週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

このトゥギャリはつぶやきの宝石箱や~

【トゥギャッター通信】第77回「びろーんと自宅警備隊」

2012年05月05日 12時00分更新

文● めるり広田稔 イラスト●robops 編集●Web担サカモト

 トゥギャッターのまとめの中から「これは!」という注目のトゥギャりを厳選してピックアップ。今週の見所は、裁判所で掲げる判決が書かれたアレ「びろーん」のウンチクや自宅警備隊のみなさんと陸上自衛隊のコラボまとめなどなど、ツイッターでみんなが盛り上がった話題をまるっとチェック!

トゥギャッター通信:トゥギャッたん

 

観光バス事故の原因は道路にもあった?

 数えきれない分野の専門家から、直接、深い意見を聞けるのがTwitterのいいところ。先月29日に関越自動車道で起こった観光バス事故についても、土木工学の専門家が道路の構造について問題を指摘していた。

 今回のケースでは、道路壁などにぶつかるのを防ぐガードレールが途中で途切れており、その延長上に防音壁がある。つまり何かが原因でガードレールに乗っかって車が動いた場合、そのまま防音壁にぶつかってしまう。事故があった区間は、暫定4車線から6車線に拡張されたとのこと。「今のようなつくりにしてしまったのかを検証すると同時に、全国の高速道路や一般自動車同専用道路を総点検するべきだ」と主張していた。専門家の声をぜひ読んでみよう。

Togetter:観光バス大量死傷事故に関する関越自動車道構造上のミス

 

裁判所の前で掲げるのは“びろーん”

 判決を知らせるために、「無罪」や「不当判決」などと書かれた紙が裁判所の前で掲げられるのは、ニュースやドラマでお馴染みの光景。あの紙は業界で“びろーん”と呼ばれているようだ。先月、政治資金規正法違反の罪に問われていた小沢一郎被告に、裁判で無罪の判決が出た。このとき、Twitterで弁護士や法務クラスタの人たちが、こぞって「びろーんは出ないのか」とつぶやいていたのだ。

 正式名称は『判決等速報用手持幡』で、民事、刑事用、行政事件用などがあるとのこと。ただ、正式名称を知っている弁護士は少ないため、たいてい“びろーん”と呼ばれているそうだ。弁護士である高島章氏が調べた“びろーん”の詳細もまとめられており、ちょっと賢くなれるトリビア記事なのでぜひ読んでおくべし。

Togetter:裁判所前で弁護士が掲げている「無罪」や「勝訴」は「びろーん」という名前だった

 

糸井重里のコピー塾、Twitterにて開講

 Twitterでは、お題に合わせて多くのユーザーがツイートをよせる“大喜利”が毎日どこかで行われている。今回紹介するのは、コピーライターとして長く活躍し、ウェブサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』でも知られる糸井重里さんの試み。かつて『週刊文春』に掲載していた読者投稿型のコピー講評、“糸井重里の萬流コピー塾”をTwitterで始めるという。

 記念すべき最初のテーマに選ばれたのは“人間”。シンプルながら奥の深い題材に、「エロ本から宇宙開発まで」や「母を見てもかなしい カエルを見てもうれしい」といった力作が送られていた。糸井さんが選んだだけあって、見ている方も頷いてしまうようなコピーが並ぶ。糸井さんの「短い時間でつくる短い文のなかに、こめられるものの大きさを、ちゃんと知っている『いま』の人はたくさんいます」といったコメントも勉強になるので、学生や文章に関わる仕事の人はチェックしておくといい。

Togetter:糸井重里の萬流コピー塾(ツイッター版)

 

一時帰国者のあるあるネタとは

 日本で生まれ育った人でも、海外での滞在が長くなると一時帰国した際に文化や制度、常識のギャップに戸惑ったりするようだ。そんなあるあるネタを“#一時帰国あるある”のハッシュタグを付けてつぶやいたものが、Togetterにまとめられていた。

 「ドアノブの位置が低くて、手が空振り」や「家が狭く感じる」という住宅事情の違いから、「タクシーのドアを閉めようとして怪訝な顔をされる」といった生活に関する話題が興味深い。海外に訪れたことのない人でも、「マクドナルドが本国よりはるかにうまい」、「何を見てもどこか英語の綴りが間違っていて残念な気持ちになる」といった指摘には「そうなんだ!」と思ってしまうはず。日本文化の独自性にも気づかせてくれる、必見のまとめだ。

Togetter:#一時帰国あるある まとめ

 

自宅警備隊と陸上自衛隊がまさかのコラボ!

 先月28、29日に千葉幕張メッセで開催され、2日で9万人超の来場者を集めたニコニコ動画の巨大イベント『ニコニコ超会議』。会場ではコスプレしている人も多く見かけた。中でもインパクトが大きかったのは、コミックマーケットなどのイベントで“宅外派遣”として現れ、ネットで高い人気を誇る特殊部隊風コスプレ集団“自宅警備隊 N.E.E.T.”だ。

 本記事では超会議におけるN.E.E.T.の勇姿がまとまっている。極めつけは陸上自衛隊のブース前で撮影された写真で、自衛隊の車両をお手入れしているところまで撮られている。服装は本格的とはいえ、あくまでコスプレの特殊部隊が“本物”の自衛隊とコラボしてしまうというのは、まさにニコニコならではといえるだろう。

Togetter:(短編まとめ)「自宅警備隊」N.E.E.T宅外派遣で陸上自衛隊とコラボ

 

次点のトゥギャり

 そのほか、今回紹介しきれなかった興味深いトゥギャりをリンクでどうぞ。トゥギャ通が好きな人は、こちらも楽しめるかもしれません。

【ネタ・お笑い】
宇宙クラスタの毒舌な妹bot

【科学・教養】
かさかさ耳垢とウエット耳垢についての考察

【ネタ・お笑い】
#プログラマが思春期の娘に言われると傷つく一言

【カルチャー】
元オーガナイザーが語るイベント舞台裏悲話

【IT・Web】
【勝手に】リアルでのコミュ力が無かったら、ネットでも「負け」てしまうのか?【ごめんなさい】

【社会】
「国民の基本的人権は国家が自由に剥奪できます」という自民党改憲案のトンデモ内容まとめ

 
協力:Togetterトゥギャッたん

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります