話題になったソーシャルのニュースの中から、ライター田口が厳選してお届けする週刊ソーシャルニュース(WSN)。今週はいつにも増してニュースが多く、泣く泣く落としたものが多数。なかでもヤフーとブックオフが資本提携し、ブックオフの買い取った本をヤフオクで販売する仕組みをつくるというニュースには驚いた。当然Amazonも黙って見ているとは思えない。果たして1年後はどんなことになっているのだろうか……。
【4/17】
■Facebookに近くの友人を表示する機能
Facebookは、モバイルアプリに友人の居場所をプッシュ通知する『近くにいる友人(Nearby Friends)』機能を実装。まずは米国において今後数週間で利用できるようになる。この機能はオプトイン(初期設定は無効)になっており、一部の友人だけに居場所を開示することもできる。また、近くにいる友人に自分の正確な所在地を地図上で知らせることも可能、待ち合わせや突発飲み会などで威力を発揮しそうだ。(関連サイト)
■OpenSSLのバグ、世界上位100万サイトのうち2%が未解決
米セキュリティー企業のSucuriは、世界の上位100万サイトのうち2%にあたる、2万320サイトが、OpenSSLの深刻なバグ“HeartBleed”に対応していないとの調査結果を発表した。ただし、上位1000サイトに限ればすべてのサイトで修正が終わっているという。(関連サイト)
【4/18】
■LinkedIn、ユーザー数が3億人を突破。モバイルシフトも加速
LinkedInは、同社公式ブログでユーザー数が3億人を突破したと発表した。そのうちの半分以上が米国以外からのアクセスだという。また、トラフィックの半分以上はモバイル経由になっており、英国、マレーシア、シンガポールなどではモバイルがPCを追い越しているとのことだ。(関連サイト)
■三菱UFJニコスで情報流出。OpenSSLのバグで
三菱UFJニコス銀行は、OpenSSLのバグ“HeartBleed”を利用した攻撃により、クレジットカードを保有するウェブ会員のべ894人の個人情報(カード番号、氏名、住所、生年月日、電話番号、支払口座など)が不正に閲覧されたと発表した。ただし、暗証番号は漏洩しておらず、カード番号も一部非表示のため不正使用の可能性は極めて低いという。(関連サイト、PDF)
【4/20】
■トルコ政府の汚職を暴露した匿名アカウントがブロックされる
トルコのエルドアン首相の汚職事件に関するツイートを行なっていた匿名の2アカウント(@HARAMZADELER333、@BASCALAN)がトルコ国内でブロックされた。Twitterからの公式なコメントはないが、同社のポリシーに関するアカウントでは「裁判所命令などの正当な法的手続き」があった場合のみコンテンツを保留することがある、とのツイートがなされている。なお、トルコ以外の国からは現在も閲覧できるようになっている。(関連サイト)
【4/21】
■日本がスパム送信国ワースト7位に
英セキュリティー企業のSophosが人口比率別のスパム送信国ランキングを発表。前回に引き続き、1位の米国だけで全スパムの16.4%を占めている。また、前回ランク外だったスペインが2位に、同じくランク外だった日本が7位にランクインしている。(関連サイト)
■Square、Googleへの身売り交渉報道を否定
モバイル決済のSquareが、Google、Apple、Paypalといった企業に身売り交渉を行なっているとThe Wall Street Journal(WSJ)が報道したが、Squareはこの報道を完全に否定。とはいえ、2013年に1億ドルの損失を計上するなど資金的に苦労しているのは事実。上場しないのであれば、バイアウトの可能性も否定できない。(関連サイト)
■楽天koboと楽天ブックスが9月に完全統合
楽天は、出版社や書店を対象に開催したイベント『楽天koboカンファレンス 2014 Spring』において、電子書籍プラットフォーム『楽天kobo』と書籍販売サイト『楽天ブックス』を9月末に完全統合すると発表。モバイルアプリやkobo端末も楽天ブックスベースのストアに順次切り替わるとのことだ。(関連サイト)
【4/22】
■ファミリーマートでニコニコポイントが購入できる
ドワンゴおよびニワンゴが運営する『niconico』で、ムービーや書籍など有料コンテンツの購入に利用できる電子マネー『ニコニコポイント』が、全国約1万600店のファミリーマートに設置してあるマルチメディア端末『Famiポート』で購入可能になった。これまではクレジットカードや電子マネーによる決済のみだったため、かなり敷居が低くなった。(関連サイト)
■ニューヨーク市警のTwitterキャンペーン、完全に裏目に
ニューヨーク市警(NYPD)は、警官といっしょに撮った写真にハッシュタグ“#myNYPD”を付けて投稿するPRキャンペーンをスタートした。反応は大きく同ハッシュタグには多くの写真付き投稿が寄せられたが、警官が市民に対し暴力をふるうなどのネガティブな写真も多く予想外の事態になった。市警は同キャンペーンを継続するという。(関連サイト)
【4/23】
■北米のソーシャルログイン市場はFacebookが圧倒的
米ソーシャルツール開発企業Gigyaが実施したソーシャルログイン(ひとつのアカウントで様々なサービスにログインできる機能)に関する調査によると、北米のソーシャルログイン市場は、Facebookが53%と過半数のシェアを獲得しており、以下Google(28%)、Yahoo!(13%)、Twitter(4%)、LinkedIn(1%)となっている。また、モバイルに限定するとFacebookのシェアはさらに62%に跳ね上がる。(関連サイト)
■パナソニック、会員情報7万8361件が不正閲覧の可能性
パナソニックは、同社の会員サイト『CLUB Panasonic』に多数の不正ログインがあり、会員情報7万8361件が閲覧された可能性があると発表した。他社サービスから流出したパスワードリスト攻撃の可能性が高いとされており、該当ユーザーにメールを配信するとともにパスワードの変更を求めている。サービス間でのパスワードの共用にはくれぐれも注意しよう。(関連サイト)
■Googleストリートビューにタイムトラベル機能が追加
Googleは、PC版Google Mapのストリートビューに、同じ場所の過去の画像(2007年まで)を閲覧できる『タイムマシン』機能を追加した。東日本大震災で被害を受けた宮城県女川町、気仙沼市などのほか、東京スカイツリー、シンガポールのマリーナベイサンズホテル、ニューヨークのワールドトレードセンタービル跡地に建設中の1ワールドトレードセンターなどが対象になっている。(関連サイト)
【4/24】
■ニュースアプリGunosyが海外進出を発表
Gunosyは、同社が提供するニュース配信アプリ『Gunosy』の海外展開を発表。まずは英国で4月22日よりiOS向けアプリを配信、Android版も5月中旬より配信開始する。今後も多言語対応を進め、英国以外でも順次提供を開始。3年で1億インストールを目指すという。非日本語圏でも支持を得られるのか注目したい。(関連サイト、PDF)
■ひろゆき氏、『2ch』の商標を出願していた
掲示板サイト『2ch.sc』を公開した元2ちゃんねるの管理人ひろゆき(西村博之)氏が『2ch』の商標をサイト公開直前の3月27日付けで出願していたことがわかった。ひろゆき氏は昨年1月に『2ちゃんねる』の商標も出願しており、現2ちゃんねる(2ch.net)との対決姿勢を露わにしている。(関連サイト)
■歌詞入れるだけでボカロ楽曲を作成するツール
ヤマハは、会員制クラウド作曲サービス『ボカロネット』を7月から提供すると発表。会員は『VOCALOID(ボーカロイド)』技術をベースにし、歌詞を入力、好みの曲調や歌声を選択するだけでボカロ楽曲ができる自動作曲ツール『VOCALODUCER(ボカロデューサー)』を無料で利用できる。また、有料会員には作曲可能な小節数が増加したり、MIDIファイルのダウンロードが可能になるなど、より高度な機能が使えるようになる。(関連サイト)
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