国内で初めて発売されたXperia、それが『Xperia X10』です。
そう、あれは忘れもしない、ソニー・エリクソンからAndroid OSのスマートフォン『Xperia X10』が全世界で発売され、そして国内でも'10年4月にドコモからドコモスマートフォン『Xperia(SO-01B)』という名称で出てくることになったので、速攻予約して発売日に買った記憶があります。
それまで愛用していたソニー・エリクソン製の端末いわゆるフィーチャーフォン(当時最後はS0906i)からスマートフォンに変わったので、それはそれは大きな革新でした(すでに『iPhone 3G』を速攻買ってたというのはおいておくとして)。
『Xperia X10』は、ただAndroid OSが使えるよというだけではなくて、音楽や動画、写真を鑑賞、編集、検索できる“メディアスケープ”、SNSやメール、写真や不在着信といった履歴を一元管理できる“タイムスケープ”、文字入力も独自の『POBox Touch』といった、ソニー・エリクソン独自のUIが入っているのも特徴的でした。
フルフラットパネルをタッチで操作するのがなんとも快適な……かいてk……あれ? と、思い描いていたよりも思うように動いてくれなかったのがこの頃のAndroid OS。えぇ、何度も「動け、動けよ!」と初めてガンダムを操るアムロのようにブツブツつぶやきながら画面をタッチしていたのも、今となっては懐かしい想い出です(遠い目)。
成長過渡期のAndroid OSにあって、同時期に発売されていた他メーカーのAndroid端末たちはすでにAndroid 2.1を搭載していたり、マルチタッチ対応だったにもかかわらず、登場ホヤホヤの『Xperia X10』はOSがAndroid 1.6だったり、マルチタッチに最初から非対応だったりと、出た時からかなりのツッコミの集中砲火を浴びました。
ところがしかーし、『Xperia X10』がというかソニー・エリクソンの怒涛のマグネットコーティング、じゃなくてアップデートが始まるのです。
いちばん驚いたのは、元々『Xperia X10』はハード的にマルチタッチには対応しないと言及されていたので諦めていたのに、なんとアップデートでドライバーやファームウェアの一部のタッチデジタイザを改良して、強制的にマルチタッチのジェスチャーを動作させるという離れ業をやってのけたのです。これはビックリ! テム・レイもビックリです!
ほかにも『POBox Touch』もバージョンアップを重ねて快適に入力ができるようになり、『Simeji』と互換性のあるプラグイン機能が追加されたり、遅れていたAndroid OS自体も2.0、2.1(海外モデルでは2.3まで)と追いかけるようにアップデートされ、ここでソニー・エリクソンのサポートの根性を見たのです。
『Xperia X10』を愛用していた自分としては、ここまで手厚くサポートしてくれるなんて! と、とても感動したことを今でも覚えています……。シミジミ思ってはみたものの、よくよく考えるとまだ『Xperia X10』発売からまだ5年しか経ってないんですね。もうずいぶん長くXperiaシリーズを使ってる気分になっていました。
えー、 ちなみに当時『Xperia(SO-01B)』は、背面に“NTT docomo SO-01B”という文字が入っていたのですが、あえて海外モデルのパネルだけ取り寄せて取り替えたりして、海外モデルと同じ見た目にして遊んでいたりもしました。このモデルはとっても思い入れが深くて、今でも大切にブラックとホワイトをそれぞれ2台持っています。
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