週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

80インチの大画面ディスプレーにタッチで書き込める! 電子黒板『BIG PAD』登場:CES2012

2012年01月10日 21時07分更新

 シャープから、ホワイトボードのようにスラスラと書ける80インチの巨大電子黒板が登場!

80インチの大画面ディスプレーにタッチで書き込める! 電子黒板『BIG PAD』登場

 1月9日(米現地時間)にCES2012のシャープ発表会で発表されたもので、日本では『BIG PAD』という製品名で1月から発売される。

 画面サイズは80インチLED液晶で、画面上の両端に備えた赤外線カメラで座標を解析している。
 専用のタッチペンとイレーザーが付属。入力端子は、HDMIのほか、PC用のD-sub15ピンなどを備え、別売のインターフェース拡張ボードを取り付ければLANやS端子も追加できる。

 シャープはこれまでに同シリーズで60インチ/70インチをそれぞれ発売している。塾などの文教の場で、「もっと大きい画面のものがほしい」という要望などもあり、大画面の開発を行なった。
 現在、シャープのみで製造している第10世代液晶パネルの特徴を生かし、世界で大画面液晶を展開したように、今後はオフィスの世界で、“インタラクティブディスプレー”の分野で展開していきたいとのこと。まずは10万台を目標とし、マーケットを拡大して100万台をめざす。
 すでにウィンドウズ8環境でもテストを行なっており、将来的には複数人での書き込みや、デュアル以上のタッチ対応に向けて開発を続けている。解像度についてもロードマップを展開していきたいとのことで、今後4K2Kなどの高解像度に対応したタッチディスプレーも期待できそうだ。

『BIG PAD』実機を使っての発表
80インチの大画面ディスプレーにタッチで書き込める! 電子黒板『BIG PAD』登場
↑プレゼンも『BIG PAD』を使って行なわれた。「ペンの反応も改善を重ね、ほとんど遅延を感じない40m/sを実現した」と語る、シャープ常務執行役員ビジネスソリューション事業統轄兼ドキュメントソリューション事業本部長の中山藤一氏。
80インチの大画面ディスプレーにタッチで書き込める! 電子黒板『BIG PAD』登場
↑専用ペン(写真下)と、黒板消しのようなイレーザー。ペンではなく、指でも書き込みは可能。
80インチの大画面ディスプレーにタッチで書き込める! 電子黒板『BIG PAD』登場
↑付属のリモコン。小型サイズで、電源のオン/オフや音声の調整ができる。
80インチの大画面ディスプレーにタッチで書き込める! 電子黒板『BIG PAD』登場
↑別売の『タッチアプリボタン』。トレーに取り付けでき、2基のUSBポートを備える。


 発表会の会場で『BIG PAD』を実際にさわってみたところ、書き心地は実にスムーズ。ほとんど遅延も感じられず、まさに“ホワイトボード感覚”で書き込みができた。付属ペンはもちろん指でも書け、消すときは手のひらを使ってもオーケーだった。

 また、PCと接続すれば、スマホのようなデュアルタッチで画像の拡大・縮小や、ページ送りなどもできる。
 書き込みしたデータは、専用フォーマットのほか、PDFフォーマットでPCに保存可能。ひとつのファイルに100枚までまとめられる。
 さらに、シャープ製の業務用タブレットと連携し、タブレットで撮影した写真を『BIG PAD』に送ったり、『BIG PAD』で作成したデータを転送することも可能だ。

80インチの大画面ディスプレーにタッチで書き込める! 電子黒板『BIG PAD』登場
↑『BIG PAD』に搭載されてる、シャープ独自のソフト『SHARPペンソフト』。画面端のインターフェースをタッチすれば、文字色や太さの変更、保存などの作業がワンタッチでできる。

 予想実売価格は約150万円。
 アメリカでは、開催中のCES2012において『AQUOS Board』という名称で発表、2月に発売が予定されている。その後、順次各国へ展開をしていくとのことだ。

シャープ(関連サイト)

 

ces2012まとめ

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります