ソニーは4月29日から6月14日までの期間、銀座ソニービル8Fにて70年代から現在に至るまでのガジェット約30点を展示するイベント『Sony Design:MAKING MODERN~原型づくりへの挑戦~』を開催する。入場料は無料。開場時間は11時から19時まで。ソニーの一貫して“人のやらないことをやる”というチャレンジ精神から時代を象徴する数々の製品デザインを生み出し、それに共感したニューヨークの出版社Rizzoli International Publicationsが『Sony Design:MAKING MODERN』を出版した、記念イベントだ。
ひと足先にメディア向けに説明会が行なわれたので、展示製品を紹介する。気になった方はぜひ現地でご覧いただきたい。
FM/AM 2 BAND RECEIVER ICF-7500
1976年に発売されたチューナー部とスピーカー部が分かれるポータブルラジオ。スピーカー部を外せばコンパクトな通勤用ラジオとして活用でき、家ではスピーカー部を付けて家族で楽しむといったコンセプトだった。
STEREO CASSETTE PLAYER WM-F5
1983年に登場した防水仕様のウォークマン。アウトドアやスポーツ向けにデザインされた最初のモデル。入社1年目のデザイナーが、雑誌の西海岸特集を見てイメージを膨らませて提案したとのこと。
PERSONAL COMPUTER HB-101
1984年に登場し、マイクロソフトとアスキーが開発した日本初の家庭用コンピューター規格“MSX規格”ブレイクの先駆けとなったモデル。ゲームを遊ぶためのジョイスティックやポーズボタンなど、見た目に楽しい設計だ。
DIGITAL STILL CAMERA DSC-F1
1.8インチの背面液晶を備えたサイバーショット第1号機は1996年に登場。社内で試行錯誤していく中で、様々なアングルで撮影できるようにレンズとフラッシュが180度回転する機構を採用した。これによりローアングルからハイアングルに加え、自撮りもこなすなどソニーらしいユニークなモデルとなった。
NOTEBOOK COMPUTER PCG-505
4面マグネシウムボディーの初代『バイオノート505』。従来のノートPCとは異なり、青紫のメタリックカラーを採用し、サブノートPC市場を開拓。「小さくて薄いマシンであれば持ち歩いてくれる」との確信から、バッテリーを本体に入れずシリンダー形状にし、本体と液晶はヒンジにするなどとにかく薄さにこだわったモデル。1997年に発売された。
ENTERTAINMENT ROBOT ERS-7
AIBOシリーズの集大成ともいえるモデル。各所にオーナーの愛でる表現に感応するタッチセンサーを内蔵する。また、センサーと同期した息づくような発光パターンを取り入れ、人とロボットの自然なコミュニケーションを成立させようとした。2003年に登場。
LINEAR PCM RECORDER PCM-D1
1970年代の生録ブームの火付け役となった『デンスケ』を、デジタル技術で蘇らせたリニアPCMレコーダー。最新技術を凝縮しても直感的に操作できるよう考慮し、使いたくなる“道具”を目指した。コンセプトは“デザインのデジタル/アナログ変換”。2005年に登場。
ENTERTAINMENT ROBOT SDR-4XII
二足歩行エンターテインメントロボット。2002年に登場した『SDR-4X』から運動性能が向上。転倒した場合、転倒姿勢からの復帰機能が強化されている。また、対話性能も従来より高く、音声認識、合成用にCPUをひとつ増設している。2003年に登場。
このほか、ソニー最初のビデオカメラレコーダーから、現代のウォークマン『NW-ZX2』や『プレイステーション4』など現役モデルの展示もされている。GWは銀座でソニーの進化の軌跡に触れてみるのもいいかもしれない。
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