これはアスキー編集部のとあるモグモグ好きの話です。
「ペヤングソースやきそば」ってたまに無性に食べたくなりませんか? ご存じの方も多い、まるか食品のロングセラー即席麺。ソースやきそばは数あれど、ペヤングにはペヤングにしかないペヤングらしい味があります。
そんなペヤングソースやきそばを誰かが「パイにしてやろう」と考えたのでしょう。
初夏から梅雨に移り変わろうとしている蒸し暑いとある日、不二家が「ホームパイミニ(ペヤングソースやきそば味)」を発売しました(関連記事)。
不二家の「ホームパイ」。これもご存じの方は多いはずです。三立製菓の「源氏パイ」と人気を二分するパイ菓子。パイ菓子の巨頭と言っていい存在です。
ホームパイとペヤングがどういうわけかタッグを組み「ペヤングソースやきそばをイメージしたソース味のパウダーをふりかけて仕上げたホームパイ」という大胆な構想のお菓子が生み出されました。
人々は考えました。「それっていったいどんな味?」
ここでアスキーのモグモグ好きナベコの登場です。属性はお酒好き。
「ペヤングも好き。ホームパイも好き。私にとってそのふたつが出会ったのは運命かもしれない」と、ナベコは胸をときめかせて言いました。
さっそく「ホームパイミニ(ペヤングソースやきそば味)」を探す旅に出かけたものの、楽な道中ではありませんでした。スーパーで探してみたところ、ホームパイ、源氏パイの近くには見つからず(ナベコが行った店の場合)、そもそもそれらの“甘いパイ”のジャンルに「ホームパイミニ(ペヤングソースやきそば味)」が置かれるものなのか、結局わからずじまいでした。
次に、コンビニを訪ねてみることにしました。2軒のコンビニでは見つけられず、3軒目に訪れたローソンでようやく、お菓子棚に宝物のように輝く「ホームパイミニ(ペヤングソースやきそば味)」を見つけることができました。小袋タイプのものは想像していたより小さく、他のコンビニでは見過ごしてしまったのかもしれません。
どうにかこうにかして手に入れた「ホームパイミニ(ペヤングソースやきそば味)」(小袋タイプ)。
袋を開けてみて、ナベコはニッコリ。そして「ペヤングの香りがする!」と声をあげました。
そうです。「ホームパイミニ(ペヤングソースやきそば味)」の袋からは確かにペヤングのツーンとするスパイシーなソースの香りがしたのです。
お皿に勢いよく出してみました。
ドバドバドバ。
小さいサイズのホームパイ。色はふつうのホームパイよりちょっと濃い色です。「まるでソースをかけたみたい」とナベコは思いました。
ナベコは「このホームパイはペヤングの味がするのね」とうれしくなって、パッケージに書かれている「お湯はそそがないよう、ご注意ください」という言葉を見つけては、「お菓子にお湯を注ぐわけないじゃない、おかしいわね」と、わざとやかんを持ち出してお湯を注ぐ真似をしてはしゃいでみせました。
味はどうなのでしょう?
「ホームパイミニ(ペヤングソースやきそば味)」をパクリ。
先ほどまでのはしゃぎようから急変して、ナベコは急に真面目な顔をして「うーん」と首をひねってしまいました。
袋から立ち上がった香りは確かにペヤングだったのに。食べてからはペヤングではない。そう感じたからです。
ナベコはこう言いました。
「最初にソースのしょっぱい系の風味がふわっと広がり、その後にホームパイらしいバターの芳醇な甘みの余韻が残る。甘じょっぱいというのはこのこと。甘さとしょっぱさ、これらがしっかりとバランスをとれていて、想像していたよりもお菓子として違和感ない」
「だけど」と、ナベコは続けました。
「ペヤングらしさが足りないのよ」
そうです。ペヤング ソースやきそばというと、酸味のきいた濃厚なソースが特徴的。あの、ペヤングらしい濃いソースの味が控えめになっているというのです。
「食べれば食べるほど、ホームパイミニ(ペヤングソースやきそば味)はちゃんとおいしいわ。ソース味のお菓子ならではの食欲を掻き立てる香ばしさと、ホームパイらしさが共存している。ただ、おいしいと感じれば感じるほど、ペヤングの存在を忘れそうになる自分に気がついてしまう。たぶん、ペヤングのツーンとくる酸味をホームパイのバターがマイルドにしているのね……」
ナベコは思いついて冷蔵庫からマヨネーズを取り出しました。ナベコはいつも、ペヤングを食べる時にマヨネーズを足していたからです。「ペヤング味のホームパイなら、マヨネーズとの相性もいいはず」と。
ですが、マヨネーズの味はマヨネーズの味、ホームパイの味はホームパイの味で、それぞれがおいしく口の中を滑っていくだけで、マヨネーズをペヤング ソースやきそばにかけた時に感じる、永遠の恋人に出会えたようなトキメキはなかったのです。
ナベコは一瞬、戸惑った顔をしましたが、すぐに冷蔵庫から缶ビールを取り出しました。ビールをプシュッと開けて「ホームパイミニ(ペヤングソースやきそば味)」をつまみにゴクゴクと飲み始めたのです。
「甘じょっぱいホームパイはビールのつまみにもなるわ~!!」と、ナベコ。
「ホームパイミニ(ペヤングソースやきそば味)」は、例えば、ベビースターといったソース味のスナック菓子のようでお酒のお供になるとのこと。
ナベコは「ビールが進めば万事良し!あ~、今度はホームパイ味のペヤング出ないかな~」とアルコールを飲んで満足そう。
あたなはどう感じるでしょうか? 甘じょっぱい仕立ての「ホームパイミニ(ペヤングソースやきそば味)」。興味本位でいかが?
ナベコ
酒好きライター、編集者。カンパイからすべてが始まるはず。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に出演するなど酒活動しつつ食トレンドを追っています。♪アスキーグルメでおいしい情報配信中♪
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります