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1階の親機の電波が中継機を使ったら2階の端まで2倍速く届いた!

2014年08月19日 11時30分更新

 無線LANルーターの親機が置いてある部屋から距離の離れたリビングで、スマホを使ってウェブページを開くのが重いなぁ~と思っている人はいませんか。2階建ての一戸建てなど、住居が広いと無線LANの電波が届きにくい場所がどうしても出てきますよね。電波の混線が多い2.4GHzしか使えない古めのルーターを使っていたりするとなおさらです。

 最近の無線LANルーターには、中継機能がある製品もありますが、ACアダプターがあるので廊下のコンセントに挿すと掃除のときに邪魔になりがち。そんなときに活用したいのが、ネットギアの『EX6100-100JPS』(実売価格9600円前後)などのコンセントに直接挿せる小型の中継機です。

EX6100-100JPS

中継機を使って無線LANの速度を計測

 私、ハッチの実家では6年前に発売された2.4GHz対応、11n(2×2、最大300Mbps)のコレガ製の無線LANルーター『CG-WLBARGNH』を1階の中央の部屋に置いて使っています。2階のリビングでスマホを使うと、どうにもウェブサイトの読み込みが遅くて常々イライラしていました。

 そこで、EX6100を設置したときと、しなかったときで、どれだけ速度が変わるか計測してみました。

ハッチの実家で無線LANの速度を計測

中継機を使って無線LANの速度を計測
↑中継機は1階では親機と同じ部屋の対角線上、2階では階段を上がりきった廊下に設置。1GBの写真ファイル(636枚)を11n対応(2×2)のノートPCからルーターにギガビットLANで接続した自作PCに転送し、速度を検証しました。

計測結果

中継機を使って無線LANの速度を計測

 中継機なしで1階に設置した親機から最も遠い2階のリビングで計測した場合は、12分57秒かかっていました。しかし、2階に中継機を設置して5GHz帯(1×1、最大433Mbps)でノートPCを接続したところ、5分29秒とでファイル転送でき、速度は約2倍に向上。以前はたまに途切れていたネット動画がスムーズに再生できるようになりました。

 混戦の少ない5GHz帯の11n接続であれば、ほとんどの環境で中継機の効果を実感。テスト4のように親機との距離が近い場合は、中継機を経由するぶん遅くなるようでした。親機からの電波が弱くて、どうにも通信が安定しない場所があるとお悩みの方は試してみる価値があるかも。

 このほか、8月18日発売の週刊アスキー9/2(992号)の特集では、4×4の11acなどの最新無線LAN事情やデバイス内蔵無線LANチップと無線LANルーターとの相性テストなどを紹介しています。自宅の無線LAN環境を見直したいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

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