レノボは、中国・北京で開催した“Lenovo Tech World”でスマホ本体にプロジェクターを内蔵したコンセプトモデル『Smart Cast』を発表しました。
↑世界初のプロジェクター内蔵&モーションセンサーコントロール付き。 |
Smart Castはスマホの下部に回転式のピコプロジェクターを内蔵、モーションセンサーも搭載してハンズフリー操作もできる世界初の製品です。コンセプトモデルのため、製品化時期は未定ですが、会場では実働するサンプルモデルが展示されていました。CPUなど詳細スペックは不明、ディスプレーサイズは実測で4.2インチでした。
↑ディスプレー下部にプロジェクターを搭載。 |
Smart Cast本体を正面から見ると、ディスプレーの下部が若干長くなっていることがわかります。この部分にプロジェクターが内蔵されており、スマホの画面表示を投影できるのです。
↑背面にはスタンドを内蔵。 |
本体の裏側を見るとプロジェクター部分が見えません。実はプロジェクターそのものは固定されており、投影先は本体の下部方向を向いています。そして、プロジェクターの先に回転するプリズムが装着されており、回転することで投影先をディスプレーの正面側に90度切り替えられます。本体を立てた状態で机の上にスマホ画面を投影することも可能なため、カメラ部分の周りは引き出すとスタンドになります。
↑投影先は簡単に切り替えられる。 |
本体下部のプリズムは180度回転させることができます。投影先を切り替えるときはこの部分を回転させるだけと簡単です。
↑プロジェクターを本体正面側投影に切り替え。 |
この状態にすると、スマホの画面がプロジェクター部分から45度程度下を向いて机の上に投影されます。なお、この状態では本体の向きが上下逆になってしまうのですが、このあたりは実際に製品化されるときは変更されるかもしれません。
↑スタンドを引き出しセット完了。 |
それでは、この状態でスマホの画面を机の上に投影してみましょう。カメラ部分の周りのスタンドを引き出し、Smart Castを立てれば準備は完了です
↑プロジェクターは側面ボタンでオン/オフ。 |
本体の側面にはプロジェクターをオン/オフするボタンを備えています。
↑画面表示は横方向になる。 |
↑投影モードで利用できるアプリ。 |
プロジェクターをオンにすると、机の上にアイコンが投影表示されます。この画面の投影モードでは表示されるアイコンはすべてのアプリではなく、限定の対応アプリのみになるようです。とはいえ、展示品はまだ試作段階のコンセプトモデルですから、製品化されたときはAndroidの画面がそのまま投影されるようになるのかもしれません。そして、この状態で、投影された画面をスマホの画面のようにタップ、ダブルタップ、スワイプなどの操作ができるのです。
↑ソフトウェアキーボードを表示し文字入力も可能。 |
また、ソフトウェアキーボードを起動すると、Andoridアプリに文字を直接入力することも可能です。Bluetoothキーボードを持ち運ぶ必要もなく、平らなテーブルや板さえあればそこがキーボードになるわけです。
↑プロジェクターモードで映画やゲームも楽しめる。 |
プロジェクターの投影先を本体の下部方向に戻せば、スマホの画面を壁に投影できるプロジェクターとして使えます。
↑モーションセンサーを利用したゲームも。 |
写真のように画面表示をそのまま壁や天井に投影するのが基本的な使い方になります。また本体を動かしながら壁に投影された敵を撃ち落とすといった、モーションセンサーを利用したゲームも提供する予定とのこと。
↑製品化は未定ながら展示モデルの動作は軽快。 |
OSはAndroid 4.2.2で、モデル名は『Kaiser8974_laser』との表記が見えます。とはいえSmart Castはコンセプトモデルのため、本体デザインやプロジェクター部分の機構、OSバージョンなどは製品化されるときには変更になる可能性もあるとのこと。デモ品はAndroidスマホとしてひととおり触ってみたところ、特に不具合もなく動作しました。また、プロジェクター操作も結構使い物になるなど、このまま製品化されてもいいように感じました。ただし、プロジェクター利用時は本体が発熱しかなりの高温になったこと、バッテリーの持ちも未知数なだけに、製品化まではまだ解決すべき問題がいろいろとありそうです。
↑スマホの大画面化や入力システムに変革をもたらすか。 |
プロジェクターを内蔵したスマホは数社から市販されていますし、机の上に投影するBluetoothキーボードもいくつかの製品が販売されています。レノボのSmart Castは両者を合体させただけではなく、モーションセンサーを組み合わせることでスマホの欠点ともいえる“画面の狭さ”、“文字入力”を大きく改善してくれるわけです。
↑プロジェクター利用のアプリが楽しみになる |
イベントではプロのピアニストが登場し、ピアノの鍵盤を投影するアプリを使ったピアノ演奏のデモが披露されました。Smart Castがもしも製品化されれば、ゲームや教育関連などプロジェクターを活用するさまざまなアプリも同時に登場することでしょう。レノボにはぜひともSmart Castを製品化してもらいたいものです。
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