私もDJプレイがよく分かっているわけではないのですが、基本的なスタイルとしては、曲をノンストップでつないで再生していくわけですよね。そのため、プロのDJさんたちは、場を盛り上げるための選曲、そして曲順選定に力を入れるとともに、上手に曲をつないでいくためのテクニックを磨いているわけです。ここで重要になるポイントの一つがテンポ合わせ。現在演奏中の曲と次の曲のテンポをピッタリ合わせて、クロスフェードをかけることで、キレイに違和感なくつながっていくわけです。これをDJ素人がやると難しいのですがdjayなら、本楽熟練したテクニックが必要なテンポ合わせをいとも簡単にできてしまいます。というのも、読み込んだ曲のテンポを自動的に検出する機能があるのとともに、そのテンポに合わせたスピードで再生する機能を備えているからなのです。
ここでROLLYさんがあらかじめROLLYさんが用意してくれていた2つの曲を読み込ませてみました。
ひとつは、サザエさんのエンディングテーマ曲、そしてもうひとつは、1910フルーツガムカンパニーの『バブルガムワールド』という曲。著作権の問題があるので、放送内容をここでは収録していませんが、ぜひ検索などしてそれぞれの曲を聴き比べてみてください。番組ではROLLYさん、淡々と作業して、あえて何もコメントしてくれませんでしたが、『バブルガムワールド』はサザエさんの元ネタの曲として知られているものなんですね。
自動テンポ解析を見るとサザエさんのテンポが91、そしてバブルガムワールドは92とこちらもほぼいっしょです。「せっかくなので、テンポをピッタリに揃えてみましょうよ」とROLLYさんがボタンを押すとどちらもピッタリ91に。本来のDJプレイとは違うのかもしれませんが、「では、これを2つ一緒に鳴らすとどうなるでしょうか!」というROLLYさんと、「せーの」で同時にプレイボタンを押してみると、テンポはほぼピッタリ。ただ、両方の曲でピッチが違うので、ちょっと妙な演奏になってしまいましたが、イントロ部分をクロスフェードを使って行ったり来たりしてみると、なかなかユニークな感じです。
ここまではiPad上のdjay単独で使っていましたが、ここで取り出してきたのがSpin2。これを使うとさらにリアルなDJプレイを実現することができます。そう、ここには実際に回転するターンテーブルやさまざまなツマミ、フェーダーなどがあり、これらを手で動かすことによってスクラッチプレイやフェード処理などができるようになっています。
ここでROLLYさん、左のプレイヤーでサザエさんを鳴らしたまま、右の『バブルガムワールド』のターンテーブルをキコキコと動かしてスクラッチプレイ。
さらに、「これにエフェクターをかけることもできるんですよね」とノリノリになってきたROLLYさんが動かしていたのはFILTERのツマミ。これを使うことで音色がドラスティックに変化していきます。さらにHIGH、MID、LOWというイコライザのツマミをいじっても変わっていきます。また、FX PARAM、FX ONというボタンを使うと、エコーやディレイなどのエフェクトもかかり、原曲をかなり大きくいじることができるのです。
一通り触り終えた、ROLLYさん、「いわゆるロックミュージシャンの僕にはDJプレイはなかなか難しいです。でも好きな人には、ものすごく面白い機材でしょうね」とのコメント。こっそり「人の曲をいじるくらいなら、自分で演奏したほうが早そう」と本音をこぼすあたりがROLLYさんの面白いところです。
価格は、iPad版のDjayは1700円、iPhone版は85円。コントローラーのSpin2は実売価格3万5000円前後です。ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
感想など、ぜひROLLYさんのツイッター(@RollyBocchan)まで。ROLLYさんのiPadレビューは週刊アスキー本誌にも掲載中です。次回もどうぞお楽しみに!
『Spin2』
●実売価格:3万5000円前後 ●べスタクス
●関連サイト べスタクス
『Djay』
App Store価格:1700円 (価格は記事作成時のものです)
●関連リンク
JFN『D.N.A.~ロックの殿堂~』
welcome to ROLLY net .com(ROLLY公式サイト)
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