全国のFM放送系列であるJFN(JAPAN FM NETWORK)の番組と週刊アスキーのコラボが実現! 今月から新しくROLLYさんがパーソナリティーを務める『D.N.A.~ロックの殿堂~』の1コーナー、10~15分程度になります。
番組ではiPadやiPhoneをはじめ、さまざまなデジタルガジェットを用い、一緒に演奏や音楽制作を行ないます。週アス副編ACCNとDTM系ライターであるワタクシ藤本健の3人で“楽しみつつも本格的に”をモットーにお届けしていきます。
放送局によって放送日程は若干異なりますが、下記の放送局にて月に1度、第1週に放送する形になっており、4月ぶんは4月2日からの放送となります。
ネット局予定:FM秋田、FM新潟、FM富山、岐阜FM、Kiss FM、FM OSAKA、FM山陰、FM香川、FM徳島、FM長崎、FM大分、FM宮崎
※放送局、放送時間などは変更の可能性があります。詳しくはお聞きの放送局のHPをご覧ください。
もちろん、IPサイマルラジオ『radiko』でも聴取可能です(一部地域限定)。また、auのスマートフォン用アプリ『LISMO WAVE』、ドコモのスマートフォン用アプリ『ドコデモFM』なら全国で聴取可能です。
さて、記念すべき第1回で取り上げるのは、新しいiPadを使ったギターアンプシミュレーター、米Line 6社の『Mobile In』と『Mobile POD』。これらを用いROLLYさんに演奏してもらいます。
Mobile In(実売価格8400円前後)というのはiPad、iPhoneのドックに接続できるオーディオインターフェースで、これを通じiPadにギターを接続できます。Mobile PODはLine 6が無料配布しているiOS端末用アプリで、強力なギターアンプシミュレーター機能をもっています。この2つを組み合わせることで、FenderやMarshall、VOXといった世界の著名ギターアンプ、さらにさまざまなエフェクターをエミュレーションし、演奏を楽しめてしまうのです!
iPadにMobile Inを取り付け、ROLLYさんのギターを接続。プリセットが膨大にあります。その中から、まず“Z SURF”を選択して音を出してもらいました。
「このアンプ、Insane(狂気)って書いてありますよ。ん? Insaneという割にはちょっとカワイイ音。’60年代アメリカ、うん、ベンチャーズっぽいサウンドですな」
──と、ROLLYさん。Mobile PODでは数多くのアンプをエミュレーションしているのですが、これは既存モデルではなく、Line 6のオリジナルですね。
次に試したのは“GREEN JEANS”というプリセット。
「お! J800と書いてあるけど、この見た目は明らかにMarshallのJCM800のようです。音は……キレがいい! いかにもJCM800っぽい音ですね。なかなか雰囲気がよく出ています。これは弾く気にさせます!」
ここに表示されているアンプ、たんに見た目が似ているというだけでなく、それぞれのつまみもオリジナルのアンプとそっくりに動作するようにできています。初めてMobile PODを触ったROLLYさんは……。
「Gainは歪(ひず)みの量を変えるつまみ、これを上げていくと……ほら重たいサウンドに」
いきなり使いこなしてます。Mobile PODが面白いのは、たんにアンプやキャビネットをエミュレーションしているだけではなく、アンプの前後にエフェクターを入れられるようになっていること。実際、ここにある多くのプリセットでもエフェクターがセットになっており、各エフェクターも細かくパラメータが設定されています。ROLLYさん、次はワウが気になる模様。
「ワウというのは普通、ペダルをミシンのように足で踏んで使うんですが、これどうなっているんでしょうね? さすがにiPadを足で踏むわけにはいかにので、手で動かすわけか。これでは、ひとりで使うことはできませんね……。そうそう、マイケル・シェンカーというドイツのギタリストがいるのですが、彼はワウのペダルを途中で固定して、鼻づまりサウンドを出していたんですよ。やってみよう!」
さっそく実践。なかなかユニークなサウンドが飛び出してきます。ほかにも、いろいろ用意されているエフェクターを自由に選んで組み合わせることが可能になっています。さらに“BROWN SOUND”というプリセットを発見!
「これは’78年ごろ、ヴァン・ヘイレンがデビューしたときの衝撃的なアルバム『炎の導火線』というのがあるんだけど、その香ばしい、ハッシュドポテトのような音のはずですよ。どうかな……、ちょっとリバーブが効きすぎている感じはするけど、なるほど、これはまさにオールドMarshallですな。GAIN、BASS、MIDDLE、TREBLE、PRESENCEと、こだわりのつまみ設定がされている。これぞBROWNサウンド!」
ノリノリですね。続いて“BLIZZARD”なるプリセットをば。
「これはオジー・オズボーンのソロデビューアルバム、blizzard of Ozzから来ていると思うので、おそらくCrazyTrainを弾けということなんじゃないですか? うん、これはいい。ランディ・ローズな感じが出ていて素晴らしい」
収録時間をとっくにオーバーしているのに止まらないROLLYさんに、ここでディレクターから「終わりにして!」の悲鳴……。
「これ、何時間でも何十時間でも遊べてしまいますね。私はホテルに泊まることが多いのですが、普段は生音でエレキギターを弾いているんです。でもこれがあれば、どんなところでも寂しくない! 一晩中弾きまくれますよ」
このMobile Inは、Mobile PODとの組み合わせだけでなく『GarageBand』をはじめとするiPad、iPhone用アプリの入力デバイスとして汎用的に利用可能です。また、ギター入力のほかにラインイン端子も用意されているため、各種オーディオ機器と接続して利用することもできます。
●関連リンク
JFN『D.N.A.~ロックの殿堂~』
http://www.jfn.co.jp/dna
welcome to ROLLY net .com(ROLLY公式サイト)
http://www.rollynet.com/
藤本健の“DTMステーション”
http://www.dtmstation.com/
※Mobile InとMobile PODを用いたROLLYさんの演奏はぜひ放送で。次回以降、本サイトでも一部の演奏を聴けるようにする予定です。また、週刊アスキー本誌にも登場予定! D.N.A.~ロックの殿堂~×週刊アスキーによる前代未聞のラジオ番組、どうぞご期待ください(ACCN)。
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