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このトゥギャリはつぶやきの宝石箱や~

【トゥギャッター通信】第83回「借金とシリにサカナクション」

2012年06月16日 12時00分更新

文● めるり広田稔 イラスト●robops 編集●Web担サカモト

 トゥギャッターのまとめの中から「これは!」という注目のトゥギャりを厳選してピックアップ。今週の見所は、幕末武士の借金事情やSiriにサカナクションを流してもらえない人々などなど、ツイッターでみんなが盛り上がった話題をまるっとチェック!

トゥギャッター通信:トゥギャッたん

 

Siriに「サカナクション流して」と言ってみたら……

 iPhoneに話しかけることで、さまざまな操作ができる音声案内サービス『Siri』。アップルはテレビCMにて、ロックバンド、サカナクションを声でリクエストすると音楽が流れ出すというデモを流している。今週、これを真似て「サカナクション流して」とSiriに伝えるものの、なぜか別のアーティストの曲が流れてしまうという報告がTwitterで相次いでいた。

 Togetterのまとめを読むと、「チャットモンチーが流れてきた」や「何回やってもバンプオブチキンしか再生しない」など、各人の音楽生活も垣間見える。実際にサカナクションが流れた人はごくわずかのようだが、これだけ多くの人が試しているのだから、プロモーションとしては成功なのかも!?

Togetter:Siriに「サカナクション流して」とお願いしてもサカナクションがかからない人が続出

 

自分探しの果てにたどりついたのは?

 ネットでは、いわゆる“ゆとり世代”と呼ばれる若者の態度や常識のなさが話題に上ることがある。中でも今週、ある人物がツイートしていた若者は、規格外ともいえる大物だった。この若者は自分探しという理由で退職し、半年間の無職を経て、ある日突然、復職を求めてきたという。それだけならまだしも、在籍していたとき以上の待遇を望んでいたというから驚きだ。

 当然、ツイート主は復職を断わるのだが、それに対して「保健所に訴える」と反論。「恥をかきたくなければやめろ」と助言すると、「恥をかくのは課長ですよ」と脅してくるなど、いちいち応答が斜め上だったようだ。もはやゆとり世代に関係なく、開いた口がふさがらない抱腹絶倒のまとめだ。

Togetter:自己都合で退職しその後半年間のプー経験を売りに在籍時以上の待遇を求めて復帰を希望してきたゆとり君

 

武士は借金だらけだった? 日本史トリビア

 歴史の教科書や時代劇などにおいて、武士は“サムライ”として勇ましく描かれることが多い。しかしそんなイメージとは裏腹に、武士たちにとどまらず、藩や幕府までもが商人から借金をして、踏み倒していたという事実がある。本記事は「幕府や各藩も商人からずいぶん金を借りていたんじゃなかったろうか」というツイートから始まった、江戸時代における借金事情のまとめだ。

 江戸時代の武士たちは、給与である米の値段が変わらないのに物価が上がったこと、衣服や屋敷などの格式を保つために経費を減らせなかったことなどが原因で、多額の借金を抱えることになったという。しかし、そのほとんどは踏み倒されたため、多くの商人が幕末の頃に潰れてしまった。今日の鹿児島県にあった薩摩藩が幕末に躍進できたのは、この踏み倒しで財務体質を改善したことがひとつのきっかけ、というトリビアも満載。歴史マニアならずともためになる。

Togetter:幕末の借金踏み倒しと武士の困窮

 

レバ刺し禁止を嘆く前に

 厚生労働省は今月12日、焼肉店での食中毒事件などを受けて、牛の生レバーの提供を7月1日から禁止することを正式に決定した。「自己責任で食べればいいのでは?」という声も出ているこの処置に関して、Twitterでは「食の嗜好だけで語る問題ではない」という意見が語られていた。

 食べた人の腸内で菌が繁殖し、嘔吐や排泄物などを経由して他人に広まったり、「あそこで肉を食べたらお腹が痛くなって」という評判が風評被害を生む可能性がある。そうしたことから、「レバ刺し規制は自己責任ではおさまらない」と主張していた。提供する店舗についても、火を通すなどの安全にする努力をしないまま、自己責任の名の元に危険な食べ物を供給し続けるのはいかがなものかとバッサリ。生レバー禁止に反対する人もそうでもない人も、ぜひ目を通してほしい。

Togetter:生レバー食禁止を嘆く前に

 

CDはなぜ売れなくなった

 CDが売れなくなったといわれて久しい昨今。その原因について、レコード会社などは「違法ダウンロードのせい」と主張することが多いが、Twitterではメーカー側の姿勢にも問題があるという声も上がっていた。例えば、PCなどでのデジタルコピーを規制した“CCCD”(コピーコントロールCD)は、CDの規格からはみ出した商品で、CDプレイヤーによっては正常な再生を保証していない。機器が壊れてもそれは消費者の責任、という態度が購買意欲を失わせるのにつながっているのでは……という主張だ。

 一方、デジタル著作権管理(DRM)を利用して複数台での再生を確保しているiTunes Storeについては、「普通の消費者を信用し、かつ悪質な消費者は弾く」という姿勢を評価している。ツイート主は、レコード会社は「もーちょっと消費者を『いい気持ち』にさせるべきだったのではないか」とまとめていた。コンテンツ業界に関わる人なら、初心を思い出す意味でもチェックしておこう。

Togetter:CDが売れなくなった理由とCCCDとiTunesと

 

次点のトゥギャり

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協力:Togetterトゥギャッたん

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