全国のFM放送系列であるJFN(JAPAN FM NETWORK)の番組でROLLYがパーソナリティーを務める『D.N.A.~ロックの殿堂~』。同番組内で展開している週刊アスキー コラボコーナー第6回が放送されました。
※放送局によって放送日程は若干異なりますが、下記の放送局にて月に1度、第1週に放送しており、9月ぶんは2日から順次開始しております。
ネット局予定:FM秋田、FM新潟、FM富山、岐阜FM、Kiss FM、FM OSAKA、FM山陰、FM香川、FM徳島、FM長崎、FM大分、FM宮崎
※放送局、放送時間などは変更の可能性があります。詳しくは各放送局のHPをご覧ください。
IPサイマルラジオ『radiko』でも聴取可能です(一部地域限定)。また、auのスマートフォン用アプリ『LISMO WAVE』、ドコモのスマートフォン用アプリ『ドコデモFM』なら全国で聴取可能です。
この世にはピアノもギターもドラムも何でも演奏できる“マルチプレーヤー”と呼ばれる人がいます。しかし、そんな人は稀。いくつかの楽器にチャレンジしたことがある人でも、ひとつの楽器すら十分に弾けるようにならないというのが現実ではないでしょうか。
今回ご紹介する『MIDI Guitar』というiPad・iPhone用アプリは、ギターしか弾けない、あるいは何にも弾けないという人でも、思いのままにピアノ演奏を楽しめてしまうという夢のような無料アプリです。
仕組みとしてはオーディオ=音をMIDI信号に変換することで実現しています。
起動すると、なんとROLLYさんのしゃべる声が、リアルタイムにピアノに変換され演奏されちゃってるではありませんか。なんとも不思議な感じです。
ROLLY×週刊アスキー『ターや鼻歌でピアノやシンセを弾く』音源1
アプリの名称はMIDI Guitarとなっていて、ギター用アプリとなってますが、実際には音をMIDIに変換するのですから、ギターでなくても何でもオーケー。つまり、まったく楽器が弾けない人でも、鼻歌で「ん~ん~ん~」と歌えば楽器として演奏されてしまうわけです。
ただ、歌でピアノを弾くのはなかなか難しいようで、多少練習しないと、上手に弾くのは厳しそう。
では、歌ではなくギターを入力するとどうなるでしょう? 今回もLine 6のiPad・iPhone用オーディオインターフェース、MIDI MobilizerをiPadに接続し、ROLLYさんのエレキギターで弾いてもらいました。ちょっと聴いてみてください。
ROLLY×週刊アスキー『ターや鼻歌でピアノやシンセを弾く』音源2
ギターを演奏するとピアノ音に変換されています。実際にギターの音がピアノに変換されることをラジオのリスナーに分かるようにするため、収録スタジオのレコーディングエンジニアにお願いし、ちょっとしたトリックを施しました。ROLLYさんの弾く右手のすぐ横にマイクを設置してギターをピッキングする生音を拾い、iPadの出力とミックスしたり、切り替えたりできるようにしてもらったのです。そのため、エレキギターとはいえアコースティックギターのような音を拾っているのです。
このとき、モノフォニックのモード設定で演奏をしています。モノフォニックとは、ギターから拾った音を元に単音を鳴らすというもの。また、ポリフォニックモードに設定すると、ストロークで弾くような場合に、キレイな和音でピアノを鳴らすこともできます。
このMIDI Guitarというアプリ、アプリ内課金という方法によって、850円を支払うと有料版にアップグレードできるようになっています。アップグレードすると、アプリ内蔵の音色であるピアノ音だけでなく、外部のシンセサイザーを鳴らすことも可能になります。
WiFiごしでPCを経由したうえ、ハードウェアの音源を鳴らしたりもできる一方、iOSのVirtual MIDIという規格に対応したアプリを接続することも可能。今回はN-Log Synthsizer Proという1300円のアプリを使って試してみました。
ROLLYさん、「このアプリは昔のMinimoogみたいですね! 30年くらい前、この音を出すのに何十万というお金が必要だったのに1300円というのは恐ろしい……」と絶賛。さっそくMIDI Guitar経由で接続してみます。方法としては、それぞれのアプリを起動後、MIDI GuitarのOUTPUT ROUTEを“NLOG SYNTH PRO”に設定します。
その後、画面を切り替えてN-Log Synthsier Proにすると、弾いたギターに合わせてシンセサイザーが鳴ります。iPadはマルチタスクが可能なデバイスなので、バックグラウンドでMIDI Guitarが動作しているのですね。
実際、ギターを弾いて鳴るシンセベースの音を鳴らすとROLLYさんも「おぅ!」と感激。かなり太い音が出るんです。
ROLLY×週刊アスキー『ターや鼻歌でピアノやシンセを弾く』音源3
ただし、ちょっと問題も。実は内蔵のピアノ音源を鳴らしているときは気にならなかったのですが、別アプリのシンセを鳴らすと、レイテンシー(音の遅れ)が目立ってくるのです。聴いているぶんには分からないのですが、弾いてから音が出るまでに時間があると、プレーヤーにとっては気持ち悪く、演奏しにくいものなのです。ROLLYさんもやや納得のいかない様子ではありましたが、使い方のひとつということで……。
iPadやiPhoneをお持ちの方なら、誰でも(基本的に無料で)使うことができますので、興味のある方はぜひ試してみてくださいね。
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JFN『D.N.A.~ロックの殿堂~』
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