第310回
RTX 2080 Ti、RTX 2080、GTX 1080のFEと徹底比較
Ampere世代のGeForce RTX 3080 FE速攻レビュー、GTX 1080の最大3倍
Rainbow Six SiegeではフルHDならGTX 1080の約3倍
続いて実際のゲームでの検証に入ろう。今回は検証ゲームタイトル数を多めにしたが、時間の都合上今回はその一部だけをお見せするに留めたい。
まずは高フレームレートが命のeスポーツ性の高いタイトルとして「Rainbow Six Siege」を使用する。APIはDirectX 11とVulkanが選択できるが、今回改めて全GPUで計測したところ、Vulkanのほうが平均フレームレートにおいて4~25%高い値を示した(GeForce GTX 1080だと微妙にDirectX 11のほうが高いが……)ため、Vulkanモードで計測した。
画質は“最高”をベースにレンダースケールを100%とした。内蔵ベンチマーク機能を利用して計測している。
GeForce RTX 3080 FEを頂点とするグラフ全体の傾向は変わらないが、旧世代GPUからGeForce RTX 3080 FEを見た時の伸び率(平均フレームレート)を考えると、3DMarkより良い。例えば、フルHDならGeForce RTX 2080 Ti FEよりもGeForce RTX 3080 FEが約30%上、GeForce RTX 2080 FEに対しては約54%上になる。これが4Kになるとそれぞれ約42%、約78%上となるので、高負荷なほど差が開くという傾向については3DMarkと同じだ。また、GTX 1080に対しては4K時の平均フレームレートが約3倍(約194%上)と凄まじい差になった。
フルHD時における差が最も少ないとは言え、GeForce RTX 3080 FEなら最低376fps出せるので、今後ディスプレーメーカーが発売を予定している360Hzのハイエンドゲーミングディスプレーのリフレッシュレートは余裕で超えている。eスポーツシーンで最高の滑らかさを得たいなら、GeForce RTX 3080はぜひとも欲しいGPUと言えるだろう。
GeForce RTX 3080の国内価格については否定的な見解が多いのは確かだが、GeForce RTX 2080 Ti搭載カードと同程度の価格ならGeForce RTX 2080 Tiよりも30%以上コンスタントに高い性能が出るのだから、お買い得と言えるのではないだろうか。
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