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『カオスだもんね!』シャクライさんがカオス担当を降板!さよならシャクライさん、19年間ありがとう!!

2013年03月16日 20時00分更新

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 さて今週のカオスは、“さよならシャクライ”ということで、さよならする当人がこれを書くのもなんか変な話しですが、一応、このコラムの担当なのでいつも通り書かせていただきます。

 写真は本文と関係ないのですが、シャクライの思い出アルバムからチョイスしてみました。

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 で、さよならをする理由なのですが、一身上の都合でということになります。というか、“一身上の都合”という言葉を生まれて初めて使った気がするんですが、こんなときに使うんですね。

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 実のところ、自分もまさかこんなに長期にわたってカオスを担当するとは思っていませんでした。そもそも『週刊アスキー』の前身誌『EYE・COM』のお使いバイトで入ったはずが、いつの間にかカオスの担当になり、なんか毎週楽しく過ごしている間に気がつけば19年も経っていたという、本当に不思議な話です。

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 カオスの思い出の回みたいな話しを書いてもいいのですが、さすがに19年、語り出したらキリがないので、ここではあえて“シャクライとカオスのできるまで”について書こうかと思います。

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 まずはネタ出し。毎週おのおのが気になるモノがあれば、それをメールし合いそのネタに対して3人ともが納得すればそれを取材するわけです。とはいえそう毎回いいネタが出るワケではないので、ないときは本当に苦労しました。

 ただ、ないからといってその回がダメな回になるかというと、そうでもなく、むしろそういった苦労から生まれた『無敵素敵ロボ ボルナッス』みたいな回もあるわけで、むしろネタがないときは逆にチャンスなのかなぁ、と思うようになりました。

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 次に取材。無事にネタが決まるとアカザーさんがアポを取ってくれて、だいたい翌週が取材です。取材はこっちが想像していたとおり順調に進むものもあれば、現地で大きく想像を裏切るものもあったりで、この辺をアクシデント感を楽しめるようになってからは俄然、期待を裏切られた取材のほうが逆に楽しくなりました。

 もっとも最近のアクシデントでいうと、ミズグチさんも以前どこかで書いていた気もしますが“秋葉原はとバスツアー”。この回は本当に先が読めない不思議な取材でした。

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 そして打ち合わせ。カオスの打ち合わせは漫画家さんと編集者の打ち合わせスタイルとしては、珍しい部類に入るらしいのですが、4ページまるまるネームが完成するまでキッチリふたりで話し合います。

 これは、オーちゃん(カオス3代目担当)が担当していたころに、ミズグチさんがネームを描けず逃げちゃったことから始まったらしいのですが、今でも最初のコマから最後のコマが書き終わるまで終わらないという、時間無制限一本勝負打ち合わせです。

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 って書くと、なんかスゴイ大変そうな感じですが、実際はアカザーさんとシャクライでどうしても外せない要素だけ事前に出しておいて、あとはそれをこぼさない程度にミズグチさんに自由に描いてもらうという感じで、シャクライは基本、ラジオをやっていたときのように、ミズグチさんの描きながら飛び出すフリートークを聞きながら笑っている感じです。

 そしていま思うと、このときの話しの盛り上がりが、漫画のテンションにもわりと関わってるなぁ、と。

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 で、ネームが上がったら、あとはひたすらミズグチさんは執筆作業。シャクライはたまに電話で進行具合を確認したりして、原稿が上がればシャクライの取材写真と組み合わせてアカザーさんに転送。それを最後にアカザーさんがチェックして入稿。そして、また次の週のネタ出し作業に戻るというワケです。

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 ……という、生活が今週で終わってしまうのはとても残念ですが、これからも陰ながら『カオスだもんね! PLUS』を支えていきますので、今後ともよろしくお願いします。

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 それから、これも陰ながらカオスを支える一環というか……なぜかこのコラムは、来週以降も続きます。

 アカザーさんが言うには「オレが取材内容をアンタに写真付きで面白おかしく聞かせてやるから、それを原稿にまとめてくれりゃいいよ。あと、いちばん身近な読者としての感想もヨロシク!」だそうです。ということで、来週以降もこのコラムは、シャクライが続けさせていただきます。

19年の長きに渡り、カオスを支え続けたシャクライさんの最後の雄姿は週刊アスキー3/26号(3月12日発売)の『カオスだもんね!PLUS』をチェック!

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