25倍ズーム最強コンデジの動画とAFがパワーアップ=ソニーが「RX10V」発表で先代IVと比べてみた
2026年07月10日 00時01分更新
ソニーは1.0型センサーを搭載した高倍率ズームカメラの最新モデル「RX10Ⅴ」(DSC-RX10M5)を発表した。
2017年10月に発売された前モデルのRX10Ⅳ以来、約9年ぶりの刷新となる本機は、最新の画像処理エンジンやAIプロセッシングユニットを搭載し、静止画・動画性能の両面で進化を遂げている。
市場想定価格は約36万円で、7月31日発売予定となっている。
撮像素子とレンズは同じ
BIONZ XRとAIプロセッシングユニットを新搭載
秒30コマ連写にリアルタイム認識AF
動画は4Kで120P撮影、クリエイティブルック、LUTが可能に
前モデルRX10Ⅳとの最大の違いは、デバイスの刷新による処理能力とAF性能の向上だ。RX10Ⅴには最新の画像処理エンジンBIONZ XRが採用され、さらにα7R Vなどと同等のAIプロセッシングユニットが新たに搭載された。これにより、AFの像面位相差測距点は315点から575点へと大幅に増加し、カバー率も約70.6%に拡大している。
また、AIの搭載によって、従来の人物や動物(目のみ)に加え、RX10Ⅴでは人物の胴体や頭部の認識、さらには鳥、昆虫、車、列車、飛行機の認識にも対応した。
静止画だけでなく動画撮影時でもこれらのリアルタイム認識AFが利用可能となり、複雑に動く被写体への追従性能が向上している。
撮像素子はRX10Ⅳと同じ、1型のExmoreRSで2010万画素。ISO100-1万2800で拡張で64と80で変わらず。電子シャッター速度は最高3万2000分の1秒から、1万6000分の1秒になっている。
光学系も変わらず、「ZEISS Vario-Sonnar T* 24-600mm F2.4-4.0」を継承している。35mmフルサイズ換算で広角24mmから超望遠600mmの25倍ズームを光学系でカバーする。メカシャッターは最高1000分の1秒で、F8では2000分の1が 可能だ。
デジタル処理では超解像ズームで1200mm、デジタルズームでは2400mmまで撮影可能だ。RX10Ⅳと同様に、ズームアシストとステップズームも搭載する。
最短撮影距離は24mmでレンズ前3cm、600mmで72cm、250mmでは140cmで、広角端では0.42倍、望遠端で0.49倍となる。
ボディデザインは、RX10ⅣではAマウントのαに近かったが、RX10ⅤではEマウントに近くなり、操作性も最新のαシリーズに準拠した仕様へとアップグレード。グリップ形状も大きく変わっている。
マルチインターフェースシューはデジタル48kHz/24bit 4chが搭載され、フラッシュは内蔵しなくなった。無線LANは2.4GHzに加え、5GHzも搭載した。
サイズはRX10Ⅳの132.5×94×145mmから136.4×94.5×151.3mmに若干大型化し、重量は1095から1111グラムへと16g微増している。
UIはタッチ操作が可能な最新のデザインに変更され、ファインダーはRX10Ⅳの0.39型236万から0.5型の約368.6万ドットOLED、背面液晶はRX10Ⅳの144万ドットから、約162万ドットへと高解像度化している。
連写性能はRX10Ⅳの最高約24コマ/秒に対し、RX10Ⅴは最高約30コマ/秒のブラックアウトフリー高速連写が可能となった。連写中に速度を変える「連写速度ブースト機能」も搭載した。
バッファメモリの増強により、JPEG(Lサイズファイン)での連続撮影枚数は、前モデルの約249枚から約546枚へと倍以上に増えている。さらに、カスタムボタンによって一時的に連写速度を変更できる連写速度ブースト機能も新たに搭載された。
動画性能においても大きな進化が見られる。RX10Ⅳでは4K30pまでだった撮影モードが、RX10Ⅴでは4K60pが可能となり、最大120pの高フレームレート撮影に対応した。4K60pまではクロップなし、120pはクロップありとなる。
フルHDでは240pの10倍スローモーションも撮影可能。タイムラプス動画撮影機能、被写体を自動的に追跡・トリミングする「オートフレーミング」も搭載する。
クリエイティブルックではFL2やFL3を搭載、DレンジオプティマイザーはLV8まで指定が可能となった。肌の色を美しく見せるS-CinetoneやS-Log3、ユーザーLUT/LUTモニタリングを搭載し、よりシネマティックな表現が可能となっている。
手ぶれ補正にはアクティブモードが追加され、歩き撮りなどの安定性が向上した。さらに、AIを活用して被写体を自動的に追跡・トリミングするオートフレーミング機能も新たに備わっている。
バッテリーは従来のNP-FW50から大容量のNP-FZ100に変更され、液晶モニター使用時の撮影枚数は約400枚から約630枚へと大幅に伸びた。
インターフェースにはUSB PD対応のUSB Type-C端子が採用され、高速データ転送と給電が可能となっている。
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