【現地レポ】アウトドア専用じゃない!「Apple Watch Ultra」は万人ウケするプレミアムモデル
アップルのスペシャルイベント「秋9月の陣」では、Apple Watchの新製品が3モデルも一気に発表されました。まったく新しい「Apple Watch Ultra」を中心に、見どころをピックアップします。
すべてが新しい「Apple Watch UItra」
watchOS 9の文字盤「モジュラー」「モジュラーコンパクト」がとても爽やか系な色になったこともあって、筆者は今年こそスポーツモデルの新しいApple Watchが出るんじゃないかと予想していました。フタを開けてみると、ちょっと冒険系なアウトドアスポーツにも対応するタフネスモデルが誕生したというわけです。
Apple Watch Ultraは、49mmの大きなケースと常時表示Retinaディスプレイを採用。どちらもApple Watch史上最大サイズです。画面の輝度がHDR表示に対応するiPhone 14 ProのSuper Retina XDRディスプレイのスペックにも迫る、2000nitsをサポートしました。明るい屋外でも視認性の高い画面表示が得られます。
アルミニウムケースのApple Watch Series 8の45mmモデルよりも、ウォッチ本体の質量は重い61.3gなのですが、ケースの素材に航空宇宙産業レベルのチタニウムを使っているため、手に取ると意外に軽くてビビりました。
Apple Watchの従来のデザインを革新するフラットサファイア前面クリスタルは、ディスプレイ周囲のフレームをほんの少し高くしたことでガラスをしっかりと守る形状としています。Digital Crownとサイドボタンを強靱なフレームでガードするデザインとしていますが、突起が手首にゴツゴツとあたるような感じはありません。女性ユーザーもスタイリッシュに身に着けられそうです。
本機専用文字盤の「ウェイファインダー」がとても秀逸です。時刻ダイアルはライブコンパスとしても機能。そのうえ任意に8つのコンプリケーションを配置できます。Digital Crownを回すと文字盤が鮮やかな赤色に切り替わる「ナイトモード」も美しい。
道に迷わないよう現在地点にマーキングをしながら移動できる「コンパスウェイポイント」の機能は、トレッキングやハイキングの際にとても役に立ちそうです。ケースの左側面に新しく搭載した「アクションボタン」をクリックするか、または文字盤のアイコンをタップして数に限りなくウェイポイントが打てます。
もうひとつのコンパスを使う「バックトレース」は、GPS情報を使ってユーザーが移動した経路を記録に残して画面に表示する機能です。これらのコンパスを活用する機能がiOSのマップアプリにも転送されて、移動ルートを地図上で見られるとよいのですが、その機能はまだありません。筆者が取材したところによると、現在マップ連携については開発が鋭意進められているようです。
Apple Watch Ultraの価格は12万4800円で、GPSだけのモデルはありません。従来のApple Watchの価格に並べてしまうと、一瞬ひるんでしまいますが、Huish Outdoors社が開発する「Oceanic+」アプリをインストールすると、Apple Watch Ultraが水深40mまでのレクリエーショナルスキューバダイビングをサポートするダイブコンピュータとして機能します。
最先端の機能を揃えて、今後もアップデートによる進化も期待できそうなApple Watch Ultraがこの値段で買えるのであれば「お買い得」と捉えることもできるように思います。
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