4月28、29日、幕張メッセで開催されるニコニコ動画のビッグイベント“ニコニコ超会議”。東京ドーム2個ぶんの敷地に、音楽から料理、政治討論までさまざまなジャンルを豪快かつカオスにぶち込む(!?)イベントだ。ここで格闘ゲームの祭典“闘劇”が招致イベント“超闘劇”を開催することになった。今年行なわれる“闘劇2012”の特別予選などを行なうという。
4月2日にニコニコ生放送で配信された“超会議特番”には、“闘劇”総合プロデューサーの猿渡雅史氏と、ニコ生運営者であり、過去に『バーチャファイター』世界大会で4位になったこともあるネオタワー氏が出演。“闘劇2012”と“ニコニコ超会議”のコラボについて語った。
↑左から司会の百花繚乱氏、猿渡雅史氏、ネオタワー氏。 |
■6タイトルで特別予選を開催
ニコニコ超会議で特別予選を開催するのは、以下の6タイトル。
【闘劇2012 特別予選】(以下のリンクより関連サイトに飛びます)
『スーパーストリートファイターIV アーケードエディション Ver.2012』
『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』
『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』
『アクアパッツァ』
『バーチャファイター5 ファイナルショーダウン』
『鉄拳タッグトーナメント2 アンリミテッド』
すべて、選手が1名ずつエントリーする“シングル戦”となる。“闘劇”本戦がチーム戦になる場合、特別予選の通過者はあとからチームメイトを選択できるとのこと。特筆すべきは、『スパ4』のみ“ダブルイリミネーション”方式を採用したことだろう。この方式は、一般のトーナメント戦に敗者復活の要素を加えたもの。トーナメントで敗北したプレイヤーは“敗者トーナメント”に送られ、そこを勝ち上がっていけば優勝のチャンスがある。すべてのプレイヤーは“1回だけ”負けることを許されているため、一発勝負でまぐれの起きやすい一般トーナメント戦よりも、より実力が試される方式といえる。ここでの優勝者が、今年の闘劇本選に出場できる。
ダブルイリミネーションのトーナメント表。全プレイヤーは左側の“勝者トーナメント”からスタートし、そこで負けると、右側の“敗者トーナメント”へ送られる。“勝者トーナメント”の1位と“敗者トーナメント”の1位によるグランドファイナルで、真の勝者が決定するという仕組みだ。グランドファイナルでは、勝者トーナメント側のプレイヤーは1回、敗者トーナメント側は2回勝てば優勝だ。
■有名プレイヤー8名による『スパ4』コンセプトマッチ
超闘劇では特別予選だけでなく、有名プレイヤーを招待した“コンセプトマッチ”の開催も決定! タイトルは、現在の格ゲー再ブレイクの牽引役ともいうべき『スーパーストリートファイターIV アーケードエディション Ver.2012』を使用する。ルール面での詳細は発表されなかったものの、8人の出場枠のうち、すでに確定しているプレイヤーとしてハイタニ氏、ふ~ど氏、MDR氏の3名が明かされた。
ハイタニ氏は有料番組としてニコ生で約2ヵ月間放送され、大好評となった『TOPANGAリーグ』の優勝者。ふ~ど氏は昨年、世界大会『EVO 2011』と国内最高峰の大会『GODSGARDEN#4』で2冠を達成した超強豪であり、またMDR氏は今年3月のCAPCOM公式全国大会“春獄節”でチームを優勝に導いている。3者とも負けず劣らずの実力者といえるだろう。さらに番組内では、残り5名の招待枠のうち、2名を決めるアンケートを実施! この日いちばんのコメント弾幕を得た中から候補となるプレイヤー8名が選出され、視聴者の投票によってウメハラ氏、ヌキ氏の2名にオファーすることが決定した。
昨年の闘劇覇者であるかずのこ氏、東大卒の人気プロゲーマーときど氏を退け、伝説のプレイヤーとして人気の“ウメヌキ”コンビがワンツーフィニッシュ。本当に参戦するかは、4月22日のニコ生で発表!
ウメハラ氏は言わずと知れた格ゲー界の超有名人。現在はプロゲーマーとして活動し、4月2日には著書『勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」』を刊行するなど、精力的な活動を行なっている。ヌキ氏は、ウメハラ氏と並び“ウメヌキ”と称されるレジェンドプレイヤーだ。今年に入ってから『スパ4』を始め、常人ならざるスピードで実力をつけはじめている。さすがに一線級のプレイヤー相手では年単位の経験のビハインドがあるため厳しそうだが、それすらも覆してくれそうな圧倒的センスに期待が集まったようだ。
■競技タイトルに『アルカプ3』が追加!
これまでアーケードの格闘ゲームで大会を開催してきた『闘劇』だが、今回からは家庭用のゲームも種目に追加。先日発表のあった『SOULCALIBUR V』(関連サイト)に加え、新たに『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3(アルカプ3)』(関連サイト)が競技タイトルとして採用された。
アメコミのマーヴル・コミックとのコラボとして長い歴史のあるシリーズで、超スピードでド派手に展開するゲーム内容なので大会を大いに盛り上げてくれそうだ。先日は『アルカプ』が世界で最も盛んといわれるアメリカの大会で日本人プレイヤーのクソル氏が優勝を果たし、『アルカプ』シーンが活気づいている。更なるやり込みで、思わず笑えるレベルの超絶コンボや、奇抜な立ち回りが飛び出すことを期待しよう。
■闘劇プレゼンツ『東方非想天則』大会、その名も“東天騒”!
またPC用ゲーム『東方非想天則』(関連サイト)の大会開催が決定! 闘劇プロデュースにより、“東天騒”と題して開催されるという。『東方非想天則』は、シューティングである“東方”シリーズをモチーフとした格闘ゲーム。打撃、射撃、ダッシュの3すくみを軸に、“デッキ構築”の要素をプラスした個性的なシステムが持ち味。ゲージがたまるとカードをドローするシステムで、カードを使用して必殺技の強化や書き換え、ガード反撃、超必殺技などを実行する。硬派な格ゲーマーには馴染みの薄いゲームかもしれないが、今回の大会を機に触れてみるのもいいかも?
■ふ~ど氏と対戦できるエキシビションマッチ、結果は2勝1敗。敗因は“ランダム”
今回のニコ生では、ゲストに有名プレイヤーふ~ど氏を招待。対戦希望者をつのり、放送中に3人の視聴者とネット対戦を行なった。
あざやかにウルコンフィニッシュをキメるふ~ど氏。
結果は当然ふ~ど氏の3連勝……と思いきや、2勝までしたところでふ~ど氏のあまりの強さに突如“別のキャラを使ってほしい?”というアンケートが発動。
リュウが“ryu”と妙な表記になっていることからも、現場のガチの思いつき感が伝わる。苦笑いのふ~ど氏がかわいい。
投票の結果、39キャラいる中からランダムで選ぶという厳しすぎる条件となった。ふ~ど氏は強キャラといわれる“キャミィ”を引き当て“いける”と意気込んだものの、EXキャノンストライク3連発の魅せコンボをミスるなどし、惜しくも敗北。接戦で対戦回を盛り上げていた。剛拳のEX竜巻剛螺旋を食らい、天高く舞い上がるふ~ど氏のキャミィ。“ヤバい”と焦る声もかわいかった。
■4月22日に昨年の“闘劇”をニコ生配信
昨年9月に東京ゲームショウ内で開催された“闘劇2011”の録画が、4月22日にニコ生で無料配信される。採用タイトルは『AQUAPAZZA』、『ブレイブルー CONTINUUM SHIFT II』、『スーパーストリートファイターIIX』、『スーパーストリートファイターIV アーケードエディション』の4本。DVD化もされていない貴重映像なので、ぜひチェックしてほしい。また、先述した『スパ4』コンセプトマッチに出場する8人の選手も、この放送内で正式に発表されるとのことだ。
『スト2』から20年以上が経ち、第2のブームを迎えつつある格闘ゲーム。“ニコニコ超会議”や“闘劇”で、より一層の盛り上がりが期待できそうだ。
■関連サイト
ニコニコ超会議サイト
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