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RTX 3080は4K、RTX 3070はWQHDがターゲット

GeForce RTX 3090で夢の8Kゲーミングは実現するのか?HDMI 2.1とDLSSの役目を解説

2020年09月09日 11時00分更新

CUDAコアは前世代に比べ2倍以上の増加し、RTコアもTensorコアも刷新されたGeForce RTX 30シリーズ。GeForce RTX 3080は9月17日より販売解禁となる。なお、写真のFounders Editionの国内正式販売はない

 Ampere世代の新GeForce「RTX 30シリーズ」公式発表後、プレス関係者を集めてオンラインで開催した説明会「GeForce RTX 30-Series Tech Sessions」では、公式発表の場で語られないことも多数話題に上った。第1回ではAmpereアーキテクチャーについて、第2回では「RTX IO」ならびに「NVIDIA Reflex」について解説した。

 今回はGeForce RTX 30シリーズの大まかな性能からはじめ、Ampere世代の最終目標である8Kゲーミング、さらにその8K(7680×4320ドット)出力を可能にするインターフェースまわりを見ていこう。

RTX 3070はWQHD、RTX 3080は4Kがターゲット

 CUDAコアを前世代比で2倍以上に増やし、RTコアやTensorコアも進化させたGeForce RTX 30シリーズの目指すところは、PCゲーミングにおけるステージの引き上げだ。昨今、重めのゲームでもそこそこのフレームレートが出せるGPUが増えてきた。そこで、ゲーマーのプレイ環境をフルHDよりも上のステージに牽引するのがGeForce RTX 30シリーズの役目と言えるだろう。

 レイトレーシングを使うような重いタイトルでも4Kかつ最高画質設定で遊べることを志向した製品が、フラッグシップであるGeForce RTX 3080だ。下のグラフはNVIDIAが資料として出したベンチマーク結果だが、「Control」や「Minecraft with RTX」といったタイトルでもレイトレーシングを効かせた上で80fps程度(DLSS有効時と思われる)、レイトレーシングを使わないタイトル「Borderlands 3」も60fpsをやや上回ると謳う。一方、10月発売予定のGeForce RTX 3070は4KではなくWQHD環境でのプレイ環境を想定した製品だ。

4K&最高画質プレイを志向するのがGeForce RTX 3080。レイトレーシングを使うか否かに関わらず、GeForce RTX 2080 Tiの倍近い性能が出るという。濃いグレーはGeForce GTX 1080なので、レイトレーシングを使うゲーム(上2つ)では話にならない性能しか出ない(出典:NVIDIAの資料)

GeForce RTX 3070はGeForce RTX 2080 Tiラインを準ハイエンド(国内価格的にはハイエンド相当になりそうだが……)ラインに下げるGPUだ。これはWQHD環境での最高画質プレイを志向している

図はGPUに320Wの負荷(明言はないがTGP:Total Graphics Powerだと思われる)をかけた時に、GeForce RTX 3080(FE?)はGeForce RTX 2080より20度低く10dBA静か、と謳っている。ただし、GeForce RTX 2080のTGPは本来225W(GeForce RTX 2080 SUPERでも250W)なので、かなりバイアスのかかったグラフではある

具体的型番は明記されていないが、こちらのグラフのTuringを示した線はTGP 240W以上から点線になっているので、まだ信じられる。同じTGP 240WだとAmpere(GeForce RTX 3080 FEか?)は90fps以上出るが、Turing(GeForce RTX 2080 SUPERか?)は60fpsどまり、というグラフ

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