先週の話題になったソーシャルのニュースの中から厳選してお届けする週刊ソーシャルニュース(WSN)。Google、Amazon、Facebookの第2四半期決算など、ニュース全16本をダイジェストでお届け。先週1週間のウェブの主要ニュースをチェックして、今週をスタートしよう。
【7/18】
■Google第2四半期決算は増収増益も純利益は予想下回る
米Googleは2013年度第2四半期(4~6月期)決算を発表。売上高は前年同期比19%増の141億1000万ドル、純利益が16%増の32億3000万ドルだったが、売上高の68%を占める広告収入が下落したことと、モトローラ部門の赤字が拡大したことでアナリストの予想を下回った。また、決算発表を受け株価も下落した。(関連サイト)
■MS第2四半期決算は予測下回り株価も5%下落
米マイクロソフトは2013年度第2四半期(4~6月期)決算を発表。売上高は前年同期比10%増の199億ドル、純利益49億7000万ドルとなったが、パソコン販売数の減少や『Surface RT』の在庫調整費用に9億ドルの特別損失を計上したこともありアナリストの予想を下回り、株価も下落した。(関連サイト)
■PS Vita用『ニコニコ』アプリでニコ生の配信が可能に
動画投稿サービスniconicoのPS Vita用アプリ『ニコニコ』がアップデート。PS Vitaの内蔵カメラを使ってニコ生の配信ができるようになった。そのほかコメントリストの閲覧、アンケート、運営コメントが利用できる。また、PS Vita限定機能として配信画面にペイントやスタンプができる“らくがき”や、配信画像をマンガ風にするなどできる“エフェクト”機能も用意されている。なおアプリはPlayStation Storeから無料でダウンロードできる。(関連サイト)
【7/19】
■Google、ストリートビューカメラの貸出しを国内でも開始
Googleは、昨年発表した背負式のストリートビューカメラ『トレッカー』を希望者に貸し出す“トレッカーパートナープログラム”の受け付けを日本でも開始。対象は、撮影地の同意を得ることができるNGOやNPO、観光協会、大学、研究機関などの団体で、サイトから申込を受け付ける。また、トレッカーで撮影された瀬戸内海の豊島など7島のストリートビューも追加された。(関連サイト)
■Adobe Socialがバージョンアップで対応SNSが追加
アドビは、同社の『Adobe Marketing Cloud』シリーズに含まれる、ソーシャルメディアに特化したマーケティングツール『Adobe Social』の新バージョン3.0を発表した。Facebook、Google+、Reddit、Tumblr、Twitterに加え、新たにLinkedIn、Foursquare、Instagram、Flickrのデータにも直接アクセスすることが可能になり、これまで以上に多方位から消費者の生の声を一元的に収集、分析できる。(関連サイト)
■ソニー、Socialifeをリニューアル
ソニーは、FacebookやTwitterの投稿、YouTubeの動画やニュースサイトの記事などをまとめて閲覧できる自社端末Xperia向けのソーシャルニュースマガジンアプリ『Socialife』のリニューアルを発表した。従来の黒から白基調のデザインに変更されたほか、アプリを起動した時最初に表示される画面“ヘッドライン”を新設し、情報ソースごとに最新記事のサマリーが表示されるようになった。今回のリニューアルはスマートフォンのみで、7月末にGoogle Playよりダウンロードできるようになる。(関連サイト)
■アップル、位置情報データ企業を次々に買収
米アップルは、複数のソースから地元企業の最新情報を正確に取得して反映する位置情報データ企業の『Locationary』と、ニューヨークの乗り換え案内サービスを提供する『Hopstop』を買収したことを認めた。金額や目的などは明らかにされていないが、アップル地図アプリの性能向上に反映されるのではないかとの見方だ。(関連サイト、関連サイト2)
【7/22】
■Googleの参院選検索ランキング、候補者トップは山本太郎
Googleは、参議院選挙についての検索ワードランキングを発表。トップの“参議院選挙”に続き、“山本太郎”、“鈴木寛”と話題の候補者の名前がベスト3を占めた。また、5位には自分の考えと近い政党がわかるマッチングサイト“日本政治.com”が入った。また、Google トレンドにおいて今回の選挙の争点“憲法”、“原発、“TPP”、“アベノミクス”、“消費税”の5つのキーワードを見ると、憲法と原発に関して特に高い関心が寄せられていることがわかった。(関連サイト)
■Google、ヘッドマウントディスプレーを手がける台湾メーカーに出資
小型ディスプレーを開発する台湾の企業“Himax Technologies”に米Googleが6.3%の出資を行なうことがわかった。Googleグラスのヘッドマウントディスプレー量産に向けての動きと見られている。“Himax Technologies”によると、1年以内に出資比率を14.8%に高めることができるオプションを取得したとも発表されている。(関連サイト)
【7/23】
■Google、北米のネットトラフィックの4分の1を獲得
米DeepFieldの調査によると、2013年6月現在、Googleのトラフィックは北米地区の全インターネットトラフィックの25%近くを占めており、PC、スマートフォン、ゲーム機などのトラフィックの60%強は、少なくとも1日に1回はGoogleにアクセスしている。これはFacebook、Netflix、Twitterを合計したものよりも規模が大きいという。(関連サイト)
■YouTube、サイトに設置できるチャンネル登録ボタンをリリース
YouTubeは、今までYouTubeサイト内でしか登録できなかったYouTubeチャンネルへの登録を外部サイトからできるようになる『チャンネル登録ボタン』の提供を開始した。これにより動画作成者は自分のサイトにボタンを設置し、チャンネルへの登録を読者にうながすことができるようになる。なお、無料チャンネルは赤、有料チャンネルは緑のボタンが表示される。(関連サイト)
【7/24】
■Amazonが中古CD買取サービスをスタート
Amazonは中古のCDを買い取る『Amazon CD買取サービス』をスタートした。買取は1点からでも可能、商品受領後24時間以内に買取代金がAmazonギフト券で支払われる。ただし、買取可能なのは専用ページに掲載されている約5万5000タイトルの商品のみ。集荷料金は無料となっている。(関連サイト)
■Google、HDMI端子に挿して動画を再生するChromecastを発表
Googleは、サンフランシスコで行なわれたイベントで新型『Nexus7』と共に、テレビのHDMI端子に挿し、スマートフォンやタブレットと連携することによって動画や音楽を再生できるスティック型機器『Chromecast』を発表した。本体には無線LANが搭載されており、Chrome OSの簡易版がインストールされている。価格は35ドルでまずは米国から販売開始されるが、日本での販売は未定だ。(関連サイト)
■Facebook第2四半期決算は53%増収、最終黒字に
米Facebookは2013年度第2四半期決算を発表、売上高を前年同期53%増の18億1300万ドル、純利益は3億3300万ドルとし増収増益となった。広告売り上げが61%増の16億ドルと好調であり、総売上高の88%を占めている。なかでもモバイル広告が総広告収入に占める割合は前期の31%から約41%へと拡大している。これを受け株価も34ドルと上場以来の高値をつけた。(関連サイト)
■ヤフー、2012年第1四半期決算は広告が好調で純利益が29%増
ヤフー株式会社は、2013年第1四半期(4~6月期)の決算を発表。売上高は前年同期19%増の923億3100万円、純利益は同28.7%増の322億8400万円となり、6年ぶりに3四半期連続で2桁成長を達成した。理由としては検索連動型広告の売上増加や、、“Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)”の出稿数増大などがあげられるという。(関連サイト)
■Amazon第2四半期決算、最終赤字に転落
米Amazonは2013年度第2四半期決算を発表、売上高は128億3000万ドルから157億ドルに22%増加したが、純損益は700万ドルと赤字に転落した。Amazonはネット小売から、Kindleなどの消費者向けデバイスや、AWSなどのクラウドサービスに転換を図っており、設備投資がかさんでいることが理由のひとつと言われている。(関連サイト)
■著者紹介-田口和裕
ソーシャルの話題を常に追いかけている“ソーシャルライター”。Facebookで、ソーシャルの関連の話題を追いかける“ソーシャルメディアニュースクリップ”(関連サイト)を運営。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります