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「Core i9-12900H」と「GeForce RTX 3070 Ti Laptop GPU」を採用

驚きの性能と静音性! G-Tuneの"水冷BOX"付属&240Hz対応ハイスペックゲーミングノートがスゴすぎた!

2022年09月22日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●市川/ASCII
提供: マウスコンピューター

コアなゲーマーでも満足のいく性能
水冷BOXの効果はかなり大きい

 それでは、G-Tune H5-LCのパフォーマンスを見ていこう。まずは、定番のベンチマークツールである「3DMark」(Version 2.22.7359)の総合スコアから見ていこう。G-Tune H5-LCは、空冷時でもFire Strike“無印”で2万3000台のスコアを叩き出し、Time Spy“無印”でも1万を超え、かなり優秀な結果を残している。水冷時になると、Fire Strike“無印”で空冷時からスコアを6%伸ばし、それ以外でも3~4%のスコア上昇を実現しており、水冷の恩恵は大きい。

 Fire Strike“無印”でのフレームレートの推移を見てみると、空冷時はGraphics test 1が131.5fps程度なのに対して、水冷時は135fpsほどと4fps程度の向上を実現。Graphics test 2でも3fpsほど、Physics testでも水冷時のほうが4fps程度高く、水冷によりCPUとGPUの双方の性能が向上していることが分かる。Time Spy“無印”でのフレームレートの推移も確認してみると、Fire Strike“無印”ほどではないものの、やはり水冷時のほうがフレームレートが上昇している。この結果からも、水冷時の恩恵はかなり大きいと言って差し支えないだろう。

空冷時におけるFire Strike“無印”でのフレームレートの推移

こちらは水冷時のもの

空冷時におけるTime Spy“無印”でのフレームレートの推移

一方こちらは水冷時の結果

 続いてシステム全体のパフォーマンスを推し量れる「PCMark 10」(Version 2.1.2556)の結果に移ろう。ここでは、空冷時でベンチマークを実行しているが、G-Tune H5-LCの総合スコアは7000台半ばと優秀で、詳細を見るとEssentialsが1万1000ほど、Digital Content Creationが1万強と高いスコアを残している。つまり、G-Tune H5-LCはWebブラウジングなどの基本性能が高く、動画編集などのコンテンツ制作においても十分なパフォーマンスを発揮するということになる。

 では、実際のゲームではどの程度のフレームレートが得られるのだろうか。まずは「Apex Legends」からだが、ここではオプションから描画負荷が最大となるようにした「最高設定」と、最も小さくなりように設定した「最低設定」でゲームをプレイ。その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。

 その結果だが、G-Tune H5-LCは、空冷時の最高設定の2560×1440ドットでも常時129fps以上のフレームレートを発揮。さらに、水冷時になると最小フレームレートは152fps程度にまで伸びており、ゲームの快適具合が著しく向上しているのが確認できよう。また、1920×1080ドットになると最小フレームレートは空冷時でも176fpsまで伸び、水冷時になると常時200fpsを超えており、コアなゲーマーでも納得のパフォーマンス。リフレッシュレート240Hzの液晶パネルを、十分に活かせる性能を備えていると言っていい。

 さらに「Cyberpunk 2077」では、G-Tune H5-LCのレイトレーシング性能を見てみたい。ここでは、「レイトレーシング:ウルトラ」と「レイトレーシング:低」のプリセットをそれぞれ選択し、ゲームに用意されたベンチマークモードを実行している。その結果だが、空冷時ではレイトレーシング:ウルトラはさすがに描画負荷が大き過ぎるためか、G-Tune H5-LCは1920×1080ドットでも、最小フレームレートが40fpsを割ってしまった。

 しかし、水冷時になると最小フレームレートが40fpsを超えており、レイトレーシングを有効にしてもプレイアブルなパフォーマンスを実現している。また、レイトレーシング:低であれば、空冷時の1920×1080ドットで平均フレームレートが80fpsを超え、最小フレームレートも60fpsに迫る勢いを見せており、快適性はかなり向上している。

 ただ、水冷時になると、若干のフレームレートの上昇は見られるものの劇的な変化はない。描画負荷が低くなるレイトレーシング:低プリセットでは、空冷のインパクトは小さめだ。Cyberpunk 2077に関しては、レイトレーシング:ウルトラプリセットでこそ水冷BOXを活用したい。

 さらに「Fortnite」では、「最高」プリセットと「低」プリセットでゲームをプレイし、その間のフレームレートをFrapsで取得している。その結果だが、G-Tune H5-LCは、空冷時の最高プリセットでは、1920×1080ドットであれば常時80fps以上のフレームレートを発揮。低プリセットになると1920×1080ドットでは最小フレームレートは220fps以上にまで向上し、コアなゲーマーでも満足のいく結果が得られている。

 そして、注目したいのが水冷時のパフォーマンスで、最高プリセットは5~9%、低プリセットは6~8%、それぞれ平均フレームレートが向上している。とくに最高プリセットでは、水冷時の最小フレームレートが1割近く高くなっており、ゲームの快適性が向上している点は大きなメリットだ。

 最後に、水冷BOXでCPUとGPUの温度がどれだけ低下するのかを見てみたい。ここでは、Fortniteを最高設定の2560×1440ドットでプレイし、その間のCPUの温度を「Core Temp」(Version 1.17.1)で、GPUの温度をGPU-Zでそれぞれ取得した。その間の最高温度を結果としてまとめたが、CPUの温度は水冷BOXにより20度以上も低下している点は正直驚きだ。GPUの温度も10度程度下がっており、水冷BOXの効果は絶大だ。

価格は税込みで36万9800円
性能と静音性の両立を実現したゲーミングノート

 以上のテスト結果から明らかなとおり、G-Tune H5-LCのゲームパフォーマンスはかなり高い。1920×1080ドットであれば、リフレッシュレート240Hzの液晶パネルを活かすパフォーマンスを備えており、多くのゲーマーがFPSやTPSで満足のいくプレイが実現できることは間違いない。

 また、水冷BOXの存在感も大きい。Apex LegendsやFortniteのテストでも見られたように、水冷BOXを使用することでフレームレートが結構変わる点はG-Tune H5-LCのアドバンテージと言っていい。さらに、G-Tune H5-LCの動作音はヘッドセットを装着していれば聞こえないレベルなのだが、それでも動作音はある程度聞こえてくる。

 しかし、水冷BOXを使用することで静音性が飛躍的に向上し、ヘッドセットを装着していない場合でも、動作音が気にならないレベルにまで抑えられているため、この点に魅力を感じる人も多いのではないだろうか。“水冷”にハードルを感じる人もいるかもしれないが、G-Tune H5-LCの水冷BOXは非常に扱いやすく、液漏れの心配も無用だ。

 G-Tune H5-LCの価格は、税込み36万9800円と安価とは言えないまでも、高性能なスペックを備え、それらをフルで活用できる水冷BOXが付属している点を考慮するとお買い得感はかなり高い。ゲーミングPCというと、高性能だが動作音が大きいモデルも存在するが、このG-Tune H5-LCは、性能と静音性の両立を水冷BOXという形で実現した唯一無二の製品と言っていい。

(提供:マウスコンピューター)

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