インテル第11世代CoreでハイエンドゲーミングPCを自作する際の最適解
Core i9-11900Kでも余裕のOCが可能な最高の性能と至高の冷却を兼ね備えたゲーミングマザーボードMSI「MEG Z590 ACE」
MSIの大型簡易水冷キット「MPG CORELIQUID K360」
もうひとつが簡易水冷キット「MPG CORELIQUID K360」。メインストリーム向けのCPUでも、昨今のハイエンドモデルではさまざまなブースト機能が搭載されている。最大までパフォーマンスを引き出そうとすれば、冷却装置も重要なパーツだ。
「MPG CORELIQUID K360」は360mm級のラジエータを採用する、簡易水冷キットとしては最大クラスの製品だ。簡易水冷では多くの場合ラジエータサイズ=冷却性能の指標という図式が成り立つ。性能を評価するためのキットなので、ほかの製品でもおよそ最大級のラジエータを組み合わせることが多い。
「MPG CORELIQUID K360」は3月下旬に発売予定。MSI独自のTORX FAN 4.0によって、従来製品よりも強力なエアフローで冷却を行なう。水冷ヘッドにも60mmのTORX FAN 3.0を搭載し、2.4インチの液晶ディスプレーにはクロックやシステムインフォメーションを表示できる。
簡易水冷キットは本格水冷と異なり組み立て済み、そして冷却液が充填済みなので組み込み難易度は低い。大型空冷CPUクーラーと比較したとき、どちらが高性能かというのは難しいが、簡易水冷の特徴として温度変化が空冷よりも多少緩やかになる傾向がある。一方、ケース側はそのラジエータを搭載できるだけのスペースが必要で、240mm級ならばまだ対応ケースも多いが、360mm級となると製品仕様をよく確認し問題なく搭載できることを確認したい。
まもなく発売される第11世代Core。今から自作プランを練ってその日を待とう
今日の段階で公開できるのはここまでだ。情報量はあまり多くはないが、今四半期中とされている第11世代Coreの発売に期待していただきたい。
そして「MEG Z590 ACE」は、さすがフラグシップと言える作りのマザーボードだ。豪華バンドルという方向性ではなく、コストのための切り詰めという方向性でもない。ただ、いわゆる安定動作を目指すミドルレンジクラスよりもひとつ上の安心が得られる万全の回路、万全の冷却といった方向性だ。
あくまで評価キットだが、第11世代CoreでPCを自作する際のパーツ選択のヒントになるのではないだろうか。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう