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マイクロソフトがタッチ操作に対応した“次期 Office”CP版をDL提供開始

2012年07月17日 18時30分更新

 マイクロソフトが17日15時、次期オフィスのカスタマープレビュー版のダウンロード提供を開始しました。“次期Office”と呼ばれるものは、当然ながらWindows8での操作を見据えたもので、すべての操作がSkyDriveなどのクラウドサービスと常に同期されます(もちろんオフラインでの使用も可能)。タブレットでも扱いやすいタッチ操作に対応し、片手でも簡単に操作できるようになっています。

 以下、リリースです。

次期オフィスCP版2013

マイクロソフト、次期 Office を公開
~ Windows(R) 8に最適化され、クラウドサービスを統合した新しいOfficeを公開 ~

 本日、マイクロソフトコーポレーション最高経営責任者のスティーブ バルマー (Steve Ballmer) は、次期Microsoft(R) Officeのカスタマープレビューを公開しました (www.office.com/preview)。次期Officeは、タブレットを含む多様なWindows(R)デバイス上において、タッチ操作でも、ペン入力でも、マウスでも、キーボードでも快適に動作する直感的なデザインを採用します。ソーシャル機能を強化し、閲覧、デジタルノート、オンライン会議、コミュニケーションにおいて新しいシナリオを提案します。また、すべての機能はクラウドサービスを通じて常に最新の状態で提供されます。
サンフランシスコの記者発表会でバルマーは「これはマイクロソフトにとって大きな一歩です。このクラウドサービスと統合された新しいOfficeは、これまでにない革新的で柔軟なワークスタイルを提供するとともに、Windows 8との組み合わせによりその最大化された価値を提供していきます。」と述べました。


●Windows 8へ最適化

 タッチ操作:
 Officeは、キーボードやマウスと同様にタッチ操作でもスムーズに操作できます。画面上でスワイプしたり、ピンチやズーム操作でドキュメントやプレゼンテーションを閲覧できます。また指先のタッチだけで新しいコンテンツ作成や、機能へアクセスできます。

 インク機能:
 デジタルペンを使って、コンテンツを作成したり、ノートにマーカーをひいたり、コマンドへのアクセスができます。プレゼンテーションの時にはペンを使ってレーザーポインター代わりにしたり、メモを書き込んだりできます。コンテンツに色を加えたり、修正も容易にできます。

 Window8 アプリケーション:
 OneNote(R)とLync(R)は、Officeの新しいWindows 8 スタイルのアプリケーションを象徴する最初のものとなります。両アプリケーションは、タブレット上で主にタッチだけで操作するように設計されています。OneNoteの新しいリングメニューにより、指先で簡単に様々な機能を実行できるようになります。

 Windows RTに搭載:
 Microsoft Word、Excel(R)、PowerPoint(R)およびOneNoteのフル機能のデスクトップ版が、Microsoft Surface(R)などの ARMベースのWindows 8に含まれます。

クラウド対応


 SkyDrive:  
 Officeはデフォルトでドキュメントをクラウドに保存するため、コンテンツと最新の編集内容をタブレットやPC、モバイル端末からでも確認し、利用できます。オフラインでもドキュメントを利用可能であり、インターネットに再接続した時には自動的に同期が行なわれます。

 ローミング:
 Officeにサインインすることでどのデバイスからでも最新のドキュメントと個人設定にアクセスできます。職場あるいは家庭用に自分独自のOfficeプロファイルを作成できます。共用デバイスを使う時にはプロファイルを容易に切り替えることができます。ドキュメントを開いた時にはOfficeはユーザーが最後に見ていた場所を記憶しており、1つのクリック操作でその場所に移動します。

 Office オンデマンド:
 フル機能のOfficeアプリケーションを瞬時にWindows 7またはWindows 8が稼働するインターネットに接続された PCにストリーミング配信して使うことができます。作業が完了した時にはアプリケーションを閉じればPCから削除されます。

 サブスクリプション サービス:
 新しいOfficeは企業顧客向けにクラウドベースのサブスクリプション サービスを提供します。これにより、ビジネス ユーザーはタブレット、PC、モバイルといった複数のデバイス上で、Office をインストールして利用することができ、また、常にアプリケーションを最新の状態に保つことができます。


●ソーシャル機能

 Yammer:
 Yammerは企業向けに安全でプライベートなソーシャル ネットワークを無料で提供します。Yammerは現時点でSharePointそしてDynamicsとの統合機能を提供しています。

 人と情報とのつながり:
 SharePointで人、チーム、ドキュメント、Webサイトをフォローし、仕事に必要な同僚や情報と常につながることができます。アクティビティフィードにより、同僚が今何をしているかを知ることができます。

 連絡先カード:
 複数の連絡先をひとつのビューに統合できます。連絡先カードには、プロフィール写真、最新ステータス、そして、Facebook、Twitter、LinkedInアカウントのアクティビティ フィードと共に在席状況を表示します。

 Skype:
 Skypeアカウントを持っている誰に対してもOfficeを使って、電話をかけたり、インスタント メッセージを送ったりできます。


●柔軟なIT管理

 機密情報保護:
 データ損失防止 (DLP) 機能により、企業内の機密情報を誤った宛先に送信することを防止します。Exchange の DLP 機能では、メールに含まれる内容を詳しく分析することにより、機密情報を識別、監視、保護すると共に、PII及びPCI などの法的基準に対応した組み込み型の拡張 DLP ポリシーを提供します。

 コンプライアンス対応:
企業内全体にわたるデータの保持と検出は、社内外のコンプライアンス対応に欠かせません。コンプライアンス担当者は、新機能である eDiscovery (電子証拠開示) Center を利用して、Exchange、SharePoint および Lync 上のデータの検索、保持、分析を行うことができます。

 Office アプリケーションの互換性:
 Office テレメトリ ダッシュボードを活用することで、IT管理者は、企業内における Office アプリケーションの利用状況、アプリケーション利用時のエラー情報、エラーの原因 を収集し、レポーティングすることができます。更に、以前の Office アプリケーションで作られたファイルの互換性検証として活用することで、スムーズな移行を支援します。
 サービスや製品の完全なラインアップと価格体系については秋に発表を予定していますが、企業向けに提供予定の新しい Office 365 サブスクリプションサービスにはWord、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlook、Publisher、Access(R)などの主要なOfficeアプリケーションが含まれています。さらに、契約者には将来のバージョンアップの権利が付与され、Officeを最大5台のPCまたはMacと最大5台のモバイル上で利用できます。日本市場向けの主なエディションは以下のとおりです。


1)Office Professional 2013 プレビュー
Officeのあらゆる機能をご家庭で利用されたい方に最適なバージョンです。インターネットに接続したPC(Windows 7以降)からサインインするだけで、アプリケーション、ドキュメント、カスタム設定を利用できるようになります。このバージョンにはWord、PowerPoint、Excel、Outlook、OneNote、Access、Publisherが含まれます。

2)Office 365 Small Business Premium プレビュー
IT担当者のいない従業員10名までの企業に最適です。
インターネットに接続したPC(Windows 7以降)からOfficeのあらゆる機能やお手持ちのドキュメントを利用できます。このバージョンにはWord、PowerPoint、Excel、Outlook、OneNote、Access、Publisher、Lyncが含まれます。さらに、企業用電子メール、複数人でのHDビデオ会議、公開用Webサイト、共有ドキュメントも利用できます。

3)Office 365 ProPlus プレビュー
大規模な企業に最適です。インターネットに接続したPC(Windows 7以降)から、Officeのあらゆる機能やお手持ちのドキュメントを利用できます。このバージョンにはWord、PowerPoint、Excel、Outlook、OneNote、Access、Publisher、Lyncが含まれます。さらに、それぞれの状況に合わせて独自のツールとプロセスでOfficeを管理し、エンタープライズ レベルのセキュリティ、旧バージョンOfficeとの並列サポート、IT統制を実現することも可能です。

4)Office 365 Enterprise プレビュー
SharePoint、Exchange、Lyncが提供するエンタープライズ レベルのサービスのメリットと、Office 365 ProPlusの生産性のメリットを合わせてご提供します。

 なお、Office 365 Home Premium は、現時点においては日本での提供予定はありません。
カスタマープレビューはwww.office.com/preview から利用可能です。



*Microsoft、Windows、OneNote、Lync、Excel、PowerPoint、Surface、SkyDrive、OutlookおよびAccessは、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
*Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
*その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

●ダウンロードは5ステップ

次期オフィスCP版2013
↑カスタマープレビュー版提供ページに飛ぶ。
次期オフィスCP版2013
↑利用環境の簡単な説明。利用にはWindows 7、Windows Live IDが必要。
次期オフィスCP版2013
↑Windows Live IDでサインインする。
次期オフィスCP版2013
↑名前とメールアドレスを入力。プルダウンメニューから国を選択しよう。
次期オフィスCP版2013
↑プロダクトキーの表示と、32Bit版、64Bit版のダウンロードボタンが出現。

※製品版ではないため、技術サポートはありません。自己責任のうえでダウンロード、試用してください。

■関連サイト
日本マイクロソフト Officeカスタマープレビュー版DLサイト

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