第317回
GeForce RTX 30シリーズの大本命がいよいよ降臨
GeForce RTX 3070 FEレビュー!Ampere世代最強の電力性能比とRTX 2080 Ti超えを確認
「Horizon Zero Dawn」ではまだRTX 2080 Tiが粘る
RTX 3070 FEは重量級ゲームではどこまでRTX 2080 Ti FEに食い下がれるのだろうか? 描画負荷が高まってメモリー帯域も重要になればなるほど、RTX 2080 Tiのほうが有利になるという点はこれまでのテストで示された。ならば重量級ゲームだと解像度が低くてもRTX 2080 Ti FEのほうが有利になる可能性が出てくる。
まずは「Horizon Zero Dawn」で試してみよう。画質は“最高画質”とし、ゲーム内のベンチマーク機能を利用して測定した。
最低フレームレートが安定しないのはこのゲームのベンチマーク機能の特性だが、今回の検証で採用しているHAGSもそれにひと役買っている可能性も否定できない。事実、「Apex Legends」でも平均フレームレートが過去のテスト(OSはMay 2020 Updateで検証)と比べるとやや伸びているが、最低フレームレートはやや下がっている。ただし、平均フレームレートから読み取れるのは、RTX 3070 FEとRTX 2080 Ti FEにはほとんど差らしい差は見られず、重量級ゲームだからといってメモリーバス幅の広いRTX 2080 Tiが3070より絶対有利とは言い切れないということだ。
RTX 2080Ti FE以外のGPUとの差についても、これまでのテストよりもやや差が縮まっている傾向が見られる。とはいえ、Pascal世代のGTX 1070 FEと比較すると力量差は圧倒的だ。現在Pascal世代の上位モデル(GTX 1070~GTX 1080 Ti)を使っているなら、そろそろ買い換えるべきだろう。RTX 3070に乗り換えることで基本描画性能の向上はもとより、DXRのハードウェアアクセラレーションやDLSSによる低負荷アップスケーリング、さらにはNVIDIA Broadcastのようなゲーム以外での恩恵も受けられるようになるからだ。
RTX 2080 Tiが有利だった「Red Dead Redemption 2」
次は「Red Dead Redemption 2」の出番だ。画質(精密度)は最大の20/20とし、ゲーム内ベンチマークを利用して計測する。
Rainbow Six Siegeと同じVulkan APIを使っているが、こちらは描画が濃厚極まりないせいか、平均フレームレートにおいてはRTX 2080 Ti FEが紙一重の差でRTX 3070 FEを上回っている。とはいえ、その差はいってもせいぜい2fps程度なので、両者に差はないと言っていいだろう。なお、このゲームのベンチマーク機能はあいかわらず最低フレームレートの出方が暴れるというか、数回試行しても安定しないので平均フレームレートを中心に見てほしい。
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