だんだんと画面が巨大化してくる国内スマホの中にあって、2011年後半にコンパクトでオシャレ路線を走るモデル『Xperia ray(SO-03C)』が登場します。
何といっても3.3インチ液晶を採用した薄くて小さい本体と、100グラムという軽さ。持ちやすいボディーライン。本体のサイド部分は超硬アルミ合金をメタルフィニッシュした高い質感と、キラメキのあるリアカバーによる美しいデザインが魅力。まだこのころはフィーチャーフォンを利用しているユーザーが多かったこともあり、大きいスマホはちょっと……というニーズにピッタリの絶妙なサイズ感でした。
形状にムダが少なく、物理キーは側面上部に電源ボタン、右側面に音量調節キーがあるだけです。接続もイヤホン端子とマイクロUSBにダイレクトに挿し込むタイプで、カメラボタンやマイクロHDMI出力端子は省かれ、シンプルで使いやすさを重視しています。
さらに操作キーも独特で、バックキーとメニューキーはタッチセンサーで、ホームキーだけが本体の端っこに独立した半円状のボタンとなっており、その周囲には本体カラーと同じ色に統一したクレッセント(三日月)ラインが目を引きます。このライン周辺にはLEDが組み込まれていて、着信時や充電時などにピカーンと光ります。ただ単純に小さな丸い穴がビコーンと光るよりも、このお知らせしてくれる感がたまりません。
Xperiaには必ず入っている文字入力アシスト機能『POBox Touch』も、ただ便利というだけではなく、“キセカエボードスキン”を変えることでこれまた自分好みに変更できます。
『Xperia ray(SO-03C)』の本体は確かに小さいのですが、3.3インチ液晶の解像度は480×854ドット、背面カメラは有効約810万画素裏面照射型CMOSセンサー、バッテリー容量も1500mAhと、スペックは同時期のフラッグシップモデルの『Xperia arc(SO-01C)』と同等。それどころか、インカメラも備えており性能面でも満足いく端末でした。ちょうど音楽プレーヤー(ソニーではウォークマン)として使うにも持ち運びやすいサイズ感でした。
さて、国内向けに販売された『Xperia ray(SO-03C)』のカラーバリエーションはピンク、ゴールド、ホワイトという、プロモーションも含めてですが明らかに女性をターゲットにしていました。そのため、『Xperia ray』の海外モデルには存在するブラックモデルが国内ではスルーされてしまい、小さい端末を愛する男性ガジェッターからは「何故?」という声も上がっていたほどです。
それでも私にはシャ○専用のピンク、百○のゴールド、ガン○ムのホワイトに見えてたので全然気になりませんでしたけどね! それではまた来週「Xperia・レイ、イキマース!」……おあとがよろしいようで。
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