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GeForce RTX 30シリーズの大本命がいよいよ降臨

GeForce RTX 3070 FEレビュー!Ampere世代最強の電力性能比とRTX 2080 Ti超えを確認

2020年10月27日 22時00分更新

RTX 2080 Tiや歴代のxx70と性能を比較する

 では今回の検証環境を紹介しよう。RTX 3070 FEの性能を知るためには、NVIDIAの謳い文句である「RTX 2080 Ti超え」を中心に検証していきたい。前世代の同クラス(xx70番台)としてRTX 2070のちょうどいいモノが手配できなかったため、RTX 2070 SUPER(RTX 2080のやや下)と、RTX 2060 SUPER(ほぼRTX 2070と同等の性能)の2種類を用意した。さらに、RTX 3080とRTX 2080 Ti、そしてPascal世代のGTX 1070も揃えた。なお、すべてFEで統一している。

 また、OSは先日リリースされたWindows 10の「October 2020 Update」を適用しバージョン「20H2」とした。Windows 10側のハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング(Hardware Accelerated GPU Scheduling)、略して“HAGS”も有効にしている。今回試した環境ではクリティカルな不具合はなく、せいぜい「3DMark」のSystemInfoサービスを有効にしていると起動時間がやたらと長くなる、程度だった(SystemInfoサービスは無効でもスコアーに影響はない)。また、ドライバーはRTX 3070 FEのみが評価用β版、それ以外はすべてGeForce 456.71ドライバーを使用している。

検証環境
CPU AMD「Ryzen 9 3950X」(16C/32T、3.5~4.7GHz)
CPUクーラー Corsair「iCUE H115i RGB PRO XT」(簡易水冷、280mmラジエーター)
マザーボード GIGABYTE「X570 AORUS MASTER」(AMD X570、BIOS F22)
メモリー G.Skill「Trident Z RGB F4-3200C16D-32GTZRX」(DDR4-3200、16GB×2)×2
グラフィックス NVIDIA「GeForce RTX 3080 Founders Edition」、NVIDIA「GeForce RTX 3070 Founders Edition」、NVIDIA「GeForce RTX 2080 Ti Founders Edition」、NVIDIA「GeForce RTX 2070 SUPER Founders Edition」、NVIDIA「GeForce RTX 2060 SUPER Founders Edition」、NVIDIA「GeForce GTX 1070 Founders Edition」
ストレージ GIGABYTE「AORUS GP-ASM2NE6200TTTD」(NVMe M.2 SSD、2TB)、Corsair「Force Series MP600 CSSD-F1000GBMP600」(NVMe M.2 SSD、1TB)
電源ユニット Super Flower「LEADEX Platinum 2000W」(80PLUS PLATINUM、2000W)
OS Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」(October 2020 Update)

Windows 10の「設定」→「ディスプレイ」→「グラフィックの設定」から「ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング」を有効にしている

RTX 2080 Ti超えは“場合による”

 では早速、いつもの「3DMark」比較から検証を始めるとしよう。

「3DMark」のスコアー

 ローンチイベントでは大々的に「RTX 2080 Ti超え!」とアピールしていた割には、RTX 3070 FEとRTX 2080 Ti FEの差は大きくない。それどころか、5テスト中3テストはRTX 2080 Ti FEをわずかではあるが下回っている。とはいえ、ほかの2テストは価格が倍以上のRTX 2080 Tiに勝っているので、これはこれで意義のある結果だとは思う。しかし、RTX 2080 Ti超えは“絶対ではない”こともわかる。もちろん、ドライバーの熟成という観点もあると思うが、経験的にNVIDIAのドライバーは最初から割と良いところを突いてくるので、そう大きくは変わらないと思われる。

 RTX 2080 Ti FE以外のGPUに目を向けると、RTX 3080 FEに対しは20~30%下回り、RTX 2070 SUPER(≒2080)に対しては20~37%上、RTX 2060 SUPER相手だと37~59%、対GTX 1070だと77~132%(Port Royalは比較が無理筋すぎるので除外)上回る。基本的にはどのGPUに対しても、負荷の軽いテストより重いテストのほうが差が開く傾向にあった。

 では、ここで簡単にシステム全体の消費電力もチェックしてみよう。消費電力計はラトックシステム「RS-WFWATTCH1」を使用し、システム起動10分後(アイドル時)および「3DMark」のTime Spyデモ実行中の最大値(高負荷時)を計測する。なお、高負荷時の小数点以下の値は変化が激しいためすべてて切り捨てている。加えて、Time Spyのスコアーを高負荷時の最大消費電力で割った“かなりアバウトな”ワットパフォーマンス(電力性能比)も算出してみた。

システム全体の消費電力

 前述の通り、RTX 2080 Ti FEのTGPは260W、RTX 3070 FEは220W。その差は40Wだがそれがほぼそのままシステム全体の消費電力の差になった。これで両者の性能はせいぜい数%しか違わないことを考えると、RTX 3070 FEのワットパフォーマンスはかなり良好と言っていいだろう。同じアーキテクチャーのRTX 3080 FEもその延長線上にあるが、CUDAコアをとにかく詰め込んでいる設計のため、Time Spyの負荷だとRTX 3070 FEよりも1Wあたりのスコアーは悪化していることがわかる。

 ただし、これは純粋なベンチマークソフトの結果であるため、実際のゲーム時のワットパフォーマンスと一致するとは言えない。この点については本稿の終盤でもう少し詳しく検証することにしよう。

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