意味も知らずに口ずさんでいた有名の洋楽の本当の意味を、映画評論家の町山智浩さんが紹介していく週アスの人気連載。15曲目はマリリン・マンソン(Marilyn Manson)の『ビューティフル・ピープル』(The Beautiful People)を取り上げます。
美と醜、善と悪、それは見る人によっての違い?
木を見て森を見ない、という『ビューティフル・ピープル』の歌詞のとおり、美しい人々が本当にそうなのかは、視点によるところが大きいわけです。反キリスト教のイメージが強いマリリン・マンソンは、コロンバイン高校銃乱射事件の犯人たちに影響を与えたとされ、マスコミやキリスト教保守派によって激しい弾圧を受けてしまいます。後にそんな事実はなかったと判明するのですが、偽善者たちの差別が正義とされた攻撃だったわけです。
そんな偽善者たちが“美しさ”を求め続けた結果がどうなるのか。ヒットナンバー『ビューティフル・ピープル』と『ザ・ファイト・ソング』とともに、町山さんが解説しています。コロンバインの事件現場から近い場所に住んでいた当時、どのようなバッシングだったのかは、貴重な体験談となっています。週刊アスキー3月13日号(2月28日発売)掲載。
15曲目は『ビューティフル・ピープル』 |
『The Beautiful People』
(アルバム『Antichrist Superstar』の2曲目に収録)
iTunes Store価格:150円
(c) 1996 Interscope Records
ダウンロードはコチラをクリック!
日本では映画『バイオハザード』シリーズに楽曲を提供していたり、その容姿からマンガのキャラ元になったりと、バッシングとは程遠いわけですが、今回の話は決して他人事ではありません。これだけ影響力がある人でも、偽善(者)と戦うのは骨が折れるんですから。
3月9日から2年半ふりの来日公演ということ、観に行く前に読んでおきたいエピソードです。
次回は、悪夢の9月を歌った、グリーン・デイのヒット曲をお届けします!
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1,050円
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