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12年間更新し続けた個人ニュース“カトゆー家断絶”は、なぜ更新をやめたのか?

2013年08月13日 13時00分更新

文● 広田稔 編集●菊地等

 ネットで話題のサービスや事件、ツイートしている中の人を直撃する週アスの好評連載『中の人特捜部』──今回は、今や伝説となってしまった個人ニュースサイト“カトゆー家断絶”にフォーカス。12年間、ほぼ毎日続けてきた更新を7月15日をもって終了してしまったが、なぜ今やめる決意を固めたのか。その真意について、カトゆーさん本人を直撃した。

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カトゆー家断絶
'01年7月15日に開設した“生きる伝説”のサイト

 毎日、広大な情報の海を巡回し、おもしろそうなページのリンクを集めて羅列する──日本のネットでは、そんな“個人ニュースサイト”が'00年前後から脈々と続いている。
 なかでも濃い人々に愛されているのが『カトゆー家断絶』(かとゆーけだんぜつ)だ。マンガやアニメ、ゲーム、声優の話題に加えて、ITや社会の話題も手広くカバーし、1日に300前後ものリンクをまとめて提供してきた。ほかの個人ニュースサイトが気づかないようなネタに驚かされることもしばしばあり、カトゆーさんが取り上げたため、サイトのアクセスが伸びたという声もよく聞かれた。
 そんな老舗が、開設12周年となる今年7月15日に更新を終了すると発表。突然の出来事に多くの人が驚き、「ショックだ」、「お世話になりました」などとツイッターでつぶやいていた。

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●プロフィール
カトゆー
 京都在住の男性。撮影の際にポーズを頼むと、「じゃ、“ろくろ”で」と、今や懐かしい“ろくろ”ポーズで対応してくれた。現在、ハマっているのはアニメ『アイカツ!』とブラウザーゲーム『艦隊これくしょん』。

『俺ニュース』を読んで自然と潮時を感じた

 なぜ、ほぼ毎日続けてきたニュース更新をやめてしまうのか。ご本人を直撃したところ「切りがいいから」と答えてくれた。もともと、ちょうど10周年で終わろうと思っていたが、東日本大震災などが原因で心身を崩していて2年延期したという。
 ネットを取り巻く環境の変化も影響した。'07年にニコニコ動画が、'08年にはツイッターが広まり、2ちゃんねるのまとめサイトも増えてきて、「とにかくニュースサイトを押えておけばネットの情報がつかめるという状況が変わってきた」とのこと。カトゆーさん自身も'09年ごろからツイッターにハマり、描いていたイラストを『pixiv』に投稿するようになると、「自分のウェブサイト1本で続けなくてもいいかな」という気持ちになっていった。そして今年の1月3日、'03年に閉鎖した大手個人ニュースサイト『俺ニュース』の過去ログを見ていたときに「自然に潮時かなと感じて、あっ、今年やめよう」と決めたそうだ。

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 前触れなくトップページにアップされた更新終了の告知。カトゆーさん的には、終了を決意した1月時点ですぐにやめたかった。

 

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↑最終更新となった7月14日は190のニュースを投入。これでも少ないほうだが、ページ全体(右画面)をつなげると、ものすごく長い。

 

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↑techleさんが運営していた個人ニュースサイト『俺ニュース』は'03年5月31日に終了。ほかの人が公開しているサイト上でアーカイブとして読める(※)。

 

カトゆー家断絶(関連サイト)
『俺ニュース』アーカイブ(関連サイト)

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