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防水でおサイフ・ワンセグ・赤外線を搭載 Xperia acro HD:Xperiaヒストリー

2015年07月04日 09時00分更新

 2012年に『Xperia NX(SO-02D)』が出てまもなく、国内専売モデルとして『Xperia acro HD』が登場しました。

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 『Xperia NX』はドコモ一社だったのに対して、『Xperia acro HD』は、ドコモ(SO-03D)とau(IS12S)の2キャリアから発売され、なんと4色もあるカラバリは同じように見えて、それぞれキャリアで異なるという個性の違いがありました。

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 au版は、発売当初はルージュ、ホワイト、ブラックの3色。ホワイトはパールがかっていたり、ピンクは光沢感タップリの艶やかさで、上面カバーのカラーもピンクとかなり印象が異なります。残るブルーは発売から3ヵ月遅れて登場しました。

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 デザインはシンプルなストレートタイプで、『Xperia NX』のようなスケスケの“フローティングプリズム”が採用されない代わりに、防水機能を搭載しました。そのため、各端子類は水が浸入しないようにパッキン付きのカバーで覆われていました。また、内蔵ストレージは『Xperia NX』が32GBなのに対して、『Xperia acro HD』は16GBと少なくなっていますが、代わりにマイクロSDカードスロットが用意されました。

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 『Xperia acro HD』には専用ドックが最初から付属しており、この専用ドックに載せることで本体を充電できるようになっていました。これは『Xperia NX』を使っている自分としては、かなりうらやましいアクセサリーでしたね。

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 カメラは有効画素数約1210万の裏面照射型CMOSセンサーやF値2.4という明るいレンズにより、薄暗い場所で明るくキレイに撮影できるというウリに加えて、ついにフルHD(1920×1080ドット、毎秒30フレーム)動画を撮影できるようにもなりました。さらにうれしかったのは、フロントカメラ(約130万画素)を搭載することで対面撮影ができるようになったこと。

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 そして『Xperia NX』にはなく『Xperia acro HD』にあるものといえば、お約束のワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信機能です。本体にアンテナが収納されており、ツメを引っ掛けてアンテナを伸ばしてアプリを起動すると、ワンセグテレビに早変わり。さすがにこの時には録画機能は付いていませんでした。

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 当時の“Xperiaアンバサダーミーティング”で、Sony Ericssonの方といろいろと話をしたことも思い出しました。「グローバルモデルは『Xperia S』という名前なのに、わざわざ国内向けモデルは今回に限って『Xperia NX』と名前を変えたのかなぜ?」という質問をしたところ、他社製品と名前がかぶってしまうのを回避する意味と、当初はグローバルモデルでのシリーズ名“Xperia NEXT”が有力だったものの、ドコモの“NEXTシリーズ”と混同してしてしまうのでそのまま使用するわけにはいかず、最終的に『Xperia NX』となったという回答でした。

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 ちなみに『Xperia acro HD』は『Xperia acro』の後継機種なので、国内独自モデルだけにアッサリ決定したとのこと。のちに『Xperia acro HD』はグローバルモデルとして販売され、その名称が『Xperia acro S』になるわけですが……。

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 グローバルモデルの『Xperia S』に搭載されているNFCを『Xperia NX』ではどうして外してしまったのかの理由も聞いてみました。理由は、まだ当時は国内でNFCを利用するものがないという理由でオミット(その後わかったことですが、NFCは機能を止めているだけ)したとのこと。

 このタイミングでSony Ericsson(ソニーエリクソン)という社名からSony Mobile Communications(ソニーモバイルコミュニケーションズ)へと変わり、Sony Ericssonの文字と緑色のロゴが最後になるのでは、と言われていたころのお話です。

●関連サイト
ソニーモバイル

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