M字模様とアイラインは古代からの贈り物
キジトラのルーツを辿る
みんな違う顔だけど、キジトラとしての模様のポイントは同じというのが面白いよね。おでこのM字っぽいもよう、目のまわりの黒いアイライン、目尻から伸びる黒い線。この辺が共通してる。
ちなみに、キジトラのキジは鳥の雉。里山や農地には今でも普通にいるはず。雉のオスは目元が赤くて身体が緑で一目で分かるすごく派手な色をしてて、キジトラ猫とはまったく違うのだが、キジトラのキジはメスの方。メスの雉に似た色なのだ。
江戸時代の文献にも「雉子猫」(キジネコ)として出てくるくらい古くからの呼称で、イエネコのルーツといわれるリビアヤマネコがキジトラに近い縞模様なので、キジトラはイエネコの祖先から受け継いだ模様なのだ。びっくり。
キジトラらしいアイラインや目尻から伸びるライン、おでこのM字っぽい模様を見たら、古代からずっと受け継がれてきたのだなと感じ入っていただければいいかと思う。
露出補正が撮影のカギ!
漆黒の可愛さと最新AIも悩ませる「黒猫の個体識別」
と、キジトラの話だけで終わってもアレなので、黒猫の顔も。なぜなら、うちに黒猫もいるから。うちの黒猫がこちら。RX10 Vの600mmで撮った写真。室内600mmってのもなかなか豪快でいいのである。どこまでアップで撮れるかなと試してみたのがこちら。
そうそう、黒猫の顔をアップで撮るときは、必要に応じて露出補正をかけるのがオススメ。最近のカメラは賢いので昔ほど極端にはずれないけど、モニターを見ながら(可能なら外光の影響を受けづらいファインダーを覗きながらがいい)いい感じに補正すべし。
いい感じに撮った黒猫のアップがこちら。気持ちよさそうに昼寝しておりました。顔がぷくっとしてて実に可愛い。
もう1枚行こう。次はFind X9 Ultraに300mm相当の望遠レンズ(テレコンバーター)を装着し、690mm相当で撮った黒猫。警戒心が強い外の猫も超望遠で撮れちゃうおそろしいスマホだ。右目が白く濁って見えるのが気になる。
ちなみにうちの黒猫「あめ」は、この黒猫らがいる場所で生後数ヵ月で保護されたので、血がつながってるかも。最後に、昨年病気で亡くなった黒猫「ミル」の写真も。
猫にはいろんな模様があるけど、一番個体識別が難しいのが黒猫だと思う。
最近、iPhoneやMacの「写真」アプリやGoogleフォトは、人物に加えてペットの顔も自動的に分類してまとめてくれるようになったが、人物よりも苦手なようで、黒猫は全部一緒にされがち。当たり前といえばそうなのだが、AIはいずれ「あめ」と「ミル」を区別することができるようになるのか? なるとしたら何を学習したときなのか。いろいろと興味はつきないのである。
キジトラと黒猫以外の猫の顔の話はまたいずれ。
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筆者紹介─荻窪 圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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