ここ数年、ニコニコ動画の中で生放送サービスの“ニコニコ生放送”が存在感を増している。特に有料会員が放送できる“ユーザー生放送”は、まったりした雑談や日常で出会ったハプニングなどをその場で共有し、みんなで盛り上がれることがウケて、人気が急増した。
4月28、29日に幕張メッセを貸し切って開催するイベント“ニコニコ超会議”でも、もちろんニコ生関連の展示を用意。9日には、出演予定の“生主”(ユーザー生放送の提供者)を招き、どんなことをやるのか公式生放送で詳細を明らかにしたので、内容をまとめていこう。
生放送関連のドワンゴ担当者は、“伊予柑”の名でユーザー生放送をやっていた伊豫田旭彦氏(左)。今回の司会は生主出身で、『笑っていいとも』にも出演したこともある百花繚乱さん(右)。ゲストは人気ユーザーのねぎたんさん、めむころさん、浅井さん、アンソニーさん、豚足さん、ナオキ兄さんの6名が登場。
超会議は、幕張メッセの1~8ホールとイベントホールで実施。生放送のブースは、チケット(前売り1000円、当日1500円)が必要な有料ゾーンの4ホールにある。
■まるでテレビのバラエティー番組な“リアルナマケット”
まず注目なのが、生主の祭典である“ナマケット”を会場で実施するということ。今までユーザー生放送を4番組同時に提供し、いちばんおもしろい生主をユーザーに選んでもらうというネットで完結した内容だったが、今回はリアルの場に進出したのが新しい。
開催時間は、28日が10時30分~18時、29日が10時30分~16時。参加方法は当日、ブースの前に並ぶだけ。先着順で4名ずつセットに来てもらい、ホワイトボードを使ってお題にそってトークをして、公式生放送を観ている人にアンケート機能でいちばんおもしろかった人を決めてもらう。要するにすべらない話を1日20枠ほどやるイメージだ。
1位になれば、放送の最後に1分間のアピールタイムがもらえるので、自分のコミュニティーを宣伝して人数を増やすことも夢じゃない。さらに生放送の予約や延長に使える“ゴールドチケット”も10枚もらえる。有名・無名を問わず、生主なら参加せざるを得ないでしょう!
今回の公式生放送では、集まった生主でリアルナマケットをシミュレーションしていた。テーマは“ニコ生でやっちゃった恥ずかしい話”。最初は豚足さん、浅井さん、めむころさん、アンソニーさんの4人が参加。
豚足さんは“メントスばくだん”と回答。「生主に成り立てのころ、放送中に“ニコ生クルーズ”(ユーザー生放送を回遊する公式放送)が来た。その際、何かインパクトがあることをやらなければいけないと思って、『20人降りたらお尻の穴にメントスとコーラを入れる』と宣言したのに、2人しか降りなかった。でもやりました」と話して、ネットとスタジオを大いに沸かせた。
ダンボール箱をかぶった浅井さんは“お手洗いの音をOA”。ワイヤレスマイクを付けて配信しているのを忘れてトイレに行き、音をすべて放送に載せてしまったという。大阪から駆けつけた女性のめむころさんは“なぞの舞”。「踊れないのに踊ってみた配信をしてみて……」と顔を真っ赤にして声を詰まらせると、周囲から「かわいい」とツッコミが入る。英語、日本語、スペイン語、栃木弁(!?)を話せるアンソニーさんは、“1.5リットルコーラ一気飲み”。「まぁ飲めないですね。飲みきるのに17分かかった。その間3回トイレとお友達になりました」と語った。
アンケートの結果は、僅差の34.1パーセントで豚足さんが勝利。お立ち台で超会議についてアピールしていた。
■あこがれの生主に会える!? リアルユーザー生放送ブース
“リアルユーザー生放送ブース”は、ニコ生のプレーヤーを模したブースを2つ設置し、その中で生主に何かやってもらう企画だ。28日は10時30分~18時、29日は10時30分~16時、ひとりあたり30分で54名が参加する。
すでに出演者は決定済みなので、知ってる生主が出演するかどうかチェックしてみよう。
生放送では、百花繚乱さんは、「リアルで見るといいにおいが来るんですよ、女子から」とアピール。どんなことをやりたいかという質問については、ナオキ兄さんが「“リア凸待ち”(誰かからのコンタクト待ち)で、来た人と対決したい。ステッカーを配ろうかと思ってる」とコメントしていた。
■顔が緩みっぱなし! ナマケットGirls受賞者によるファン交流会
2月に開催した女性版ナマケット“ナマケットGirls ~ニコ生で一番イイ女は誰だ~”で賞をもらった、ねぎたんさん、みけ猫さん、ゆうこりんさんと交流できるイベントも実施する。内容は握手会や撮影会など、アイドルの交流会といっしょ! 両日ともねぎたんさんが11時30分開演(11時開場)、みけ猫さんが13時30分開演(13時開場)、ゆうこりんさんが15時30分開演(15時開場)。
撮影会は、静止画だけでなく動画も撮ってオーケー。ただし、卑猥だったり無理なポーズを要求することはNGだ。ローアングルでの撮影なんかはもってのほか。
握手会では、握手のみで撮影は不可。もちろん握手以外の相手が嫌がる行為はやめよう。女性どうしでも抱きつくのは相手に確認してから。
美人が天気を知らせるケータイ向けサービス“美人天気”とコラボして、プロカメラマンによる公開撮影会も実施する。参加者の中から、本家の美人天気に採用される可能性もあり。28日は10時30分~18時、29日は10時30分~16時で、参加料は無料。撮影の様子は、一部公式生放送する予定だ。
ねぎたんさんではこんな感じ。伊予柑さんが持ったときは“zzzz”のコメント弾幕がスゴかった。ちなみに、参加は女性のみで女装の男性はダメだそうです。
■予測不可能! 超ミドリンピック
ニコ生ブース以外では、29日の12時30分~16時、7ホールにある運動場にて“超ミドリンピック”を開催する。生主用の観戦スペースを用意しており、そこからユーザー生放送が可能だ。
“なれ合い禁止”を掲げるデストロイヤーマスクでおなじみの人気生主、横山緑さんがプロデュースするスポーツの祭典だ。“地獄のマジ蹴りPK対決”や、50人によるスポーツちゃんばらの大乱戦が行なわれる。もちろんなれ合い禁止のガチ勝負だ。
横山緑さんが生放送にも乱入。手描きのスケッチブックを広げて、出演者や競技内容をひととおり解説。気が済むと、「見どころとか……」と訪ねる百花繚乱さんに背を向けて勝手にスタジオから出ていった。
ちなみに超会議の会場内では、登録することでユーザー生放送の配信が可能。登録所は、4ホールの有料ゾーン入り口あたりに設置する予定。ここでゼッケンをもらって生放送中ということを周囲にわかるようにしてもらう。撮影NGの場所もあるので要注意。迷惑行為が過ぎると、生放送を止められるだけでなく、最悪、退場させられる可能性もある。
■関連サイト
ニコニコ超会議サイト
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