DLSS SRが力を発揮しきれない場面も
「Microsoft Flight Simulator」はAPIをDirectX 12、画質は“ULTRA”、アンチエイリアスはネイティブ時は“TAA”、それ以外はDLSS“パフォーマンス”に設定した。ランディングチャレンジ“シドニー”で一定時間飛行した時のフレームレートを計測した。カメラは常時機外後方に固定している。
このゲームもDLSS SRだけではフルHDではかえってマイナス、WQHDで効果なし、UHD+でようやくネイティブに対しアドバンテージありという辛い状況。だがDLSS FGを有効化するとフレームレートが2倍に。解像度を高くしても平均フレームレートは100fps前後と変化がないが、これはCPU側に強いボトルネックがあるものと推察される。
「The Witcher 3: Wild Hunt」では“RTウルトラ”、アンチエイリアスはネイティブ時は“TAAU”、それ以外はDLSS“パフォーマンス”に設定。RTウルトラでオフになるHairworksはオフで運用している。ノヴィグラド市中を移動する際のフレームレートを計測した。
RTウルトラ設定はフルHDでDLSS FGを有効化しても平均90fpsを突破できないほど重くなるが、WQHDとフルHDの平均フレームレートがほぼ同じであることを考えると、このゲームもCPUかGPUに強烈なボトルネックがあると考えられる。
最後にリメイク版「Dead Space」も試しておこう。画質は最高設定とすることで、レイトレーシングによるアンビエントオクルージョン(RTAO)が追加される。アンチエイリアスはネイティブ時は“TAA”、それ以外はDLSS“パフォーマンス”とした。この検証ではハンガーエリアの無重力空間を移動した際のフレームレートを計測した。
このゲームはDLSS FGに対応していないのが本当に惜しいところ。DLSS SRだけの状態だと、フルHDもWQHDもネイティブ時とDLSS SR利用時の差が小さく、UHD+でようやくDLSS SRのメリットが効いてくる。Razer Blade 16のミニLED液晶パネルの凄さを最も感じられたのがこのゲーム。コントラストが大きく輝度もガッツリと出るため、暗闇に突然這い出てくるモンスターの怖さがより増幅されるのだ。
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