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マイクロソフト本気!自社ブランド端末『Surface』でタブレット市場に殴り込み【ななふぉ管理人寄稿】

2012年06月19日 10時15分更新

 米Microsoftは6月18日(現地時間)、ロサンゼルスにて10.6インチのタブレット端末『Microsoft Surface』を発表した。

Surface

↑Microsoft Surface。

■Windows RTモデルとWindows8モデルの2機種

 Microsoftが発表したのは、10.6インチのタブレット『Surface for Windows RT』と『Surface for Windows 8 Pro』の2機種。

 Surface for Windows RTは、厚さ9.3ミリ、重さ676グラムと薄型軽量なのが特徴。画面は10.6インチのHD解像度で、ストレージは32GBと64GBの2種類。インターフェースとしてmicroSD、フルサイズのUSB2.0を備える。Windows RTの特徴でもある“Office 15”(開発コード)をプリインストールする。

 Surface for Windows 8 Proは、第3世代のCoreプロセッサーを搭載。厚さ13.5ミリ、重さ903グラムと、Windows RTモデルほど薄型軽量ではない。画面は同じく10.6インチだが、フルHD解像度のディスプレーを搭載、ストレージは64GBと128GBの2種類となる。インターフェースとしてmicroSDXC、USB3.0、DisplayPortを備える。さらにタブレット本体にペンを内蔵しており、滑らかなペン入力に対応する。

 いずれもディスプレー表面にはGorilla Glass 2を採用する。

Surface

↑Surfaceのスペック。

■内蔵スタンドとキーボードが特徴

 タブレット本体にはスタンドを内蔵しており、卓上に立てて動画を鑑賞したり、キーボードと接続してノートPCのように利用することができる。

Surface

↑タブレット本体にスタンドを内蔵。

 キーボードも特筆すべき点で、『Touch Cover』と『Type Cover』の2種類が用意されている。

 Touch Coverはわずか3ミリの薄さで、新開発の感圧式タッチ入力によるキーボード。これまでにない高速入力が可能という。タブレット本体にマグネットで取り付けることが可能で、ブックカバーのようにも利用できる。複数のカラーバリエーションが用意される。

Surface

↑Touch Coverには青・赤・白など、さまざまなカラーがある。

Surface

↑スタンドを立て、Touch Coverを接続した状態。非常に薄い。

 一般的な打鍵感のあるキーボードとして、Type Coverも用意されている。薄さは5ミリで、カラーは現時点で黒のみ確認できる。

Surface

↑オーソドックスなキーボードとしてType Coverもある。

■Windows 8の再創造のためにハードウェアを設計

 イベントは太平洋時間で6月18日午後3時半(日本時間19日午前7時半)より、ロサンゼルスのスタジオ“Milk Studios”で開催された。何が発表されるのか直前まで伏せられており、XboxブランドやBarnes&Noblesとの提携など、さまざまな憶測を呼んだイベントとなった。

 ステージに登場したCEOのスティーブ・バルマー氏は、Microsoftとハードウェアの歴史に言及。キーボードやマウスをはじめ、ウェブカメラやヘッドホンといった製品で高評価を得てきた同社のハードウェア事業を振り返った。また、Microsoftとして最も成功したハードウェアとしてXboxの名前を挙げ、最高のユーザー体験をもたらすために、ハードウェアとソフトウェアを同時に設計することの重要性を語った。

 この概念をPCのエコシステムに持ち込んだのが、今回のMicrosoft Surfaceであるという。バルマー氏によれば、かつて同社がWindowsを操作するために最適なマウスを設計したように、Windows8に最適なハードウェアとしてSurfaceを設計したという。

 Surfaceの価格は、同等のARMタブレットやUltrabookと同じ水準となる見込み。Windows RTモデルはWindows8の一般発売に合わせてリリース、Windows8 Proモデルはその90日後の発売となる。いずれも米国のMicrosoft Store実店舗や、一部のMicrosoft Storeオンライン店舗で販売される。Windowsの“再創造”を掲げるMicrosoftにとって、さらには同社がPCの製造をOEMに任せる水平分業モデルから脱却する試みとしても、注目の製品となりそうだ。

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