日本マクドナルドが2月5日から新商品「ごはんバーガー」を期間限定販売開始。17時から注文できる「夜マック」限定メニューです。
定番バーガーの具材や味つけはそのままにバンズをごはんバンズに変えたもの。ごはんバンズは国産米を醤油風味に仕立ててあります。
店内には「夜ごはん、食べてく?」というメッセージを流して晩メシ需要をねらっております。私を松屋から遠ざけようという魂胆でありましょうか。
「オウ赤いの、うちのシマで何しとんじゃワレ」
おっと思わぬ敵とエンカウント。「ライスバーガー」のモスバーガーと因縁のバーガーバトルがはじまってしまいます。
そうこうしているあいだに時刻は17時をまわりまして、私の夜ごはんが代理戦争となりました。シマのゆくえやいかに。
●ごはんてりやきvs.モスライスバーガー焼肉
マクドナルドの挑戦者ごはんバーガーを迎え撃つのは、モスライスバーガーの人気商品「モスライスバーガー焼肉」(390円)であります。
焼き肉は長ねぎ、しょうが、りんごなどを加えた醤油ベースの和風ソースに牛ばら肉を漬け込んだもの。お店で作る焼き肉が強みであります。
対するマクドナルドのごはんバーガーは3種類。マック組はいったいどのバーガーを戦わせるべきでありましょうか。
バーガー・ワン。ポークパティに、しょうが風味の甘辛いてりやきソースをからめた「ごはんてりやき」(390円)。
バーガー・ツー。ビーフパティに、ベーコンとレタス、チェダーチーズを合わせた「ごはんベーコンレタス」(410円)。
バーガー・スリー。揚げたチキンパティに、レタスとオーロラソースを加えた「ごはんチキンフィレオ」(410円)。
発表会レポでは「ごはんベーコンレタス」「ごはんチキンフィレオ」が好評。意外なおいしさが激賞されましたが、やや変化系であります。
「ごはんてりやき」は驚きがないようですが、売価はモスライスバーガー焼肉と同等。知名度もピカチュウ級のてりやきで挑むことにいたしました。
さあ、はたしてマックは夜ごはんにふさわしいメニューを作れたのでありましょうか。
●ごはんとライス 違いは「ごはんらしさ」
長々うっせえわとのお声をいただきましたので結果をお伝えしますと、モスはよくできた焼肉おにぎり、マックはある種のスパムおにぎり的なもの。マックはあくまでマックの味でした。ごはんバンズがうまく合っているので自然に受け入れられるものの、伝統的なごはんモノとしてはモスのほうがふさわしく仕上がっております。
マクドナルド
ごはんてりやき
545kcal
夕食度 ★★★☆☆
過剰さ ★★★★☆
満腹度 ★★★★☆
モスバーガー
モスライスバーガー焼肉
421kcal
夕食度 ★★★★☆
過剰さ ★★☆☆☆
満腹度 ★★★★★
マックはシンプルに焼きめしでてりやきをはさんだモノなのでロコモコのような異国情緒ある味わい。モスは専用に開発されただけあり実家のメシのような安心感があります。
ごはんの色は相当違いますが食味に大きな差は感じられませんでした。マックのほうが気持ちやわっこいですね。てりやきソースが強く、醤油風味は隠れていました。
あと仕方ないのですがごはんてりやきはいつもどおりソースがベタベタであり、ポークパティが大きくひし形になってることも食べづらさに拍車をかけています。かたやモスは貝がらのように閉じてお上品に食べやすくなっております。
こういうとモスが有利に見えますが、マックには「あ〜濃い味の人工的なモノを頬張って腹いっぱい食いてぇ…」という人類の根源的な欲求に訴えるマック的魔力があり、この選択肢が出てくるとモスの勝ち筋は一気に薄くなります。
結果、夜ごはんにマックを求めるならごはんバーガー、夜ごはんに夜ごはんの味を求めるならライスバーガーというトートロジー的結論に決着しました。
ごはんとライスで似ていたため思わず対立煽りをしてしまいましたが、マックはマック、モスはモス。ファストフード生態系をきちんと理解するのが大事ですね。ただこの味ならごはんバーガーは昼に出してもいいんじゃないかと思いました。
今回は勢い牛と豚を戦わせてしまったので、次回は「ごはんベーコンレタス」も試してみたいと思います。それではみなさま良いメシを。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。2歳児くんの保護者です。Facebookでおたより募集中。
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