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DLSS FGでレイトレ+4Kも十分遊べる

DLSSで新世代のパワーを発揮! GeForce RTX 4070 Tiレビュー【後編】

2023年01月05日 21時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラユージ/ASCII

(前編はこちらから:799ドルのRX 7900 XTキラー!? GeForce RTX 4070 Tiレビュー【前編】

 本稿は2023年1月4日に発表され、5日23時に販売が解禁されるAda Lovelace世代の新GPU「GeForce RTX 4070 Ti」のレビュー後編となる。7680基ものCUDAコアに新世代のRTコアやTensorコア、さらにはDLSS 3の目玉技術である「DLSS 3 Frame Generation」(以下、DLSS FG)にも対応するなど、新世代の機能を存分に堪能できるスペックを備えている。

 国内販売価格は最安が15万円程度とアナウンス済みだが、ボリュームゾーンは17万円程度になるとみている(原稿執筆時点における筆者の予想)。

今回レビュー用として貸与されたZOTAC製「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti Trinity OC」。予想国内価格は税込み14万9800円

RTX 4070 TiのTBPは285Wであるため、8ピン×2で十分実装可能。だがNVIDIAは新しい規格に思い入れがあるのか、今回も12VHPWRを使用する

 前編レビューでは、RTX 4070 Tiの概要のほか、レイトレーシングを使わない従来型のレンダリング技法を使用したゲームで検証した。今回はレイトレーシングを使ったより重い負荷を与える検証のほか、DLSSを利用した時のパフォーマンス、さらにはクリエイティブ系アプリでの検証も試みる。

 検証環境は前編と共通、さらに言えば検証時期も同一となる。OSはWindows 11 22H2とし、Resizable BARやSecure Boot、コア分離(VBS)やHDRといった要素はすべて有効化している。

検証環境
CPU インテル「Core i9-13900K」
(24コア/32スレッド、最大5.8GHz)
CPUクーラー ASUS「ROG RYUJIN II 360」
(簡易水冷、360mmラジエーター)
マザーボード ASUS「ROG MAXIMUS Z790 HERO」
(インテルZ790、BIOS 0703)
メモリー G.Skill「F5-6000J3636F16GX2-TZ5NR」
(16GB×2、DDR5-5600動作)
ビデオカード NVIDIA「GeForce RTX 4080 Founders Edition」、
ZOTAC「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti Trinity OC」 (GeForce RTX 4070 Ti、12GB GDDR6X)、
NVIDIA「GeForce RTX 3090 Founders Edition」、
NVIDIA「GeForce RTX 3080 Founders Edition」、
AMD「Radeon RX 7900 XT リファレンスカード」
ストレージ Corsair「CSSD-F1000GBMP600」
(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0、システムドライブ)、
Silicon Power「SP002TBP34A80M28」
(2TB M.2 SSD、PCIe 3.0、ゲーム用ドライブ)
電源ユニット Super Flower「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」(1000W、80PLUS Platinum)
OS Microsoft「Windows 11 Pro」(22H2)

重い割に4Kでも粘る「Cyberpunk 2077」

 では早速検証を始めよう。まずはDLSSなしの検証だ。フレームレート計測はすべて「FrameView」で実施し、同時に「PCAT v2」でベンチマーク中のTotal Board Power(TBP)も計測する。平均フレームレートとTBPから10Wあたりのフレームレートを算出し、各GPUのワットパフォーマンスを比較するまでがワンセットだ。

 「Cyberpunk 2077」では画質“レイトレーシング:ウルトラ”としたうえでFSR/DLSSは明示的に無効化、群衆密度は最高に設定している。ゲーム内ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。DLSS FGに対応したレビュー向けβビルドを使用している。

Cyberpunk 2077:1920x1080ドット時のフレームレート

Cyberpunk 2077:2560x1440ドット時のフレームレート

Cyberpunk 2077:3840x2160ドット時のフレームレート

 RTX 4070 TiのフレームレートはRTX 4080の17〜28%ほど下だが、CUDAコアやRTコアの差を考えれば当然といえる。負荷が極めて高いためRTX 4070 Tiの持つメモリーバス幅のハンデが効いてくると予想していたが、4K解像度でも辛うじてRTX 3090と同等のパフォーマンスを発揮した。もちろんRTX 4070 TiにはDLSS FGという切り札があり、これを利用することでRTX 3090が手を出せない領域のフレームレートを出すことができる。

Cyberpunk 2077:ベンチマーク中のTBP

 RTX 4070 TiのTBPは252〜283Wとなり、4Kで公称TGPの限界までGPUを回していることがわかる。RTX 3090や3080は4KよりWQHDのTBPが高いが、これはレイトレーシングの処理が重すぎるため、GPU側の描画処理が円滑に進んでいないことを示唆している。

Cyberpunk 2077:TBP 10Wあたりのフレームレート

 RTX 4070 TiはRTX 3090等に比べると50%以上ワットパフォーマンスが高いという点に注目。Cyberpunk 2077はレイトレーシングの処理が格別に重いゲームであるため、Radeon RX 7900 XTのワットパフォーマンスはRTX 30シリーズよりも下回っている。

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