ゴルフナビ機能が売りだが、ゴルフをしなくても満足できるスマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT 5 Pro」
2025年06月22日 12時00分更新
ファーウェイが昨年10月に発売した「HUAWEI WATCH GT 5 Pro」を使っています。ゴルフ場のコースマップをダウンロードして、ナビ機能を利用できるなど、ゴルフ関連の機能がアピールされていますが、ゴルフ以外の機能も充実しています。今年1月にはアップデートによって心電図(ECG)測定機能も追加されました。
筆者は複数のスマートウォッチを持っていて、メーカーから借用してレビューすることもあり、頻繁に着け替えて使っています。Apple WatchもPixel Watchも持っていますが、今一番気に入っているのが、このHUAWEI WATCH GT 5 Proです。ゴルフをしないにも関わらず、筆者がこのウォッチに惹かれるのはなぜか? 今回から3回にわたってレビューしたいと思います。
今回は、筆者が気に入っている5つのポイントを紹介します。
【HUAWEI WATCH GT 5 Proを気に入っているポイント その1】
デザインに高級感がある
HUAWEI WATCH GT 5 Proには46mmモデルと42mmモデルがあり、筆者は46mmモデルを使っています。ブラック(4万8180円)とチタニウム(6万5780円)から選べますが、筆者が使っているのはブラックです。
円形のディスプレーを八角形のベゼルが囲むデザインは、初見では派手に思うかもしれませんが、実際に使っていると派手さは感じず、むしろ硬派で貫禄がある印象。4万円台とは思えない高級感があり、ビジネスやフォーマルの場にも合いそうです。
6月3日には、GT 5 Proに近い機能を備えて、より安価な「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」(3万7180円〜)が発売されましたが、リッチ感を重視するならGT 5 Pro一択でしょう。
【HUAWEI WATCH GT 5 Proを気に入っているポイント その2】
スマホ感覚で操作できる
ディスプレーはタッチ対応で、スマホと同じ感覚で操作できます。右上にはデジタルクラウンがあり、これを押すとアプリのメニューが呼び出せて、クルクル回して画面を縮小・拡大したり、スクロールしたりもできます。なお、2回押すとカード(ウィジェットのような画面)の一覧を表示できます。
右下のボタンはワークアウトのメニューを呼び出すボタン(ユーザーが好きな機能を割り当てられます)。2回押すと「Wallet」という決済機能が起動しますが、残念ながら日本では非対応。Suicaやクレジットカードのタッチ決済が利用できるようになったらいいのになぁ、と思っているのが本音です。
【HUAWEI WATCH GT 5 Proを気に入っているポイント その3】
電池持ちがいい
筆者が使っている46mmモデルのバッテリー持続時間は、公式スペックでは約14日間。ヘビーユースでも約9日間の電池持ちを見込めるとのこと。筆者はほぼ毎日着けたまま寝て、週に数回、1時間程度のウォーキングも計測しています。それでも2週間使い続けて、なおバッテリーが残っていることがありました。よって、充電は月に2〜3回でOK! 充電もスピーディーで、残量がピンチになってからでも十分に間に合います。
スマートウォッチの電池持ちは総じて長くなっていますが、HUAWEI WATCHのバッテリーはスペックに記されている日数以上に長持ちする印象です。
【HUAWEI WATCH GT 5 Proを気に入っているポイント その4】
心電図を測れるのが心強い
新たに追加された心電図(ECG)機能は、「心電図」アプリを起動し、右下のボタンに指を当てるだけで計測可能。心房細動の兆候を調べることができ、兆候が現れた際にいち早く知ることができます。
筆者は循環器の基礎疾患があり、病院に行くたびに心電図の検査を受けています。スマートウォッチで調べられるのは心房細動だけですが、自宅で手軽に計測できるので、心強い存在になっています。わずか30秒で計測できるので、現状は健康に不安がない人でもときどきチェックすれば、病気の早期発見につながるのではないかと思います。
【HUAWEI WATCH GT 5 Proを気に入っているポイント その4】
スマホ用アプリが使いやすい
スマホとのペアリングや初期設定、健康データの記録などは、すべて「HUAWEI Health」アプリから実行します。このアプリが見やすく、使いやすいのも魅力の1つです。
Apple Watchを使うには「Watch」と「フィットネス」、Pixel Watchでは「Google Pixel Watch」と「Fitbit」という2つのアプリが必要ですが、HUAWEI WATCHは1つのアプリで済むわけです。
HUAWEI WATCHはiOS/Androidのどちらにも対応し、アプリの仕様にもほとんど差はありません。筆者はiPhone 16 Proと接続して使っており、アプリは「App Store」から入手しました。
ちなみに、Androidのスマホと接続して使う場合は「Playストア」ではなく、ファーウェイのウェブサイトなどからダウンロードする必要があります。米国からの制裁の影響です。Playストア以外から入手するアプリを初めて使う人には違和感があるかもしれませんが、インストール後は他のアプリと同じように使えます。
ちなみに目玉のゴルフ機能は、中国・東莞市(ファーウェイの開発拠点)での取材時にデモを見せてもらった程度で、実際には使っていません。ですが、ゴルフ機能を使わなくても、価格以上の価値があるスマートウォッチだと感じています。
次回はHUAWEI WATCH GT 5 Proの心電図測定機能を使う予定です。
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