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AIモデル100GB超を同時処理可能! 話題沸騰中のスーパーチップNVIDIA RTX Sparkはなにがスゴイのか?

Windowsの最適化とセキュリティ強化のためマイクロソフトと協業

 RTX Sparkの性能を最大限に引き出すため、マイクロソフトとの協業によるWindows環境の最適化も説明された。最新のWindowsでは、システムがAIモデルの読み込みに割り当て可能なメモリーのレジデンシーリミット(常駐制限)が従来の50%から80%以上に引き上げられているという。

マイクロソフトとの協業により、Windowsでも最適化が図られている

 これにより、128GB搭載機では約110GBをAIモデル用に確保可能。さらに、CPUとGPUそれぞれに最適なページサイズを動的に割り当てるメモリー管理の仕組みや、新しいプロファイラーによる電力と熱の管理機能がOSレベルで実装されている。

RTX Spark向けに最適化され、OSレベルでの効率的なメモリー割り当てや新しいプロファイラーによる管理状況が示された、Windowsのシステム画面

 開発者向けのデモとして、エージェントがシステムに常駐してGitHubの通知などを監視する様子が示された。バグ報告を受けると、エージェントは自律的に数千行のコードを読み込んで問題を特定し、修正案を提示する。さらに、ソフトウェアの再コンパイルからブラウザーの自動操作によるQAテストまでを完遂させた。

 セキュリティ面でも、ローカルAIを安全に運用するための「Microsoft Execution Containers」が導入された。エージェントはサンドボックス化された領域内で稼働し、許可なくシステムの他領域へアクセスできない設計になっており、ターミナル上でのエラー解析などのAI機能が安全に利用できる。

動作するエージェントはシステム全体へのアクセス権を持たず、「Microsoft Execution Containers」によって安全に管理される

 今秋に市場へ投入される「RTX Spark」プラットフォームは、大容量のユニファイドメモリーと処理性能、Windows OSの最適化、そして対応ソフトウェア群が統合されたシステムとなっている。ローカル環境でのAI処理と描画性能を一段高い水準へと引き上げており、開発者、クリエイター、ゲーマーに向けた秋以降の製品展開に大きな期待が寄せられている。

 ひとつだけ気になったのは、排熱処理について。リファレンス機のデモで重そうな処理をすると、ファンが回り音が気になることも。NVIDIAのデモブースではTDPなどの電力消費については公開しておらず、デモに使われていたリファレンス機の充電器も隠された状態だった。

 発売前のリファレンスモデルでの動作ということで、発売までに各種調整が進められるとは思われるが、熱処理と静音性については、RTX Spark搭載機を発売する各メーカーの技術力が試されそうだ。

RTX Spark搭載機は熱処理が各メーカーの腕の見せ所となりそう

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