レノボは5月28日(現地時間)に北京にてプライベートイベント『Lenovo Tech World』を開催し、CEOのYang Yuanqing氏が今後の技術の概念を発表した。
同社が考えるスマートウォッチのコンセプトモデルは、ディスプレーに通常の表示とは別に、光の反射を利用して画面が20倍大きく見える仮想ディスプレーを表示する“マジックビュー”と呼ばれる技術を搭載するとのこと。仮想ディスプレーでは十分に大きな画面で地図や写真、動画が楽しめるとしている。そうした、新しい技術や性能が両立できるよう、部品を小型化するためのシリコンチップも設計しているようだ。
スマートウォッチのイメージは丸型で、シンプルな形状をしている。バンドはメタルのものとは別にゴム製のイメージもあるので、自由に変えられることも視野に入れているのかもしれない。
スマートフォンのコンセプトモデルは、レーザープロジェクター、赤外線モーション検出器などを内蔵。仮想キーボードや仮想タッチスクリーンを投影して、文字入力やアプリを使った描画、パワーポイントの編集などが行なえるとする。
もちろん、通常のプロジェクターのように壁に映像を表示してプレゼンテーションも行なえる。また、同社が8月に発売する予定のスマホやタブレットの映像をテレビにワイヤレスで出力できる『Lenovo Cast』と連携することで、テレビの画面にゲームを表示しながら、スマホの画面に別の映像を表示するといった使い方も可能としている。
『Lenovo Tech World』ではピアニストがスマホのプロジェクターから表示されたフルサイズの楽譜と仮想キーボードで演奏し、新しい技術の可能性を示したとのこと。
さらに、同社はモトローラーのMoto Xをオンライン上で自分好みに自由にカスタマイズして購入できるサービス『MotoMaker』を中国で提供することも発表した。本サービスはユーザーがログインしてスマホの色や素材、メモリサイズから壁紙などを選択。名前やメッセージのレーザー刻印も入れられるとのこと。日本での提供予定は未定。
また、マイクロソフトが7月に市場に投入する最新OS、Windows 10の音声アシスト“コルタナ”の検索機能を拡張する『REACHit』というアプリも提供するとのこと。本アプリはマイクロソフトが提供するサービス以外、GoogleドライブやDropboxなどを一度に管理し、PCやタブレットでスムーズに写真などのデジタルデータを見つけられるとのこと。
たとえば、ThinkPad X1 Carbonで編集した画像を探したい場合は「ThinkPad X1 Carbonで編集した画像を検索」と音声で伝えるだけで、画像が検索できるそうだ。このアプリはWindows 10が提供された際にβ版が使えるようになるとのこと。
同社は発売時期や製品を明らかにしていないが、日本でのスマホの発売を予定している。今回発表したようなコンセプトモデルが、いつ製品化するかは定かではないが、今後の動向に大いに期待したい。
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