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GeForce RTX 30シリーズの大本命がいよいよ降臨

GeForce RTX 3070 FEレビュー!Ampere世代最強の電力性能比とRTX 2080 Ti超えを確認

2020年10月27日 22時00分更新

FEのDual Axial Flow Throughデザインは健在

 まずはRTX 3070 FEの外観をじっくり観察するとしよう。RTX 3080とRTX 3090のFEはカードの表と裏にそれぞれファンを配置した独特のデザインだったが、RTX 3070 FEは表面にファンを2基配置したオーソドックスなデザインとなっている。ただし、FEのウリである“Dual Axial Flow Through”、すなわち表側にあるファンの風をカード裏面に通して廃熱を促すデザインを継承している。

 また、RTX 3080 FEとRTX 3090 FEは通電時にカード上部のロゴなどが白色LEDでライトアップされるが、RTX 3070 FEの発光要素は皆無だ。

RTX 3090 FEに比べるとパッケージサイズはかなり小さいが、箱を開けた時のオーラや箱からあふれ出す“サンタクララの風”はそのままだ

RTX 3080 FEやRTX 3090 FEはカード中央にX字状のフレームをあしらっていたが、RTX 3070 FEではたすき掛け状になっている

背面は樹脂製のバックプレートで覆われているが、ファンの風が吹き抜けるスペース(右側)だけはヒートシンクのフィンが露出している

RTX 3080 FE(下)と比べると、RTX 3070 FE(上)のカード長はおよそ242mm(実測値)と短く見える。とはいえ、ビデオカードとしては大きすぎず小さすぎず、なサイズだ

RTX 3080 FE(左)よりもRTX 3070 FE(右)のほうが、風が裏面へ抜ける部分の開口部が小さくなっている

映像出力端子はDisplayPort×3、HDMI×1という構成。Ampere世代なのでHDMIはケーブル1本で8K映像出力が可能なHDMI 2.1に対応している

 補助電源コネクターの仕様はRTX 3080 FEと共通のMicro-Fitの12ピンコネクターを採用している。ただし、RTX 3080 FEの12ピンコネクターは8ピン補助電源ケーブル2系統の電力をコンパクトなコネクターにまとめて基板実装面積を小さくするという目的だったが、RTX 3070 FEは8ピン1系統で動作するよう設計されている。ゆえに、RTX 3070 FEの補助電源ケーブルの変換アダプターも単に8ピン×1をMicro-Fitの12ピンコネクターに変換するだけだ。

 また、RTX 3080 FEでは縦にピンが並ぶ省スペース実装だったが、RTX 3070 FEでは横にピンが並んでそれなりにスペースを占めているように見える。もちろん、おなじみの8ピンコネクターを実装するだけの面積が確保できなかったのかもしれないが、Micro-Fitの12ピンコネクターをわざわざ採用するメリットは少なかったのではないだろうか。

 ちなみに、RTX 3080 FE用の8ピン×2→Micro-Fit12ピン変換ケーブルはRTX 3070 FEにでも利用できるが、その際は片方の8ピンケーブルを接続しなくても動作する。

補助電源はMicro-Fitの12ピンコネクターだが、内部的には8ピンコネクター1系統ぶんしか配線されていない。隣に謎のパターンが見えるが、大きさから判断するに普通の8ピンコネクター用のものではない。ケーブルはカードの真上に出るので、ケーブルの取り回しが美しくないのもなんとかしてほしいところ

RTX 3070 FEに同梱されていた8ピン→Micro-Fitの12ピン変換アダプター

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